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学生の経済面をサポート、ある企業の取り組みに注目

今回は、学生の間は一切学費にお金がかからず卒業後に就職した会社の年収に応じて支払金額を決定するという、ある会社さんの取り組みについて少しだけ紹介していこうと思います!

株式会社LABOTは、「出世払い」とも表現される教育機関の新たな支払い方法ISA(Income Share Agreement)のプラットフォームを発表しました。

どういう仕組みかというと、一部の実費(教材や学習機材等)を除き、在学中は学費や入学金等の初期費用負担が一切なく、卒業後に就職した企業の年収に応じて支払金額を決定するというものです。

実はこのシステム、アメリカでは既に数年前から教育格差是正のために始まっていて、インドやアジア各国にも広がり、世界各地の教育機関やブートキャンプで採用されています。LABOTの会社さんが、日本では初ということです!

一定期間(CODEGYMの場合30か月間)、月額給与の一定割合(CODEGYMの場合10%)を支払う義務が発生します。ですが、学習を始めた初期に挫折してしまったり、転職に成功しなかったりした場合は、学費の支払い義務は発生しないといいます。

仮に就職できた場合でも、ISA規定に定める年収額を下回る期間や、病気や怪我・介護・育児など、何らかの事情でお給料を得られない期間がある場合は、支払いを猶予することができます。そして金利も発生しません。

しかし、懸念点としてはこのシステムはスクール卒業後、長期間にわたり学費の支払いを受けるので、提供企業・教育機関側としては、法務や会計、税面などで煩雑な手続きが必要になることです。Iその難しさゆえ継続的に投資家の出資を受けてISAを参入しているのは、LABOTを含めて2つの法人しか国内にはないようです。

在学中にお金の支払いを気にせず学びを受けられるのはとても良い点だと思いました。個人の所得に応じて支払い額が決まるというのも、経済的に平等だと思います。ですが、学んだ分、しっかり就職後支払わなければならないので、学校に入っても将来的にどんな仕事をしたいのか、就職してからの私生活で使うお金のマネジメントは重要だと思います。

あまり聞いたことのない仕組みではあったので、今後国内にどのようにこのシステムが展開されていくのか、また利用者は増えていくのかなどは全く未知数ですが今後の動きが気になるところです!
最後までお読みいただきありがとうございます✨



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