『ベルサイユのばら』-その13 傷心のオスカルの前に現れたアンドレ!ストーリーの転換点であるブラびり事件-
(Spoiler Alert!ネタバレ注意!)
みなさん、こんにちは!
最近アップした最新のベルばらYouTubeも見てくださいね^^
前回の記事では、黒い騎士のシーンを取り上げ、この事件を通して、オスカルのアンドレに対する信頼が増したのでは⁉という考察を書きました。
この信頼感が、次の”ベルばらでもストーリー的に超重要な”「ブラびり事件」を起こしてしまう⁉のです!
まず、黒い騎士を捕らえた後、オスカルが偶然、フェルゼンの妹ソフィアさんに出会う場面があります。
生涯にただ一度のドレスを着て、フェルゼンへの叶わぬ恋に決着をつけようとしたオスカルですが、まだフェルゼンに未練がある(100%忘れられたわけではない)と思われる場面がこれ↓
ソフィアさんに、「あなたのハートを射止めるのは一体どんな男性なんでしょうね?」と聞かれて、ドキッとするオスカル。
そして、フェルゼンに自分の恋心が知られたオスカルは、とても傷つきます。
やっぱりフェルゼンのこと、諦めきれてなかったんですね。
オスカルも、フェルゼンと結ばれないことは重々わかっていましたが、やはり好きな人本人の口から、「もう永久に会うことはできない」と言われると、そりゃ辛くて仕方ないですよT-T
その上、「もしも初めて会った時、おまえが女性だとわかっていたら、ふたりの間はもっと違うものになっていたかもしれない」とまで言われたら、オスカルの(ジェンダーも含めた)今迄の人生は一体何だったんだ!って、なりますよね。
これまでの記事にも何度か書いてきたように、フェルゼンはオスカルをストーリー全体を通して、合計3回も助ける(危機が迫ると助けに来る!)し、彼はとても良い人なのはわかっているのですが、「もしも初めて会った時、おまえが女性だとわかっていたら」っていう言葉は、ずっと男性として生きてきたオスカルにとって、辛かったはず・・・。
しかも、フェルゼンは初恋の人。
もうオスカルの心は傷ついてボロボロだったんじゃないかなT-T
このシーンからもわかる通り、フェルゼンは一貫してオスカルを女性としてみたことがなかったんですね。
そりゃ、家に帰ってから、暗闇の中でアンドレを呼びたくもなります↓
自分の部屋の明かりもつけずに、アンドレにそばに来てくれとお願いするオスカル。
私、黒い騎士事件で、オスカルのアンドレに対する信頼感が増したんじゃないか、という考察を書きましたが、真っ暗な部屋に異性を呼ぶという事は、信頼できる相手でないとなかなか出来ません。
そして、ここから有名な⁉ブラびり事件が始まるんですが、私、この事件は、ベルばらで絶対必要なシーンだと思っています。
このシーンについては、いろんな意見があると思いますし、抵抗感がある方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
が、やっぱり私は必要なシーンだと思うんです。
ブラびり事件は、オスカルの愛の対象が、フェルゼンからアンドレへ移行していく重要な転換点になっているからです。
映画でもそうですが、深い重要な出来事が起こって、そこから徐々にストーリーが変化していく、ということが往々にしてあります。
ブラびり事件は、ストーリーの転換点というだけではなく、ストーリー的にも必要不可欠な要素を含む場面なんです。
なぜなら、
①オスカルが、(それまで恋愛対象ではなかった)アンドレを意識するきっかけになった。
②アンドレは昔から、オスカルを女性として愛していた。
この事件を起点として、この後、オスカルとアンドレの関係が大きく動いていくんですね。
ここで、アンドレが捨て身の告白をオスカルにするのですが、それについては、また次回の記事で書きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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