【津波】映像では伝わらない危険性。速度はジェット機並み⁉知識をつけて身を守る対策を

皆さんこんにちは、ぐっちです。

私が住んでいるところは非常に気候が穏やかで、台風が直撃しても大した被害が出ないくらいです。しかし、その分災害に対しての危機感が薄いというデメリットもあります。

映像で災害の悲惨さはある程度伝わりますが、映像だけで分かったつもりになってしまう方は私を含めて大勢いると思います。

自然災害の多い日本人であれば知っておくべき知識を、今回は津波に焦点を当てて紹介していきたいと思います。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

津波の速度

津波の映像は基本的にヘリコプターから撮られたものをよく見ますが、非常に遅いと感じている方も少なくないでしょう。走って逃げられるのではないかと考えている方もいるのでは？

津波は常に一定の速度でやってくるわけではなく、海底の深さによって変化します。深いところでは速く、浅いところでは遅くなるという特徴があります。

遅くなると言っても、水深10mの深さで時速36kmの速さがあります。これは陸上短距離の世界記録並みのスピードです。ちなみに50mを7秒で走った場合の時速は25.7kmです。

水深100m付近で時速100km、水深500m付近で時速250km、水深5000m付近で時速800kmになります。時速800kmはジェット機並みのスピードです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

津波の特性

津波は20cmから30cmの高さでも立っていられないほどの力を持っています。膝より下の高さだからと言って安心しないでください。

また、反射を繰り返すこともあります。陸で反射した津波が予想外の海岸に押し寄せ、第2、第3の津波がやってくることも。また第1波が必ず一番大きとは限りません。

さらに、津波は川を遡るように進んできます。海岸から離れようとしたとき、川沿いに進むのはやめましょう。海岸+川から離れることを意識してください。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

津波の危険性

日本は地震大国でその被害も甚大なものになりますが、実は実際に被害を拡大させているのは津波なんです。

東日本大震災では、岩手県、宮城県、福島県の3県で約1万5000人の命が奪われました。なんとその内の90%ほどが津波によって亡くなったという結果が警視庁の調べによって明らかになりました。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

津波は地震によって発生する災害ですが、警戒すべきなのは日本の地震だけではありません。

日本の反対側に位置するチリ。その距離は地球の半分ほどである1万7000km（地球一周約4万km）ですが、1960年5月22日に起こったチリ地震の津波によって日本で142人が亡くなるという事例もありました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

知識が命を救うことも

津波に流された場合や、津波に流されている人を見つけた場合でも泳いで助けようとするのは絶対にやめましょう。押し流す力ももちろん恐ろしいですが、津波は純粋な水の暴力ではなく、数々の瓦礫を巻き込んで襲ってくるものです。

知らずに飛び込んで助かったはずの命を失ってしまったということのないように注意しましょう。この記事によって誰かの命が救われることを祈っています。