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テノワール29と夜間飛行が運命の香水かもしれない

香水とピアスは毎日変えたい派だが、結局めんどくさくて「いつもの」に戻ってきてしまう。逆に言えば「いつもの」があれば迷わずに済む。

スティーブ・ジョブズがいつも同じ服や靴を身につけていたように、香水もジュエリーも、自分の中での定番品があれば時間を効率的に使うことができる。

わたしの中でそれはルラボのテノワール29である。そして、ちょっと気張りたいときや落ち着きたい時に着けるのが夜間飛行だ。


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今年の春に、ルラボの香水をリピ買いしたという記事を書いた。

当時は割とノープランだったのだが、それ以降新しい香水がほしいと思わなくなった。なんていうか「迷ったらこれ!」的な香水ができたのがとても大きい。

そして、50mlという大きめのボトルを買ったことで、ガンガン使えるという意識が自分の中にできたのもある。以前は小さい15mlのボトルを使っていたから、なくなるのが心配でちまちま使っていた。大容量は安心感を与える。

今では「香水考えるのめんどくさいけど何か着けたい」ときはテノワール29をつけている。安定して使いやすく、季節や時間を問わず使える香り。今ではすっかり自分の香りになりつつある。

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インスタ用写真もちゃっかり撮っていたり。

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もちろんその日の気分で香水は変えたいので、選ぶ気力があるときは色々と考えて選んでるのだが、考えるのがだるいときはテノワール29をつけている。

いちじく、紅茶、などがメインの香りであるテノワール29だが、個人的にはバラが主張すると感じる。ドライでスッキリしていて、湿度が高い日本の夏でも重たくならずに使える。着けてから時間が経つとウッディが出てくるので、樹木系が好きな自分にはお気に入りの香り。

まじで木の香りが好きなのだ。

もともとアロマオイルを愛用していたわたしが香水に手を出すきっかけになった動機が「白檀の香りを身に纏いたい」というものだったため、樹木系香水には目がない(結局理想の白檀の香水には未だ出会っていない)。

そんな樹木系で(個人的に)最強と思っているのが夜間飛行である。ゲランのBAさんはフランス語の名称、「ヴォルドニュイ」と呼ぶので今回はこの呼び方に合わせてみようと思う。

樹木系と自分の中でカテゴライズしてはいるものの、実際は木だけでなく草や土も含めた森林をイメージさせる香りだと感じる。

渋いと言えば渋い、スパイシーといえばそう。オリエンタルでありフローラルっぽさも含み、それでいてウッディで安定して落ち着く香り。言語で説明するのがとても難しい。どのカテゴリにも当てはまらない気がする香水。香りは感覚的なものであるとあらためて実感させられる。

ジャック・ゲランが何を思い、小説を香水でオマージュしようとするに至ったかは知らないが、嗅覚と文学という遠くにありそうで以外にも親しいその2つが融合した香水であるヴォルドニュイ。個人的には、ただただ落ち着く香り。この香水を着けてでかけた時、ふとした瞬間にヴォルドニュイの香りがすると非常に落ち着く。

仕事の試験を受けるとき、はじめて行く場所に出かけるとき。ちょっと緊張しそうなときには必ず着けるのがヴォルドニュイ。それと、ちょっと気合を入れたいときにも。

トップ画像に使用しているのは、最もこの記事の投稿日時に近い日に撮ったヴォルドニュイのボトルである。購入してから一年半くらい経って、ようやく三分の一減ったかなといったところ。

わたしが唯一持っているフラコンボトルのパルファム。

パルファムを着けるのは肘の内側、それと首筋。あるいはみぞおち。みぞおちに着けると自分だけにピンポイントで香るのがいい。手首は頻繁に手を洗ったりアルコール消毒したりする現代においては落ちやすいのであまりおすすめしない。

とにかく安定していて落ち着く香り。フラコンボトルの性質故に蒸し暑い夏はあまり着けないが、逆に言えば真夏以外は季節問わず着けている気がする。

季節とか時間帯を考えて香水を選ぶのはもちろん楽しいのだが、あれこれ考えるのがめんどくさい、時間がない。そんなときに定番品があると気分も安定するし、満足感も段違いだと思う。この記事をたまたま開いてしまって、ここまで読んでしまった読者のあなたにも、理想の香りとの出会いがあることを祈っている。

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最近、新しい香水との出会いがないのでいつも使っている香りの記事を書いてみた。

とは言え、シャネルのNo.19パルファムがほしいし、トム・フォードも憧れだ。まだ理想の白檀の香りにも出会っていない(実を言うとアテはあるのだが、まだ購入するに至っていない。タイミング的な問題で)。

理想の香りを追求するのは続ける予定だが、ひとまず自分の定番といえる香りに出会ったと言えるかなと思った。

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