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「アナと雪の女王2」のコラボ香水

もう既に販売していない香水について書くのもどうかと思い躊躇していたのだが、最近改めて着けてみて、やっぱり好きな香りだったので書くことにした。


価格は2千円しないくらいとお手頃なのにも関わらず、しっかりと香りが変化するし、持続性もある。さすが資生堂というかなんというか。もし日本の香水市場がもっと大きかったら、日本の香水もフランスに負けず劣らずな規模を獲得していたのではないだろうかと考えてしまう。


肝心の香りはというと、フローラルからウッディーへ変化する、ちょっと変わった調香である。

トップにはレモンとグリーンヒヤシンス。爽やかで、映画の公開に合わせて11月くらいに発売されたと記憶しているが、冬より夏向きかなと思ったほどである。

ミドルはミュゲ、ジャスミン、オレンジフラワーとローズという完全にフローラル系の香り。トップからミドルへはすぐに変化する印象である。手持ちの香水でフローラル系はほぼないので貴重。

ラストはムスク、アンバー、メイプル、ガイアック、シダーウッドという完璧にウッディーな香り。とても落ち着く。


香水の名前は「マイ ポシビリティー」。直訳すると「わたしの可能性」。

あなた自身と調和して、秘められた魅力がそっと花開くミスティックフォレストの香り。

というなんとも魅力的な説明文が書いてある。

パッケージは透明なボトルで、ピンクから水色へのグラデーションがとてもおしゃれで涼しげで、やっぱり夏向きな香水なのではないかと思ってしまう。しかし実際に夏になって着けてみたところ、冬に着けたときの印象とは違ってすこし重たい気もした。やはりFrozenの香水なだけあって秋冬向きだろうか。

まさに、映画のエルサが着けていそうな香りである。彼女からこの香りが漂ってきても全く違和感がない。クールで知的で優しげな香り。


映画公開当時、あらゆる化粧品メーカーがコラボ商品を出していたのだが、筆者はデパコス派なので手を出さなかった。あと可愛すぎて絶対に使えないだろうなと思って買わなかった。ところがこの香水だけは、たまたま近所のドラッグストアに在庫があった。しかも残り2つだった。ということで2つ買った。我が家にはもう一つ同じ香水のストックがある。香りが気に入ったのもあるが、限定品でもう生産されていないということと、ボトルが可愛いので空になっても取って置きたいという気持ちもあった。ボトルにはエルサとアナ、オラフにクリストフにスヴェン。そして水の精霊のイラストが描いてある。とても可愛い。アナがエルサより先にずんずん歩いていくところがキャラクターが出ていて遊び心を感じさせる。

筆者は「アナと雪の女王2」を観て大変感動し、なにかグッズがほしいと思っていたのだが、どうしても子供向けが多くピンとくるものがなかった。その中でこの香水を出してくれた資生堂さんには本当に感謝しているのである。この香水のおかげで、映画をまた観ながら世界観に浸ることができる。


改めて夏になった今つけてみて、やっぱりこれは秋冬の冷たく乾燥した空気で魅力を発揮する香水だと思った。夏につけても全く悪くはないのだけれど、寒い時期のほうがより魅力的に香る気がした。

ということで、一本目のボトルがまだ3分の2ほど残っているのけれど、これは冬まで取っておこうと思う。涼しくなって、またフローラル系を着けたいと思ったときに着ける香水として、今は観賞用に大事に眺めておく。


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