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夜間飛行(香水)の進捗とEDT買った話

このnoteを始めるきっかけとなった香水、それすなわちゲランの夜間飛行である。筆者の初めてのパルファムであり、初ゲランでのお買い物でもある、何かと思い入れのある香りの一つ。

購入してから2年経つが、ようやく半分減ったというところか。初期投資は高いが、コスパは悪くないと思う。もっとも、この香水しか使っていなかったらもっと早く減るだろうが。

ここ最近、フレグランスに対する熱量は収まりつつある。理由は理想の香りを手に入れたということと、ガラスペンとか万年筆とかピアスとか他の沼に入っていたことが挙げられる。

それでも時折、香りを纏いたいなという気分のときはある。または外出するときは必ずフレグランスを着けるので、少しずつ減ってはいる。
暑い時期はさっぱりとしたルラボのテノワールか、ゲランのサンタルパオロッサ、または自宅で、同じくゲランのベルガモットカラブリアを愛用している。

それらの上質なフレグランスを使用していても、やっぱり帰りたくなる香りというか、「あーこれこれ」みたいな香りが、筆者の中では夜間飛行であるので、ちょこちょこ使っている。どちらかというと春と秋の使用が多い。

前回記事を書いたときから少し減って、今はこんな感じになっている。

残り半分ほどになったパルファム

先日、筆者は久しぶりにゲランカウンターを訪れた。

夜間飛行を買ったときに担当してくれたBAさんは今ではすっかり顔なじみになり、出勤日を問い合わせてから店舗に行くようになった。
以前はBAさんを指名するなんて、とてもではないが自分とは縁のない行動だと思っていたなと今になっても思う。
BAさんを指名する、という都会の大人っぽい行動(偏見)を自分がしていることと、そのブランドがゲランという点は、当時の自分からは想像もつかない変化だなと思う。いろいろな偶然とかが重なってこうなったわけで、決して最初からそうしようと思って動いていたわけではないので、カウンターでそのBAさんに会うたびになんだか不思議な感覚になる。人の縁て不思議だ。

今回はコスメとフレグランスを購入した。ここしばらく暑くて汗をかくので、フラコンボトルのフレグランスを着けるのに抵抗がある。でも夜間飛行の香りは好きなのでもっと纏いたい。
そんなときに頭に浮かんだのがEDTの存在だった。

EDTはスプレータイプなので気軽に着けられるし、香りの持続時間もPに比べて短いので、いろいろな香りを纏いたいときなんかもぴったりだ。そう思ってカウンターに行った。
カウンターはすでに数名のお客さんがおり、例のBAさんは接客中であったために筆者は店内でコスメやら香水を眺めていた。新しく発売になったアイシャドウとかリップ、購入予定のコスメ類を眺めていると時間がたつのはあっという間だ。

筆者と同じタイミングで、同世代くらいの二人組が来店してフレグランスの並んだ棚を熱心に眺めていた。漏れ聞こえてくる会話を聴く限り、どうやらゲランの香水沼に足を踏み入れようとしているらしい。

筆者もフレグランスのボトルを眺めたかったので二人組の隣で美しいボトル類を眺めている。
と、接客中のBAさんがやってきた。「どうも、お久しぶりですー」「あ、こんにちはー」「すみませんお待ち下さいませ」などと挨拶を交わして、先客の元に戻るBAさん。

その様子を見ていた二人組が「銀座こわっ」とつぶやくのが聞こえた。わかるよ。BAさんと「おひさしぶり」なんて挨拶をする、銀座にふさわしくないカジュアルファッションの人間怖いよな。でもBAさんは優しいよ。こわくないよ。

先客の対応が終わったBAさんにジェスチャーで、二人組が筆者より先に来店していたことを告げる。二人組に「ご案内いたします」とお声がけするBAさん。
コスメカウンターは忙しい。


ようやく筆者の順番になったとき、すでに購入するものは決まっていたのだが、せっかくなのでBAさんとの会話を楽しんだ。店内は先程までの忙しさなど何処へやら、だいぶ静かになっていた。
筆者は最近ハマっているガラスペンの話をし、BAさんは近くのデパートにあるお手頃なアクセサリーショップを教えてくれた。
すごい、普段なら絶対にしない女子っぽい会話をしている……とテンションが上がる筆者。キラキラのパウダーを手に乗せてもらってテンションの上がる筆者。

ここしばらく、プライベートと仕事のもやもやでクサクサした気分になっていたものが、美しいものに見て触れることで浄化された気がした。コスメは魔法だ。

そうして結局、購入予定だったコスメと夜間飛行のEDTを購入した、というわけである。長い。
ここまでで2千文字近くなっているが、文字数の多いnoteに一定の需要があると信じている筆者はまだまだ書くので安心していただきたい。

今回も「○○円以上でプレゼント!」みたいなおまけと化粧品のサンプルを沢山もらいつつ、申し訳ないなぁと思いつつも、テンションが上ったゲランでの購入体験であった。ショッパーに着けてもらった香りも素敵でした。
いつもデパコスは本当に楽しい。楽しいので、コスメに興味のある全人類に試していただきたい。怖くないよ。お金はかかるけど。

とはいえ筆者が行くのは数ヶ月に一回とかなのでそれほど散財しているわけではない。どちらかというとここ最近は筆記具にかかっている金額のほうが多い気がする。

話をフレグランスに戻そう。

そうして購入した夜間飛行EDTを、自宅に帰ってPのボトルと並べてみた。この組み合わせを持っている人が世界に何人くらいいるのだろう?

同じ香りの濃度違い

象徴的なPのボトル。本当に美しく、ボトルを箱から取り出した時点ですでに結構香っている。香りの強さと持続時間、奥行きというのか香りの深みは他のどのフレグランスでもまだ体験したことがない。
これはそのうちYoutubeでも紹介したいと思っている。

そして、新しくうちに来たEDT。
確かに夜間飛行の香りなのだが、どこか表面的というか香りの奥行きみたいなものがPに比べてないのと、EDTなので持続時間が短い。
そのため、強い香りが苦手な人などには使いやすいと思う。もっとも香りが苦手な人が夜間飛行を選ぶのか…?という疑問はある。が、まぁ結構香油っぽい香りなのでアロマオイルとかが好きな人は好きかもしれない。
EDTは75ml入っているので結構大きい。これで、筆者は以前よりも気軽に夜間飛行の香りを楽しむことができるようになったのである。

EDTはアトマイザーに入れて、もっと気軽に纏えるようにしようかなと思っている。普段、外出先で香水をつけ直すことはないのでアトマイザーは持っていなかったのだが、これを気にもっと香りに気を使ってもいいのではないかという気がしてきた。もちろん、つけすぎ注意だが。


ということで、今回はフレグランスの中でも筆者のお気に入りである夜間飛行について、とりとめなく書いてきた。
コスメカウンターや香水売り場は何度行っても楽しいし、定期的に美しいものに触れることで自分の感性が尖っていく気がする。自分自身の変化をnoteに綴るのも楽しい。
note「スキ」してもらえるのも結構励みになっているので、今後も多くの方に読んでもらえるような記事を書きたいなと思う。

さて、3千文字近くなった今回の記事もそろそろ締めようと思う。ここまで根気よく読んでくれた方々には感謝したいのと、できれば「スキ」を押して行ってもらえると、筆者の励みになります。
スキの量は執筆速度には影響しないが、少なくともモチベが上がる要因にはなるので。

それでは、良い夜を。

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