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自分のことは知っている「つもり」だけど、他者視点からの「問い」で新たな自己発見に

人生は変化がつきもの。
物理的なライフステージの変化ばかりでなく、気持ちや体調の変化、価値観の変化によって、ペースやエネルギーの配分を見直すような「シフトチェンジ」や「転職」もある。
望む望まざるにかかわらず、時代のパラダイムシフトもある。

私は"キャリア"という単一視点より、暮らしひっくるめた「人生の幕」の「章」の変化として捉えている。人生はキャリアだけじゃないから。

「章」の変わり目は「つなぎ目」、それは「汽水域」。
人は急に変身はできないからこそ、プロセスが大切。

たとえ環境がバツン!と一変したとしても、人としては、ある日突然変身なんかできない。
過去と未来が行きつ戻りつしながら自分の今後を見極め、取捨選択していくものだと思う。
自分に合った選択のためには、まずは様々な角度から、時には客観的な視点も入れながら丁寧に自己理解を深め、心から納得していくことが大切。
私自身の経験からも、このマインドプロセスこそが大切だと感じ、そこを深堀りしていくセッションを構築している。

実は、noteで知り合った図解描きの山田太郎さんが、今年の初め、私のセッションを受けてくださったことで、私自身も多くの学びとブランディングにも繋がった。
当時は試行錯誤中だったこともあり、その表明には躊躇があったけれど、そろそろ、その手応えと感謝を記しておこうと思う。

自己内省ができている人にも客観的な視点を

山田さんはnoteでは有名な図解のスペシャリスト!
これまで何度も私の記事の長ったらしい文章を見事にスパッと一つの図解にしてくださり、いつも目からウロコ。
その度に、私自身がもう一度腑に落ちて+解釈が拡がる、という、なかなか味わえない体験を何度もさせて頂いていた。

そんな高い分析力、解釈力、論理性を備えた深い思考力と言語化力をお持ちの人に、私が太刀打ちできるんだろうか。
とっくに「自分の言語化」も「深い自己理解」もできている人に、私は必要ないのでは?

と告げたところ、「やっぱり客観視は必要なので」というお答え。
さすが!山田さん。
それならば、とお引き受けした。

「別視点から問う深掘り」は、新たな再発見の糸口。

自分のことはわかっている「つもり」を、他者からの視点、多角的な客観視を通して再確認しながら、新たな再発見につなげていく。
その大きな目的のために、私のセッションでは「問い」が架け橋となる。

自分だけの「黄金バランス」
「今の私にちょうどいい」を探る

山田さんにとって「図解描き」は「仕事」ではなく、ライスワークとしての生業は他にされている。
"一般的には"、どちらかと言えば、そのライスワークがメインとなり得そうな職業だけど、むしろ山田さんの「ど真ん中」にあるのは「図解」。

「図解描き」はもう趣味の域を超えている「求道的な職人」。
かと言って、それを商売にはしない(対価をもらって描かない)のがポリシーで、その理由も山田さんなりにある。
「プロではなくて、好事家」という独自スタンスが絶妙。

「一般的な」枠組や「趣味か仕事か」固定的なカテゴライズをしない。

従来のカテゴライズに収めなくていい。と私は常々思っている。
ましてや尖った才能や求道的なセンスを持ち合わせている人は、なおさら。

人生は「ライス」も必要だけど、「苦役のための私」では本末転倒。
自分のエネルギーをどう費やすのが幸せか、
こそがその人らしさであり、「自分だけの黄金バランス」を知っておくとラクになる。
山田さんは、模索というより再確認したいほうが強かったように見受けた。

必ずしも、夢や理想を掲げることや、稼ぐばかりでもないし、「バランス」に正解はなく、「マイ黄金バランス」の塩梅やフィット感は、自分の中にしかない。だから悩ましい。

「強制」や「矯正」は窮屈。「べき」の思い込みが邪魔をする。

「キャリア」という視点だけだと「できること(能力)」ばかり注目しがちだけれど、苦役にならないためには、違和感、心地よさ、好き嫌い、興味、関心、価値観などwell-being、心の趣きを踏まえることが肝心。

それを妨げるのが、知らずのうちに沁みついた「べき」「~しかない」の思い込み。
しかも意外と無自覚なものもの多いから、自分一人では気づきにくい。

「他者の視点」からの「あえての問い」が思い込みを取っ払う。

「自分にとっての当たり前」や「無自覚」に光を当てる「問い」は、ハッと視界が拡がるアハ体験にも。
凝り固まった頭と心をほぐして解放する、
そんな「ツボ押し」的役割。

黄金バランスの境目にも、汽水域があっていい

山田さんは、図解を「好事家」としていたい気持ちが強いこともあって、片方の仕事フィールドとはキッチリ分けて捉えていた。
「分けるべき」がやや強かったようだけど、窮屈さを感じていたわけでもない。

ただ、山田さんには
「説明が丁寧でわかりやすい、と仕事の相手にも喜ばれ感謝されることが多い」
という得意があり、ご自分でもこういう誠実さを大切にされている。
お仕事じたいが「専門的なことを素人に説明する場面」の多いフィールドでもある。ならば。

「もったいない」への着目。

そこに「図解」を取り入れて「山田さん流の説明」提供として価値を上げるのもアリなのでは?

カッチリ分けていたライス領域との境目に、「好き」が時々混ざってもいい「汽水域」という「新たな選択肢」への気づきになったよう。
仕事シーンでの価値が更に上がる可能性も拡がるし、ライスワークにも「自分らしい色」を出せたら楽しいかもしれない。

このインタビューでの気づきをキッカケに、山田さんはこちらの図解を描かれた。

山田さんの記事から

とはいえ、混ぜるか分けるか、選択はご本人の判断。

too muchアドバイスは寸止め。時として余計なお世話になる。

私は、理想論や一般論ではなく、具体的に「もったいない」とか「こうしたらいいのに」を見つける習性があって、ついついお節介まで言いたくなるけれど、それは両刃の刃。
特にポリシーをしっかり持っている人には、アドバイスし過ぎはかえって余計なお世話になってしまうこともある。

一方で、相手によっては「どうしたらいいですか?」と求めもあるし、その気持ちもよくわかるけれど。

腑に落ちて、意識・マインドが定まれば、おのずと行動する。

意識が変わらないまま、納得しないまま、表面的に安易な「答え」だけ得ても、その場はラクかもしれないけれど、結局は行動につながらなかったり、行動しても長続きしない、というオチになりがち。

まずは「真の自分理解」が人生選択への根本解決のカギだと思っている。
私のセッションの役目は、自己理解を深めながら、自分に合う選択肢や方向性を共に見出すこと背中押し。

もう一度「出会い直し」て「選び取る」プロセスが納得感を生む

ひも解いていくと、山田さんにとっての「図解」は、最初から「ど真ん中」にあったわけではなく、傍らにありつつも仕事に忙殺され、図解とのつきあいは"疎遠"になった時期もあった。
年月を経て、忙殺の仕事を見直したときに「図解」の存在が改めて大きくなり、そこから山田さんのコアになる。

かつて図解に最初にハマった当時の好奇心とはまた全然質が異なり、今はまさに「好事家」としての深い感覚や捉え方、人生での意義を伴っている。

いわば山田さんにとっての「図解人生の第2章」。
初めの好奇心から一旦距離が離れた期間を経て、もう一度「出会い直した」二度目は、「やっぱりコレだ!」と「選び取った」感覚が強い。
だから、迷いなくエネルギーを注げているのだと思う。

インタビューによって明確になった感覚も、山田さんが図解にされた。

山田さんの記事から

「選び取った」ものは、納得感が大きく、思いの質が違う。

初めのキッカケは、ピュアな好奇心もあれば、なんとなくなりゆきから始まることもあり、そのまま続く…それも「選んだ」ご縁だけど、ともすれば「流れの中の惰性」になることもある。

でも一旦離れてから、意思を持ってもう一度「選び取る」第2章は、思いの強さや熱の質が深い。

一周まわって原点に戻る、ということもよくあるけれど、
まったく同じところに戻っているわけではなくて、一周まわった分の経験を経た中からの「惚れ直し」だから、かなりの納得感がある。

こんなふうに、かつての趣味が昇格する出会い直しもあれば、
昔なら興味すらわかなかったものが、今の自分だからこそ、惹かれるものもある。
「時を経る」「歳を重ねる」良さは、こんなところにあるのかも。

私自身も、学生時代の「好き」と一旦距離があき、やがてもう一度自分の「コア」になり、仕事として関わった「第2章」の経験がある。

山田さんのように、既に「コア」を自覚している状態だとしても、
自らのプロセスを振り返ることで、「今は選び取ったんだ」という実感と納得感、肯定感につながる、
そんな瞬間を目の当たりにさせて頂けた。

話しっぱなしにしない 文字化の副産物!

3回にわたるインタビュー終了後、膨大な内容を元に、
自分史、エピソード、本質や持ち味など項目別にポイントを要約した【あなたのコンパス】としてトリセツのような書面を作成してお渡ししている。

自分の歩みと個性を文字で読めるフィードバックは、忘れてしまうような言葉や気づきをいつでも見返せるし、客観的に自分を見ることもできるメリットがある。
…と、ここまでは想定内。

今回は、ここからワンモアステップがあることに、私自身が気づかされた。

客観視点からの「コンセプト」がつくれる。

山田さんは、私が作成した【コンパス】を元に、更に自分で自分のサマリーを加筆された。
3行くらいの「自己紹介文」のようなカタチは、見事に山田さんを表すスマートでコンパクトな文章になっていた。

これは嬉しい予想外!
山田さんらしい、ご自身によるワンモアステップだった。

そんな、ちょっとした自己紹介文なんて自分で書けるよ、と思われそうけれど、ここでのミソは、

「他者視点を通った客観的な自分」が文字化されていること。

自分視点だけより、客観視点を通っていると、相手への届き方が違う。 

そして、それを「一言端的に言語化する」という行為は、最も大事な本質をつかみ、自分で完全に咀嚼して腑に落としていないとできない。

だからこそ、更に凝縮して自ら書くことに意味があり、この思考は「自分のコンセプトづくり」にもつながるなと思った。

「コンセプト」というと、事業や商品に使われる概念だけど、独りよがりにならないための「客観視点(受け手視点)」がポイント。
「本質的魅力を"客観的に"端的に伝える」という役目は、「パーソナル」にも充分使える。
「わたしのコンセプト」が持てれば、それはブランディングにもつながる。

文字化【コンパス】から更なる発展形があることは、私にとって大きな発見になった。

そういう私が「わたしのコンセプト」ができていない(笑)。
誰か、私のインタビューをしてほしい!

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山田太郎さんは、セッションを受けて頂いただけでなく、そこで得たものをたくさんの図解にしてくださり、そして今回も記事化や図解の使用へのご快諾も頂きました。
この記事は、山田さんとの合作!ような感覚!
こうして私自身も、山田さん視点によってブラッシュアップされ、多くの気づきを頂いています。
この度は本当にありがとうございました!

山田さんによるこちらの記事も⇩



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