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香水、フレグランス

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記事一覧

今年は塗香を使おうかなって

今年は塗香を使おうかなって

数あるフレグランスアイテムの中でも少しマイナーでマニアックな、塗香。
粉末状のお香で、少量を手にとって肌にこすりつけて使うものである。本来はお寺で使う道具のようだがお香屋さんに売っているし、香水と比べるととても安価である。香りもほのかなのでつけやすい……が、もちろんお線香というかお寺の香りになるので好き嫌いはありそうという感想。筆者は好きである。

今使っているのは、松栄堂さんの特上塗香。松栄堂さ

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今年の夏香水、ネロリア ベチバー

今年の夏香水、ネロリア ベチバー

久しぶりに香水を新調した。去年はルラボのテノワールをリピートしたくらいで、新しい香りを試す機会がなかったのだ。
今年の夏はなんとなくアクア アレゴリアの気分で、ゲランに行って試させてもらった。フローラル系かあるいはオーインペリアルもいいな、なんて考えていたのだが、結果的にネロリア ベチバー フォルテ に落ちついた。

明るい黄緑色の香水は、ベチバーからイメージする香りよりも甘みのある爽やかだ。

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冬のオイルフレグランス

冬のオイルフレグランス

ようやく寒くなってきて、冬が好きな筆者は少しうれしい。寒い時期は香りがよく感じられるので、香水を選ぶのも楽しい。

このフレグランスを記事にするのを忘れていて、しかも暑い時期には使わないのですっかり忘れていた。寒くなってまた思い出して、こうして筆を取っている。

THE PERFUME OIL FACTORY の29番。ローズとお香の甘い香りは、寒い時期に心地よい。

アルコールがなく、オイルを使

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ゲランという魔法

ゲランという魔法

使うたびに元気が出て、強くなった気分になるコスメ。
人それぞれあると思うが、わたしにとってそれはゲランのコスメである。

春の陽気になってきた日、久しぶりにゲランカウンターを訪れた。わたしはそれほど上客でもないし、数ヶ月に一回、手持ちのアイテムの中で足りなくなったものを補充する程度である。毎日メイクをする生活でもないので減りは遅い。それでも顔を覚えてくれているBAさんがいるので、いつも決まったコス

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香水沼という甘美なもの

香水沼という甘美なもの

身につけるものの中で香水ほど目立たず、しかし人の印象に残るものは他には無いのではないだろうかと思っている。ここ数年、筆者がハマっている沼はいくつかあるが、今回はその中でも「香水沼」について記述していこうと思う。

お気に入りの香りについては既に他の記事で書いているので割愛するとして、今回は香水沼に入って変わったとこととか香水沼の魅力について語ってみようと思う。

香水沼にハマったのは三年ほど前。た

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香水オタクが偶然推しの概念香水を見つけた話

香水オタクが偶然推しの概念香水を見つけた話

2022年秋。筆者は悩んでいた。
今年の秋冬香水どうしようかなー、と。

毎年、寒い時期にしか使ってない香水を手にとってシュッと腕に一吹きする。

これこれ。枯れ葉っぽくてひんやりした感じの…なんか爽やかなイケメンのにおいがする!
「……あっこれ推しだ!!!!(クソデカ大声)」

すこし前、香水界隈には「推し香水」というものが流行っていた。今でも流行っているかもしれない。推しの概念を香りにしたフレ

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夜間飛行(香水)の進捗とEDT買った話

夜間飛行(香水)の進捗とEDT買った話

このnoteを始めるきっかけとなった香水、それすなわちゲランの夜間飛行である。筆者の初めてのパルファムであり、初ゲランでのお買い物でもある、何かと思い入れのある香りの一つ。

購入してから2年経つが、ようやく半分減ったというところか。初期投資は高いが、コスパは悪くないと思う。もっとも、この香水しか使っていなかったらもっと早く減るだろうが。

ここ最近、フレグランスに対する熱量は収まりつつある。理由

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買ったぜ!サンタル パオロッサ

買ったぜ!サンタル パオロッサ

前回、ゲランでフレグランスコンサルテーションというイベントに参加したという記事を書いたが、今回はそこで購入した香水について書こうと思う。

購入したのは案の定というかやっぱりというか、サンタルパオロッサである。今回はこの香りについて書いていく。

案の定と書いたのは、以前ゲランでコスメを買ったときにBAさんにおすすめされたからだ。いつか夜間飛行をすすめてくれたBAさんは、今ではすっかりわたしが指名

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プロと選ぶ自分の香り
ゲランでフレグランスコンサルテーションを受けた話

プロと選ぶ自分の香り ゲランでフレグランスコンサルテーションを受けた話

世の中にはたくさんの香水が存在しているので、その中から自分の好みの香りを選ぶという行為は実は結構難易度が高いのでは?とふと思う。お気に入りの香水を持っている日本人がどれほどいるだろう?

そんな香水迷子たちのために、香水メーカーはあれこれイベントやツールを考えてくれているのですが、その中の一つに「フレグランスの専門家に香水を選んでもらう」というイベントがある。今回はたまたま機会があってそれを受けて

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「似合う香り」ってなんだろう、と考える

「似合う香り」ってなんだろう、と考える

昨年は香水をあまり購入しなかった。
理由は色々あるけど、他の趣味に課金していたというのが大きい。まあそれはそれ。

しかし、今年はすでに香水課金の準備を始めている。
というのも、昨年末に化粧品を買いに行ったついでに香水も試させてもらったら、それがとても好みだったのだ。その香りは、手に入れるまで秘密にしておこう。

香水に本格的に興味を持ってから2年くらい。所持しているボトルは、10よりおおく20よ

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塗香を色々試してみた

塗香を色々試してみた

先日、はじめて塗香なるものを手に入れたという記事を書いたのだが、さっそく気になっていたメーカーのものを一通り揃えてしまった。現代の物流おそるべし。

ちなみに筆者は霊感ゼロの民なので、浄化力とかはわからない。なんとなく気分スッキリ、というくらいの感覚しかないのでご理解いただきたい。ただ香りものが好きなだけの人なんです。

香水に狂ったように課金していた時期を思い出すと、塗香というものは随分お手頃で

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塗香という新しい習慣

塗香という新しい習慣

塗香(ずこう)というものをご存知の方は少ないかもしれない。

名前の通り、肌に直接塗るお香のことである。粉末状になっていて、手のひらに少量乗せてからすりこむようにして使うと、ほんのり香りが広がる。

筆者は塗香というものを薫玉堂さんで知った。薫玉堂さんは京都のお香屋さんだが、東京にも店舗があり、たまたま行ってたまたま知った。

しかし、使いづらいかもなーと思ってしばらく買わないでいたのだ。

筆者

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テノワール29と夜間飛行が運命の香水かもしれない

テノワール29と夜間飛行が運命の香水かもしれない

香水とピアスは毎日変えたい派だが、結局めんどくさくて「いつもの」に戻ってきてしまう。逆に言えば「いつもの」があれば迷わずに済む。

スティーブ・ジョブズがいつも同じ服や靴を身につけていたように、香水もジュエリーも、自分の中での定番品があれば時間を効率的に使うことができる。

わたしの中でそれはルラボのテノワール29である。そして、ちょっと気張りたいときや落ち着きたい時に着けるのが夜間飛行だ。

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代官山LE LABOで香水を買った

代官山LE LABOで香水を買った

以前記事にしたLE LABOのTHE NOIR 29を使い切った。
その事を、同じLE LABOユーザーの友人に話したら一緒に買いに行こうということになった。

二人とも前は銀座の店舗で買ったのだが、せっかくなので代官山で香水を詰めるところを見てみたいと思い、代官山に向かうことにした。
ちなみに友人はガイアック10を使っている。ブルジョワめ。

お互いに有給を取った平日の昼過ぎ、代官山で待ち合わせ

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