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私たち兄弟は、父から見ると仕上がっていないらしい

退職前にたくさん書いていたこのテーマ、「働くこと」。

働くことに行き詰まりを感じていたから、起きていることを噛み砕きたくて書いていたのだと思う。なんだか懐かしいな。

結構読まれていたマガジンなので、もし興味があればこちらからご覧ください。


それで、今日なぜ久しぶりにこのテーマを引っ張り出したかといえば、こんな話があったから。


いまの私の仕事はフリーランスのライフコーチで、そもそもコーチングをなぜ学んだかといえば、理由の1つは父なのだと思っている。

その父は、私たち兄弟のことを、甥っ子・姪っ子(私たちから見ればいとこ)のなかで「唯一仕上がっていない3兄弟」だと思っているらしい。

吹き出した。

見ているものが違うんだなあと思いつつ、でもそう思われるなら私たちやっぱりなかなかいい歩み方をしてないか!?と思ったり。

何よりふふふ🤭という感情が湧いて楽しいので、「働くこと」というテーマを引っ張り出してみることにした。


私が思う「働くこと」


この話を聞いて母に話したこと。

「いや、一番いい仕上がりじゃない?」「自分の意志なく働くよりはよっぽどよくない?」

(本当にこのまま話した)


先に言っておきたいのが、私は誰の働き方も否定する気持ちはないということ。

でも、唯一主張したいことがあるとすれば、「勉強は親を喜ばせるものだと認識させる育て方」はどうかと思う。これはどちらかといえば洗脳じゃないかと問いたい。

こういう育て方をされたら、子どもは親の望みを知って叶えることを繰り返す。これはそのうち「疑う余地のない当たり前」になる。

私もこのあたりは苦しんだ。


「親の希望=地元に帰って公務員になり老後の世話をする」を叶えない人生は選択肢になかったし、それは当たり前のことのように思っていた。

幸い途中で気づく機会があって、そこから少しずつほどいてきていまがある。


うちの親は田舎の親にしてはまだマシな方だと思うけど、それでもすっごくたくさんの時間と労力をかけてほどいてきた。だから、親の願いを叶えさせるような育て方は嫌だなーって思う。


私が思う「働くこと」は、この対極。自分は何がしたいのか、どんな生き方だといいのか。常に自分に問うて進むこと。

私たち3兄弟は、まさにそれをやっていると思うんだけどな。だから上2人は会社員ではなくなったし、末っ子は一般的な就活を辞めた。


父が思う「働くこと」


それで、じゃあ父はどんな働き方が「仕上がった」になると思っているかといえば、「親が正解とする働き方を子どもがする」ことなのだと思う。

本人に聞いたわけではないからわからないけど。でも、きっとこれだ。


繰り返すけど、私は誰の働き方も否定する気持ちはない。でも実は、私のいとこは自分の親と近い働き方をしている子が多い。

だから父は、「親が正解とする働き方を子どもがする=仕上がった」と思っているのではないかと分析した。

そして付け加えるなら、安定した職場で意志を殺して長く働くことも求めている。なぜなら、父がそうだから。ずっとそうやって働いてきたのが父なのだ。


私たち兄弟は、父から見ると仕上がっていないらしい


今日は父への皮肉をこめて、働くことをテーマにしてみた。私たちは仕上がっていないらしい。

そう言われると、これからもこの道を3人で突っ走ってやろうと思う。面白くなってきたなって感じ。


でもなんだろう、父が本心からこう思っていて、もし少しでも悲しんでいるのだとしたら。

その時は、やっぱり皮肉は込めるけど、むしろ成功だと思うよと感謝を伝えたい。


高校から大学に進む時、行きたい大学をプレゼンしろと忙しい受験の最中に言われた。

出資をするのは親なのだから、せめてプレゼンをしろと。どうしても地元を出るのなら、それはして当たり前だと。

「自分の人生を自分で選ぶ」ことの原体験がこれだった。だから父には感謝があるんだけどな。


皮肉をたくさん書いてスッキリしたから、今日はこのあたりで終えようと思う。お付き合いくださったみなさん、ありがとうございます。


7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️