「ヱヴァンゲリヲン」アスカで学ぶ「雑談」の大切さ
「新世紀ヱヴァンゲリヲン」劇場公開がまたもや延期になってしまいましたが…みなさん、いかがお過ごしですか?今回は、映画待ち遠しいね記念として、以前スタエフのLIVEで話しただけの内容、惣流・アスカ・ラングレーの劇場版「破」でのセリフから、雑談の効用について書いていきます。
✔TV版とは全く違う、アスカの性格
アスカは、TV版と違い、加持に惚れてもいなくて、かなりドライで殺伐としたクールな性格で、みんなと一緒にいても、一人離れて黙々とゲームをしているような子です。
そのアスカが、エヴァ3号機の起動実験で、その3号機に搭乗するために向かうエレベーター内から、アスカはミサトに電話をかけ、他愛のない会話を交わします。その最後のアスカの言葉が、「こんな話、ミサトが初めて。なんだか楽になったわ。誰かと話すって心地いいのね。知らなかった」です。
映画では、あまり感情を見せないアスカが、心が解きほぐれたように、穏やで満ち足りた表情になった初めての瞬間でした。…この後に起こることを考えると、とても切なくなるシーンです。
✔雑談がないと息苦しい?
映画版のアスカは、あまり雑談をするような子ではないので、自分からミサトにわざわざ電話をかけて話をするというのは、すごく意味のあるシーンです。それまでのアスカは、雑談など時間の無駄だと考えている感じですから、この何気ない会話のシーンを丁寧に描いてあることで、アスカの心がほぐれて、心が変化した感じがよく分かります。
雑談を無駄と考える人は多いです。むろん、やるべき仕事そっちのけで、ずっとおしゃべりばかりしているのは論外ですが、他愛のない雑談が皆無の環境って、なかなか辛いものがあります。
私自身、とても殺伐としていた職場で働いていた時、ほぼ雑談がない環境だったことがあるのですが、ものすごい息苦しさを感じました。また、私は専業主婦ですが、日中は誰とも会話をすることがないので、それがとても辛く感じたこともありました。人は社会的な生き物なので、他者との繋がりを感じられないと精神的に辛さを感じます。他愛のない会話をする相手がいないと、心が乾いてきて、思っている以上にストレスを感じました。
✔雑談の効用
別に仕事中でなくとも、何かしらの雑談をする機会があるのとないのでは、心の余裕が違いますし、何も深い話題でなくとも、気負わずに話せる時間があるかどうかが大事なのです。大げさに言えば、人間関係の潤滑油が雑談タイムといえるでしょう。
本当に優秀なごく一握りのトップセールスマンは、製品の説明などほぼ一切なく、雑談だけで契約をまとめる人がほとんどです。これは、雑談の中でも極めて高度なものですが、無駄な話と感じさせずに、相手がリラックスできたり、楽しいと感じる時間になれば、雑談と言えども、有益な時間になり得ます。
また、そこまでの精度でなくとも、アスカとミサトの会話のように、交わすだけで、気持ちが少し楽になったり、軽くなったり、明るくなったり、和らいだり、場合によっては、大切な事に気づけたりしますから、雑談というのは、馬鹿にできないものだと考えます。
✔大事なのは「誰と」会話するか
ただ、その雑談の相手は、誰でもいいわけではないです。相手を間違えると、余計に嫌な気持ちになりますので、雑談だからと言って、深く考えずに適当に誰とでも話すことはお勧めしません。
ミサトのように、雑談でもちゃんと受け止めてくれたり、笑顔でうんうんときいてくれたり、自分の話に対して、ちゃんと返してくれる人と会話をしましょう。否定する人、愚痴ばかり言う人の雑談に付き合うのは、それこそ時間の無駄ですから、自分が「心地よい」「楽しい」と感じられない相手からは、スッと離れて相手にしないようにしましょう。
✔みんな誰かと雑談したい
ということですので、人間関係を円滑にする潤滑油程度の雑談は、上手に使えば様々な効果があります。今の時期は、なかなか、直接あって雑談できる機会もない、という人もいると思いますが、会話でなくても、テキストでのやり取りでもいいです。twitterでつぶやいたり、それこと、スタエフでLIVE配信してもいいんです。スタエフのLIVE配信は、雑談コーナーが人気ですが、要はみんな、誰かと雑談したいという証左ですね。みなさんも、いろんな手段で雑談を楽しんでくださいね♪
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