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【溺れる君】誓いの儀式
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番外編
「そろそろ、いれちゃうね」
もう我慢の限界、と吐息のように言いながらギンギンのぺニスを突き刺した。
ズブッ……ズブズブ
「アアッ、アッ……アハッ、ハぁ……」
ググググッ
にくへきをするように中へと入っていくペニス。
そして、僕の上に重なるようちゃんは
へそ
みぞおち
胸と
なぞるようになめてから僕の唇に噛みついた。
ズリュ……グチャ……ズブズブ…
【溺れる君】聞こえてる?
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番外編
クチュ、クチュ
いやらしい音を立てながら僕の唇の間から入った舌が口の中をじゅうりんする。
「ん……ンぁん……んあッぁぁ……」
気持ち良くて
温かくて
溶けそうなんだ。
だから頭が真っ白になった後、ようちゃんのことが押し寄せてきていっぱいになる。
チュップン!
大きい音を響かせて離されたら、もう力なんてもんは残っていなくて、垂れ下がるだけ。
目も
【溺れる君】アナコンダ
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番外編
ようちゃんは口角を上げて僕の胸に飛び込んできてくれた。
「どうしてゆーたんは怖がらないのかわからない。でも、それでいいかな」
離れたようちゃんは鳶色の瞳に戻っていた。
でも、ムラムラと欲情が湧き上がってくる僕は熱い息を吐く。
『悪魔の目は宿主を支配し尽くすのが普通なんだけど、朝日陽太だけは違う。あの人は悪魔を飼い慣らしたんだ』
それで暴れまわった不良だと万生
【溺れる君】朝日陽太
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番外編
1人の時はお風呂とトイレぐらい。
つまり、夜も1人じゃない。
僕の部屋は全体的に黄色。
黄色い壁に黄色い布団だけが僕の家具。
そこで万生くんから借りてきた本を寝る前に読み切るんだ。
ある人に後ろから抱きしめられ、話をしながら。
「楽しかった?」
「楽しかったよ」
その人は相変わらず甘く低い声で囁くようちゃん。
最初は写真の整理をしているんだけど、す
【溺れる君】好みの女装男子
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番外編
今日は17時に帰ってきたカカのお手製ミートソースパスタが晩ご飯。
曇りの日など観測不能な時は早く帰ってくるから、その時はトマトが際立つナポリタンやミートソースパスタを作ってくれる。
それに、みんなで晩ご飯を食べるからとても楽しみなんだ。
ナポリタンは2回食べたけど、ミートソースパスタは初めて。
トマトソースが濃い上に、みじん切りされたナスや玉ねぎ、ピーマンの食
【溺れる君】特殊能力
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番外編
「そうでございますか。トトとカカのお話を聞いたのでございますね」
帰りは僕の話を聞いてくれる夜彦。
でも、夜彦は大人の余裕を感じる笑みを浮かべている。
僕はちょっとショックを受けたのに。
「夕馬はトトが苦労人だったこと、カカが自分と同じ扱いを受けていたこと、そして自分の兄だったことが衝撃だったんでございますね」
僕の心を読んだかのように言うから、僕は目を見開
【溺れる君】文潟の歴史
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番外編
「ここの先住民だったオーラヴはオーロラを両親と観るのが大好きで将来は天文学者になって世界中の空を観測するのが夢だった」
「しかし、吸血鬼だった両親はハンターに殺され、オーラヴは日本へと売られてしまった。日本国籍をとった彼は朝日百樹へと変わったんだ」
僕はその名を聞いて、ヒュッと変な風に息を吸ってしまった。
トトが関わっているなんて思いもしなかったんだ。
「白い
【溺れる君】夕凪兄弟
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番外編
「今書いているのはBLなのでございますが、絶倫になってきました」
夜彦は月に1本、お題に合わせて書いているらしく、その作品の話を聞くのも日課になっているんだ。
今回のお題は『運命』で、飼われていた主人公が突然捨てられて、さ迷い歩いた末に天使に出会い、雨やどりをさせてもらうことまでは聞いていた。
その後が言葉にするのもはずかしいくらいすごいと僕は思うんだけど、夜彦
【溺れる君】ヤキモチ
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番外編
そのくらい高いIQをアルファ以外で叩き出した人がもう一人いるから、その人の所に行った方がいいってなったんだ。
その場所が夜彦と同じだから、一緒に向かっている。
新人気鋭の小説家の志朗(しろう)さんが兄、文潟一番の物知りで勉強家万生(まお)くんが弟の夕凪(ゆうなぎ)家がその場所。
万生くんは僕と同じ15歳で僕と同じ金髪なのに、僕よりずっと、ずうっとすごいものしりな
【溺れる君】ダンピール
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番外編
今日の朝ごはんはオムライス。
赤いケチャップライスに乗っているふわふわの黄色いだ円形の卵をナイフで割ると、優しく包み込んでいく。
そして、食べるのは1人だけではない。
みんなも同じように開いてカンセイを上げるから、うれしくなるんだ。
吸血鬼……まぁ、吸血鬼のトトと人間のカカから生まれたからダンピールっていうらしいんだけど、ほぼ吸血鬼の生活だから、一応吸血鬼と