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日々のかけらから考えたこと

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普通の毎日を切り取って、見えた景色をお届けします。モノより思い出。
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2020年2月の記事一覧

誰かを想う豊かさ

誰かを想う豊かさ

信心深いわけではないけれど、手を合わせて祈る時間は豊かだなと思う。

先日、縁あってお寺にお邪魔した。正式なお焼香の仕方を教わって、手を合わせる。仏壇の前で手を合わせたら、自然とおじいちゃんの顔が思い浮かんだ。「そっちで元気?」「庭の梅が綺麗に咲いているよ」なんて話しかけながら、最後には「おばあちゃんのことよろしくね」って終えた。不思議と、心があたたかくなったことを感じた。こういう風に誰かを想うこ

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いつもよりちょっとご機嫌に

いつもよりちょっとご機嫌に

なんだか、社会全体がトゲトゲしている感じがする。当たり前の毎日が揺らぐときは、不安で心がざわつくのも仕方がない。昨晩は夜更けにwe are the worldを聴きはじめ、その歌の力強さとメッセージに号泣してしまい、目覚めたらまぶたが重い。そんな日もあるよね。

どんな気分で目覚めても、今日は晴れている。だから、とりあえず太陽浴びて、自分の持ち場で出来ることを淡々としよう。いつものことをいつもどお

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名前を呼ぶ

名前を呼ぶ

私は、人の名前を呼ぶのが苦手だ。初対面でも知り合いでも仲良しの友人でも、ファーストネームだけではなく、ファミリーネームであっても。誰かに話しかけるときはいつも深呼吸してからだし、会話の中で相手の名前を呼ぶのにも四苦八苦している。そんな私が、頑張ってでも名前を呼ぼうと思えるようになった出来事があった。

きっかけは新しいバイト先でのこと。初日から、不思議なくらい居心地よく働くことが出来た。少人数で和

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本音のやりとり

本音のやりとり

noteの好きなところは、人の想いを知ることができるところだ。普段口にするのが恥ずかしかったり、意識高いと笑われてしまう(ように感じてしまう)ことをみんなが表現しているから、私もやってみようと思える。

先日、素敵な夢を聞いた。同年代の男性の、「こんな風に音楽をしたいんだ」という告白。青春だ!って、ワクワクした。生活が、とか、仕事が、とか、いくらでも言い訳できるような年代だけれど、それももちろん大

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思い出の街、誰かの宝物

思い出の街、誰かの宝物

不動産屋さんに勤めていたころ、いろんな街で少なからぬ時間を過ごしてきた。暮らしている人みたいに街を歩いて、お店に入って、移り変わりを楽しんで。だから、電車に乗るたび、どの街にも思い出があるなぁと頭をよぎる。

夕方はいつもお夕飯のにおいがしてあったかい気持ちになる、茨木の住宅街。カラフルな落ち葉がザクザク踏める神社。提案がうまくいってほうっと息をつきながら乗った近鉄電車からみえた、真っ赤に燃える夕

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心の赴くままに、身体を動かす

心の赴くままに、身体を動かす

駅に向かう道でのこと。N印の青いバッグを背負った小学校中学年くらいの少年が、水筒をブラブラさせて目の前を歩いていた。

彼の歩みはとても気まぐれだった。のんびり歩いていたので追い越したら、いきなり走り出して抜き返されたり。スキップしたかと思いきや、いきなり止まったり、カニ歩きをし始めたり。私が一定の速さで歩き続ける横で、彼は緩急織り交ぜた様々な歩みで、駅までの道中を楽しんでいるようだった。

いつ

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オリオン座と、誘いに乗ってみて出会えた景色

オリオン座と、誘いに乗ってみて出会えた景色

立春が過ぎ、ちょっと日が長くなった近頃。久々にどっぷりと日が暮れてから外を歩いていて、ふと空を見上げるとオリオン座が光っていた。空気がしんと冷やされて水になる直前で漂っているみたいな冬の空気の中を、自転車で走り抜けたことを思い出す。

中学2年の冬、友達から「一緒に塾の冬期講習に行かない?」と誘われた。行ってみてもいいかなぁと、隣駅の塾まで二人で自転車で通った。肉まんを頬張りながら、恋話やしょうも

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で、やるの?やらないの?

で、やるの?やらないの?

れんちゃんに問われた瞬間、心臓がドクンと跳ねた。その言葉は血液にのって全身を巡り、体の隅々に行き渡って、今でもふとしたときに声がする。〝で、やるの?やらないの?″

いつものドラマーさんがいない日。ドラム叩いたほうがいいかなぁ、でも自信ないなぁって思って、結局叩かなかった。そんな練習後、れんちゃんに、あおいちゃんはドラム叩かないの?と聞かれた。やっぱりそう思う?なんて生温い返事をしたら、で、やるの

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