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「若い私たちのいい時間を奪った」コロナのことを、いまどう思っているか

土曜日の朝。いつもならヨガをして、仕事を始めようかという時間。

数日前から体調を崩してしまったので、この週末は仕事をパスさせていただいて、回復に努めて過ごしている。関わってくださっているみなさんに感謝をしながら。


結果、もともと見れる予定のなかったBTSソウルコンのディレイを観れることになったから、朝から待ち構えて彼らを観ていた。

それでふと思ったのがタイトルのこと。

当時は憎む気持ちがあったよなあ。でも、いまはいまに満足してるんだよな。そんなことを言葉にしておきたいと思う。


「2年経った」という事実


コンサート中に彼らから何度も出てきた言葉が、「2年も経った」ということだった。

前回のソウルコンから、もう2年半も経ってしまった。その間、みんなはどんなふうに過ごしてた? 僕たちは大変だったよと。

真面目なトーンで話す時もあれば、茶化すように話す時もあって。でも誰にとっても変わらないのは、コロナが本格化してからもう2年が経ったという事実。


若い私たちにとって、2年とはすごく大きい。

私だと、28歳から30歳になった。弟は大学の1年生から3年生になって、来月には4年生になる。

この間に失われたこと。学生だったら運動会や文化祭、入学式に卒業式など「本来なら日常にあった特別なもの」に参加する経験。

社会人の私は、新しい職場に出社したりメンバーと顔を合わせて仕事をしたりする経験とか、着任先の街で飲み歩くこと。

あとは、アラサー女性としての恋愛の機会とか。そんなものを、失って過ごしたと思った。


若いからこの期間の影響が大きくて、歳を取っていればもういいだろうという話をしたいのではない。

その時にしかできないことがそれぞれの世代にあって、そのなかでも若ければ若いほどに影響度は大きくて、取り戻せないものである可能性が高いから。

だから私は、「若い私たちのいい時間を返してくれ」とコロナを恨んだのだった。


私はいまコロナをどう思っているか


そんな私だけど、いまコロナをどう思っているかといえば、特になんとも思っていないかもしれない。いや、なんとも思いたくないのかもしれない。

いいことも悪いことも、この2年のうちにはたくさんあったから。


まず、「感謝」はしたくないと思う。

なぜかといえば、私たちのいい変化と引き換えに、亡くなった方や困っている方がたくさんいるから。

私の身近には今のところそういう方がいないというだけで、世界的には大変なことがたくさん起きた。これは事実だから。


でも、私の人生が変わったことも事実

会社員として大企業で働きながら、年に数回海外旅行に行く生活で手を打つか思い始めていた頃だったけど、これではダメだと強く思えた。

このエネルギーがなかったら、いまも私は同じ仕事を、文句を言いながらしていたと思う。

この時に強いエネルギーを持てたから、コンフォートゾーンを抜け出して韓国まで来たし、フリーランスになった。


それで、いま私はコロナをどう思っているか。

少なくとも、感謝をすべき対象ではない。だけど本音として、心から恨むものでもなくなった。

そんな複雑なものになっているのだと思う。


感情とは生ものだから、またこの先に起きる出来事で思いが変わることもある。でもいまの私にとっては、いいとも悪いとも言いきれないちょっと複雑なもの。

「コロナがなければこんなことができた」という話は、いまさら全くする気は起きない。だって、コロナがなければ私は韓国には来ていないから。

でも、コロナがなかった世界に生きた30歳の私を、ちょっと見てみたくはある。誰かとの結婚を選択して、日本にいるのかもしれない。


そんなことを考えた、体調不良な週末の時間。お腹が空いたから、ごはんを食べることにする。


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7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️