【共感覚で観える感情の世界】にじいろ
共感覚アートを描くようになって1年。
描かない期間もあったが、最近は受注制作もあって毎日描いている。
共感覚で観えている色を描く。私にとってはそれはただの模写でしかないのだが、他の人には観えない世界の色。だからそれを描きながら共感覚という言葉を伝える。
それが私にとっての共感覚アートへの挑戦だ。
昨日、またひとつ絵を描いた。中日本初代グランプリである 髙木あかねさんの絵だが、大会後のためプレゼンで聴こえてきた想いが入り混じった絵になった。
彼女は癌サバイバーで、生きるを伝えるセラピスト。「生死」を身近に感じた彼女が、今この世界に存在してくれていること。中日本を通して出会えたことは、私にとってとても幸福なことだ。
彼女は最初から観えていた色は「濃い藍色」だった。
濃い藍色、少し赤っぽさもある。
第一印象からはそのような色が観えていた。
だけど、私が昨日描いた絵は、その2色が重なり合うように彩りを描き、差し込む光と共に混ざり合い、虹色のようになった。
藍色から茜色へ想いが向かい、輝いていく。
私は、自分に観える感情の色を描く時にたびたび、虹色を描く時があった。
それらを照らし合わせ、そして虹色に描かれたあかねさんへの絵を見て、確信した。
私が彼女のプレゼンで感じたことは「希望」そのもの。
希望は、光の粒となり舞い上がる。
皆が今を生きていることは、紛れもない未来への希望だ。
中日本ガイドブック撮影の日の絵。虹色で小さく見える希望があるが、少し不安もあったのか、くすんだブルーに覆われている。
世界中の人が夢をたくさん語る本を読んだ時。自然を守りたいという願いを書いた人のページから、緑が主体のこのような虹色になった。
そしてあかねさんの絵。(まだお渡しが終わっていないので、下書きや額入れ写真などはお渡し後に公開する)
私は不安がりながらも確かに虹色を観ていて、未来なんていらないと泣きじゃくりながらも希望を捨てずに今日まで生きてきた。
くすんだブルーに覆われてしまってもいい。それでも小さな希望があるのなら。
共感覚で色が観えている当事者の方は、「希望」にどんな色が観えるだろう。同じように色が観えると言っても人それぞれ違う。それぞれの色の世界がある。
伝えて、気づいて、それを心の中から出してきて欲しいと願う。
感情に色がついているのは、おかしいことじゃない。「共感覚」という、感覚の反応というちゃんとした言葉がついている。
誰かにおかしいと言われても、あなたにしか観えない世界を持っていて欲しい。心に共感覚を閉じ込めてしまうような社会は、教育は、変えていこう。
山口葵
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