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【バイオリンの話】
元弓を上手に使えるようになったら初心者卒業だから、という理由で初心者の子に元弓中心に教えてるんだけど、このやり方やってる人が他にいなくてすごく不安
今んとこ担当してる子がちゃんとついてきてくれてるから良いものの……
CROWNED 歌詞作ってみた
マホロア第二形態、ソウル戦のBGMはほんとに名曲ですよね。
色々仕掛けて歌詞作ってみたので、原曲を聴きながらお楽しみくださいな。
☆☆☆
たがいにはるばる、これが運命なら、きっと━━
友達なんて欲しくはなかった?
支配なんて望んでたのかな?
後悔ばかり募っていくのさ、馬鹿みたいに
そんな顔で見ないで欲しいな
まるでボクが可哀想じゃないか
うわさ通りに君はヒーロー。かっこいいね
キミの手を取
caramel.6 かんちがいクライシス
決して広くはないが狭くもない教室に、黒板をかつかつと叩き崩れるチョークの音、そして霞のような柔らかく高い声が響く。または、かすかに咳払い、貧乏ゆすりの衣擦れ、少女と言って差し支えない幼げな女の寝息が、その殺風景な空間を満たしている。
「アサヒ、起きなさい」
艶のある黒い長髪の女学生が少女の肩を叩く。
がたり、と音を立てて、静寂と夢は崩れ去った。
「……わ、わわ」
がしゃあん!
「あーあ
caramel.挿入話1.
夕涼み屋台人波夏祭り
野守や見ずや君の袖振る
返歌
紅の紐結う君を憎くあらば
人の目故に我恋ひめやも
夏祭りの夜だった。夕立が降り、日も沈み、やや穏やかな夕涼みの頃、ここのつ、とおつやそこらの子供が、ぼろ家の呼び鈴を鳴らした。
「おる〜?」
声変わり前の高い声がそこらに響き、パタパタと裸足の足音が近づいた。
建て付けの悪い扉が開いて、髪の長く線の細い子供が会釈する。
呼び鈴を
caramel.5. 夜通しアーリア
「……カラオケ、で、でで、デート、デートじゃん……! え、怖、男の子とデート……! いや、でも……私18だしそういうこともあっても……、」
天野雨音はベッドの上で挙動不審になっていた。なんと宇海くんとカラオケデートの予約をしてしまったのだ。密室、密会。そういう雰囲気。
「……コンドーム買っていったほうがいい? いやでもそれサイズ合わなかったら意味ないよね……? っていうかカラオケでは流石にそう
caramel.4.散々で、幸福。
夢から覚めた。
優しい夢だった。
内容は忘れてしまった。
「……朝だ……?」
俺はベッドの中で呆気に取られていた。
体が軽い。頭がスッキリしている。
目覚まし時計の鳴る1時間前に目が覚めた。
二日連続の快眠だった。
しかし。
「俺は、昨日、何か大切なことを、大切な誰かに、伝えた気がする。それが何か、思い出せない」
たしか雨音に。……何言ったっけ。
「……そうだLINEが」
caramel.3.夜半の月
「……ねっむ」
歯磨きを済ませ、風呂に入って髪を乾かして麦茶を飲む。だんだん、夜が更けていく。
白銀の月。
灰色のカーテンの隙間から、満月が覗く。こんなにも美しいなら月見でもしようか、と、私は家中の照明を切った。
カーテンを開けると、うさぎの表情まで見えるのではないかと思われるほどの大きな月が鼻の毛穴を照らした。
そうだ、写真撮って宇海くんに送ろう。
『宇海くん、月見てる?すごく綺麗だよ
caramel.2-2 古本と浮力
よく見る夢がある。途中まで夢だと気づかないのに、でも必ず夢だと気付く。でも内心気付きたくないとさえ思う、そんな酷い夢。ねえ、行かないで、死なないで、僕をおいてどこへいくの。
睡眠薬を盛られたらしい僕は動けなくて、いわゆる幽体離脱をして、折れそうな体の女の人を追う。
もし、あのとき僕が何かしてあげられたら、あなたは死ななかったの? ねぇ、お願い行かないで!
僕たちは海に飛び込んで、深く深く落
2. まずはお友達から。
二十時三十一分。授業も終わり、バイトもようやく一区切りつき、帰宅の準備も済んだ。
「雨音ちゃん帰るの? この後カラオケ行こ〜よ〜」
「ごめん、明日予定があるから」
「男?」
「うーん……?」
正直答えに困るな。うん。
私が困惑している間に、カラオケに誘ってきた同期生は他のアルバイターに肩を叩かれた。
「アサヒちゃん、あの子数学質問あるって。教えたげて」
「ええ〜アサヒ、文系なんだけど!?」
caramel1. 落馬の王子様
世界が反転した。
耳元で自転車チェーンの音。気付いたら太陽が網膜に刺さってた。
反射で受け止めた肘、膝、腕に鈍い衝撃と痛みが走る。
耳にペダルが擦れ、何事か、と頭が回り出す。
「……だ、だだ、大丈夫ですか!? あ、えとこれ、見といてください。すぐ戻りますから!」
肘に当てろ、と差し出された白いハンカチ。
駆けていく足音。
女物のスニーカー。
足元には見慣れない白い鞄。
俺は起き上
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爽やかな優しい雨だった元のフリー音声を、こんなにも不安げな音に変えてしまうわたしは変態なのかもしれない。夜寝るときは是非この音声の「呼吸のような風音」に、呼吸を合わせてみて欲しい。自然と眠くなる…かもしれない。不安感と浮遊感とシケた布団の重さを意識した音作りができたと思う。異論は認める。夜のお供にどうぞ。ではよいナイトメアを。