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園児虐待

静岡県の保育園で保育士が1歳児に対して虐待をしたことが明るみに出て逮捕された。

「しつけのつもりだった。」と言っていたようだが、不適切な保育が15項目もあったという。

保育士というのは、国家資格で専門性が高く、高度のスキルが必要。

何の抵抗も出来ない子どもを守らなければいけない立場において、カッターナイフを見せて脅したり、足をつかみ宙づりにしたりする行為は、あるまじきことだ。
乳幼少期に与えた影響は大きく、子どもの心に大きな傷を負わせることになる。

保育士というのは、そういうことを踏まえて保育をしなければならない。

私は、12年前ほどに保育士の資格を取得した。
自分のスキルを上げるために色々な保育園を回り、たくさんの保育士を見てきた。
そこで、感じたのは「怖い」という思いだった。

全員が全員ではもちろんなく、中には素晴らしい先生もたくさんいる。だけど、社会性はなく人として怖いというイメージは拭えない。

子どもに対して、怒鳴るのは当たり前。
園児や保護者の悪口が飛び交っていた。
特徴のある園児のモノマネをして大笑いする先生もいて、背筋がゾッとする恐怖を覚えた。

保育士というのはこんなにレベルの低い人の集まりなのかと考えさせらることも多々あった。

それというのも保育士は待遇が悪い。
優秀な人やスキルの高い人材は懸念して働きたがらない。
私も、ある程度のスキルはあるが保育園で働くのは、バカバカしくて働きたくない。
子どもは好きだし子どもと接していると楽しいからこの職は天職だとは思うが、保育士の恐ろしさを知ってる以上、保育園で働きたいとは到底思わない。

慢性的な人手不足なのも問題である。
来るもの拒まずで働いてくれるなら、誰でも良いということになっているのだろう。

保育業界に入って感じたことは、「とにかく古い」の一言だ。
昭和なのかと思うことも多く、保育士取得の際に学んだことが通用しないこともあった。なかなか新しい風が入ってこないのが現状だ。

政府にも問題がある。
配置基準の見直しがされていないことだ。
1、2歳児6人に対し保育士1人と考えられない配置。
それも保育士たちを苦しめている原因でもある。安心、安全で保育ができる基準ではない。

この配置基準を見直しをしなければ質の良い保育はなかなか難しい。
待遇面もそうだけど、保育の環境自体を変えなければ今後、保育業界はどんどん廃れていくことだろう。

子どもたちに広く明るい未来を作ってあげられるのは、私たち大人だということを肝に命じて、より良い環境を与えていくことが私たち大人の責任なのではないか。







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