マガジンのカバー画像

本・言葉

23
運営しているクリエイター

記事一覧

「困難という壁に近づきすぎない」

人生、時には困難にぶつかる。いや、困難だらけかもしれない。
ある人がこんなことを話していた。

とかく歯をくいしばって単独登頂を目指さなくてはいけない、と思い込みがちだが、その困難の壁によってはそれが裏目に出ることもある。
かといって初めから簡単に超えられる「柵」くらいのものですら見えた瞬間に動くのをやめてしまう、というのも違うだろう。
困難の壁がどの程度なのか、見極められるその判断力が大事、その

もっとみる

「自然体」とは我を無くし、自分に逆らわないこと。自分に逆らうといっそう相手や自然に逆らうことになる。そのためには肉体の強さではなく、人間の強さを身につけないといけない。
難しいことに耐えて人としての強さを身につけないと、自然体でものに接することは難しい。

ただの「鈍感」と、「鈍感力」は全く別物。

日本の名経営イノベーター 小林一三

阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団、阪急ブレーブス、東宝。

すべて小林一三という名経営者、いや、イノベーターが生み出したものだ。

東急の五島慶太はこの阪急の小林の手法を真似したに過ぎない。

なぜそのようなイノベーションを成し遂げることができたのか?5つのポイントがある。

(1)より良き社会を築くという理想

健全なる環境に住むことによって健全なる精神の持ち主となる。そう願って大衆向けの健全な

もっとみる

「千里先の見える人は、世の中から気狂い扱にされる。現状に踏み止まるものは、落伍者となる。100歩先を見て、事を行うものが世の中の成功者である。」小林一三

違う結果を求めて、何度も同じやり方をを繰り返すのは狂気の沙汰。

ウィニングカルチャー(勝てる組織文化)を作るためには「成果」の定義から。それも単に「勝利」や「売上」ではない、究極の目的は何なのかということ。エディ・ジョーンズ監督は「挑戦することの価値を人々に伝えること」をラグビー日本代表の成果(究極の目的)とした。

やらないことを選択し続けている人は、いざやるべき時や、やってもいい時でさえ、やらないことを選んでしまう。

いかに終わりを全うするか

北尾吉孝氏の「実践版安岡正篤」は安岡正篤の「人間学」を中心に、リーダーがいかに学び、いかに生きるべきかを説いた本だ。

その中でも私が印象に残ったのは、最終章近くの「いかに終わりを全うするか」というくだり。

死に対する姿勢を語る過去の偉人の言葉がいくつか紹介されている。

「人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや。」(吉田兼好『徒然草』)

「人は少壮の時にあたりては、惜

もっとみる

来るべきイデオロギー崩壊の時代に備えて

元BCGの経営コンサルタント、鈴木貴博氏はその著書「日本経済予言の書」の中で以下のような「予言」をしている。

・CASEによって自動車産業の構造が変わり、日本の自動車メーカーは低迷。アマゾンエフェクトで多くの小売は倒産。AI、ITの進化で正社員は減少。これらによって雇用は崩壊する。

・同時に超高齢化社会を迎えて年金制度も崩壊。それにより「真面目に働いたら報われる」というこれまでのイデオロギーが

もっとみる

自然に従う生き方「ルオム」と「誇りある労働」

「キャンプフィールドスウィートグラス」というキャンプ場を運営するきたもっくという会社がある。

その代表の福嶋氏の「未来は自然の中にある」という書籍が興味深い内容だった。

彼らが目指しているのがフィンランド語で「自然に従う生き方」を意味する「ルオム」と「誇りある労働」だ。

「ルオム」の意味する「自然に従う」とは、「自然に対する畏敬の念」を持って接すること。

消費生活スタイルやアウトドアレジャ

もっとみる

CO2削減に向けてできること。『ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法』

アメリカの環境保護活動家であり、起業家でもあるポール・ホーケンの著書「ドローダウン 地球温暖化を逆転させる100の方法」を読んだ。
タイトルの通り、地球温暖化を防ぐために最も有効とされているCO2削減のため施策について、2050年までのCO2削減量とコストをまとめたものだ。

解決策ランキングのトップ10は次のようなものだ。
(カッコ内の数字は2050年までのCO2削減量)

1 冷媒 (80.7

もっとみる
「あした死ぬかもよ?」

「あした死ぬかもよ?」

3.11、東日本大震災から10年。

いつもと変わらない日常を送っていたあの日、多くの人が突然襲ってきた地震と津波で命を失った。

もうすぐ咲いたはずの桜を見ることなく、この世を去った。

僕はあと何回、桜を見ることができるんだろう。

今度見る桜がもう最後の桜だとしたら、僕は残された時間で何をするんだろう。

今日が人生最後の日だとしたら、残された時間をどう過ごすんだろう。

最後の瞬間、僕は後

もっとみる

人間、考えた通りにはならないが、行動した通りにはなる。行動が現実を作っていく。