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香水、フレグランス

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#エッセイ

ゲランという魔法

ゲランという魔法

使うたびに元気が出て、強くなった気分になるコスメ。
人それぞれあると思うが、わたしにとってそれはゲランのコスメである。

春の陽気になってきた日、久しぶりにゲランカウンターを訪れた。わたしはそれほど上客でもないし、数ヶ月に一回、手持ちのアイテムの中で足りなくなったものを補充する程度である。毎日メイクをする生活でもないので減りは遅い。それでも顔を覚えてくれているBAさんがいるので、いつも決まったコス

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香水沼という甘美なもの

香水沼という甘美なもの

身につけるものの中で香水ほど目立たず、しかし人の印象に残るものは他には無いのではないだろうかと思っている。ここ数年、筆者がハマっている沼はいくつかあるが、今回はその中でも「香水沼」について記述していこうと思う。

お気に入りの香りについては既に他の記事で書いているので割愛するとして、今回は香水沼に入って変わったとこととか香水沼の魅力について語ってみようと思う。

香水沼にハマったのは三年ほど前。た

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香水オタクが偶然推しの概念香水を見つけた話

香水オタクが偶然推しの概念香水を見つけた話

2022年秋。筆者は悩んでいた。
今年の秋冬香水どうしようかなー、と。

毎年、寒い時期にしか使ってない香水を手にとってシュッと腕に一吹きする。

これこれ。枯れ葉っぽくてひんやりした感じの…なんか爽やかなイケメンのにおいがする!
「……あっこれ推しだ!!!!(クソデカ大声)」

すこし前、香水界隈には「推し香水」というものが流行っていた。今でも流行っているかもしれない。推しの概念を香りにしたフレ

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夜間飛行(香水)の進捗とEDT買った話

夜間飛行(香水)の進捗とEDT買った話

このnoteを始めるきっかけとなった香水、それすなわちゲランの夜間飛行である。筆者の初めてのパルファムであり、初ゲランでのお買い物でもある、何かと思い入れのある香りの一つ。

購入してから2年経つが、ようやく半分減ったというところか。初期投資は高いが、コスパは悪くないと思う。もっとも、この香水しか使っていなかったらもっと早く減るだろうが。

ここ最近、フレグランスに対する熱量は収まりつつある。理由

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買ったぜ!サンタル パオロッサ

買ったぜ!サンタル パオロッサ

前回、ゲランでフレグランスコンサルテーションというイベントに参加したという記事を書いたが、今回はそこで購入した香水について書こうと思う。

購入したのは案の定というかやっぱりというか、サンタルパオロッサである。今回はこの香りについて書いていく。

案の定と書いたのは、以前ゲランでコスメを買ったときにBAさんにおすすめされたからだ。いつか夜間飛行をすすめてくれたBAさんは、今ではすっかりわたしが指名

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プロと選ぶ自分の香り
ゲランでフレグランスコンサルテーションを受けた話

プロと選ぶ自分の香り ゲランでフレグランスコンサルテーションを受けた話

世の中にはたくさんの香水が存在しているので、その中から自分の好みの香りを選ぶという行為は実は結構難易度が高いのでは?とふと思う。お気に入りの香水を持っている日本人がどれほどいるだろう?

そんな香水迷子たちのために、香水メーカーはあれこれイベントやツールを考えてくれているのですが、その中の一つに「フレグランスの専門家に香水を選んでもらう」というイベントがある。今回はたまたま機会があってそれを受けて

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代官山LE LABOで香水を買った

代官山LE LABOで香水を買った

以前記事にしたLE LABOのTHE NOIR 29を使い切った。
その事を、同じLE LABOユーザーの友人に話したら一緒に買いに行こうということになった。

二人とも前は銀座の店舗で買ったのだが、せっかくなので代官山で香水を詰めるところを見てみたいと思い、代官山に向かうことにした。
ちなみに友人はガイアック10を使っている。ブルジョワめ。

お互いに有給を取った平日の昼過ぎ、代官山で待ち合わせ

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シャネル No.5のヘアミストを手に入れた

シャネル No.5のヘアミストを手に入れた

歴史に残るほど売れた名香といえども、人によっては向き不向きがある。

私にとって、着けられる名香はゲランの夜間飛行でありシャネルのNo.19であり、着けられない名香はシャネルのNo.5やゲランのミツコや、あとディオールのミスディオールとかジャドールとかランコムのミラクとか……挙げればキリがない。
あなたがもし好きな香りに出会うことができているなら、それは幸運だったのだろう。

どんなにその香りが作

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2020年に買った香水

2020年に買った香水

今年はなぜか香りモノにはまった年であった。というか香水初心者から始まり、名香を買い、マニアックな香りも買い、友達の誕生日にも香りをプレゼントするという徹底ぶりだった。自分でもなんでこんなにはまったのかわからない。

新しい知識を仕入れるのは楽しい。

香水に限らずだが、何かをインプットし、こうしてnoteなどでアウトプットすることで学習は完成する。

長々と前置きを書いてしまったが、本題に入ろう。

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アクアアレゴリアとゲランの話

アクアアレゴリアとゲランの話

今年の春に夜間飛行を買って以来、久しぶりにゲランのカウンターを訪れた。

目的はアクア アレゴリアシリーズの香水。時々見ている美容系Youtuberさんが紹介していて気になったので、香りを試してみようと思って赴いた。

当初はweb限定の30mlの小さいボトルを買うつもりで、香りだけ確認しようと思って行ったのだが、BAさんと話しているうちに香りが気に入ってしまい、結局大きいボトルを買ってしまった。

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「アナと雪の女王2」のコラボ香水

「アナと雪の女王2」のコラボ香水

もう既に販売していない香水について書くのもどうかと思い躊躇していたのだが、最近改めて着けてみて、やっぱり好きな香りだったので書くことにした。

価格は2千円しないくらいとお手頃なのにも関わらず、しっかりと香りが変化するし、持続性もある。さすが資生堂というかなんというか。もし日本の香水市場がもっと大きかったら、日本の香水もフランスに負けず劣らずな規模を獲得していたのではないだろうかと考えてしまう。

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夏の香水、シャネルのチャンス オーフレッシュ

夏の香水、シャネルのチャンス オーフレッシュ

暑くなってきたので、最近はシャネルのチャンスを手に取ることが多くなってきた。

筆者が持っているチャンスは、緑色のボトルでオーフレッシュという名前のもの。名の通りフレッシュで爽やかな香りだ。手持ちの香水の中で一番、万人受けする系かもしれない。そしてチャンスシリーズの中では一番、ターゲット層から外れた香りかもしれない。

シャネル チャンス オーフレッシュ(以降チャンス)の第一印象は、高校生や大学生

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ルラボで香水を買ったレポ

ルラボで香水を買ったレポ

筆者は生来の引きこもり体質であるからして、自粛期間というものはそれほど苦にならなかったのだが、一つだけ困ったことがあった。香水を試しに行くことができない。

待ちに待った緊急事態宣言の解除に伴い、各店舗も自粛を解除して再開を始めた頃、筆者がまっさきに向かったのはLE LABOの銀座シックス店である。

いやそこは代官山までいけよという声が聞こえなくもないのだが、あいにく別の用事があったので代官山ま

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シャネル No.19と転職活動

シャネル No.19と転職活動

「プルースト効果」というのを聞いたことがあるだろうか?

香りをきっかけに過去の体験などを思い出す現象のことをこう呼ぶ。由来やメカニズムなどは各自ググってほしい。

さて、本題に入ろう。

今回はシャネルのNo.19の話である。私が今の会社の面接を受けた日に購入した、いわくつきの香りである。

……とは言っても別に今の会社に不満があるわけではない。シャネルNo.19は、筆者が「ココ・シャネルのよう

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