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統合失調症の家族を持つ人向けの家族教室に講師として参加しました!

前にも保健所で行われた統合失調症家族教室の話は触れましたがプライバシーを侵害しない程度に感想を書いていきます。

統合失調症家族会はどんな内容かと言うと2週間に渡り水曜日に2回活動しました。
第1回目は精神科のあるH病院のPSW(精神保健福祉士)が統合失調症の病状の解説をしてくれました。

幻覚とは何かや回復までのバイオリズムなど分かりやすかったです。

2週目の水曜日が僕の出番です。
基本的に緊張しませんでしたが、発表前の2週間くらいはプレッシャーと闘っていました。

躁うつ病(双極性障害)を持っているので春夏はメンタルに問題はないのですが秋冬はプレッシャーを感じやすいです。

YouTubeでイチローのプレッシャーとの向き合い方を観たりしてました。

どうすれば楽になれるのか考えました。
何か不安要素があるからかもと考えるようになりました。

メモに不安要素を書いたら沢山出てきました。
(充電はちゃんと持つのか、プロジェクターにHDMIコードが届くのか、配布資料はちゃんと届くのかなど)

対処法も書いていきます
(コンセントに電源コードをつけよう、HDMIコードを借りよう、職員さんに配布資料の確認をするなど)

やってみたらプレッシャーが完全に消えるわけではありませんが楽になりました。発表当日は楽しむ気持ちになれました。

当日はまず僕の闘病生活を話し、病院で受けた作業療法(リハビリプログラム)、親とのコミュケーションの例を話しました。

話すのは全く緊張せずやれました。
発表が終わると質疑応答の時間になります。

印象に残っているのは「発症してどれくらいで活動できるようになりましたか?」という質問です。

「退院してから2.3ヶ月でB型作業所に通い始めました。ただ1年くらいは会話があまりできず悩んでいました。病院のプログラムや減薬をしていき発症前の70%くらいには回復しました」と伝えました。

その時に感じたのは親も統合失調症の家族がいつ治るのかが不安要素だと。僕は1年くらいは会話があまりできず、真っ暗なトンネルの中にいる感覚でした。

当事者だけでなく、統合失調症の子供を持つ親もそんな気分だったのかなと思いました。

質疑応答が終わると家族同士の交流会が始まりました。3ブロックに分かれて話し合うんですが、相談員として各テーブルに10分間お邪魔させて頂きました。

ある女性が「2年くらい寝てばかりいるんですけどどうすればいいですか?」と質問が来ました。「寝るというと活動できずダメになったと思われるかもしれませんが、寝るのは回復の過程なんですね。寝たいだけ寝させたらいいと思います。ただ朝日光を浴びたり散歩を習慣にさせたほうがいいですね」と答えました。

家族が統合失調症になり全く活動しないと不安になり、焦るのは分かります。しかし回復までの過程は100人いれば100人だけ違います。

なので焦らず、のんびり見守ったり、一緒に料理や楽しめることを見つけて孤立させないことが大事なのかなと思います。

僕の母は引きこもりがちだった僕とクッキー作りに誘ったりしてくれました。
元気にならなくていいから、閉じこもってないで活動したら?という無言のメッセージを感じました。

今回の統合失調症家族教室に参加して、今までは当事者を意識してましたが親や家族にもアプローチするのが大事かなと思いました。

統合失調症の家族に対して何をすればいいのか全く分からないという親もいました。これからは家族会に出席して当事者目線で話せれることがあればなと。

保健所の職員さんも活動に手応えがあったのか、「今回の活動を他の保健所に共有してもいいですか?」と言われ、他の保健所でもこの活動をやれたらなと思いました。


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