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二十四節気七十二候・あーしゅ暦のおはなし2020年

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一年を通して様々な季節が味わえる日本。古来より大切にされてきた暦に触れていくことで、その豊かさをより深く感じられます。知ることは伝統や智慧、ひいては叡智とつながる第一歩。暦を辿っ… もっと読む
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#暦

イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅〜季節は四つだけじゃない〈暦のお話 まえがきに変えて〉

イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅〜季節は四つだけじゃない〈暦のお話 まえがきに変えて〉

一年を通して様々な季節が味わえる日本。古来より大切にされてきた暦に触れていくことで、その豊かさをより深く感じられます。知ることは伝統や智慧、ひいては叡智とつながる第一歩。オーガニックオーダーを体感し、イマここに生きましょう。

〇この『暦と季節のお話』シリーズは、
伝統的な暦【二十四節気七十ニ候】を、リアルタイムに季節を感じながら、養生法と共にみてみようというものです。
マガジンに順次まとめていま

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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」〉

イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」〉

2021年3月30日~4月4日七十二候 第12候 春分 末候 「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」遠くで雷の音がし始める頃

遠くで、どころか、

すでに何度か台風のような土砂降りに、おそらくは近所の山に落雷もあった模様。

桜の開花も早まっていますし、やはり季節は少しづつ前倒し?になってきているのでしょうか。

もしそうだったとしても、二十四節氣七十二候のような、『この時期はこういうこと

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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「桜始開(さくらはじめてひらく)」〉

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2021年3月25日~29日七十二候 第11番 春分 次候 「桜始開(さくらはじめてひらく)」桜の花が咲き始める頃

ここでいう桜とは、ソメイヨシノのことかと思います。

今年は全国的に開花が早かったと言われ、東京も2020年についで、観測史上最も早かったのだそうです。また、広島では満開まで二週間かかったとのこと。

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早く咲き始めても、じっくり咲いて、さらにお天気にも恵まれ長く咲

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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「雀始巣(すずめはじめてすくう)」〉

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2021年3月20日〜4月4日
二十四節氣 第6番 春分太陽黄経0度
いよいよ春らしさが増してくる頃です。

2021年3月20日〜24日
七十二候 第10番 春分 初候 「雀始巣(すずめはじめてすくう)」雀が巣を構え始める頃

春分を迎え、いよいよ春らしさを体感する日々となります。

先日、お茶のお稽古で先生のところへ伺うと、床の間の艶やかなピンクに目を奪われました。

生徒さんのおひとりがお持

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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話〈「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」〉

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2021年3月15日〜19日
七十二候 第9候 啓蟄 末候 「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」青虫が羽化して蝶となる頃

実は今日は3月30日。
春は芽吹きと言いますが、本当に積み重ねてきたことが一斉に芽吹いて、有り難い!と感謝しながら必死で取り組む日々です。

約2週間前となるこの頃がちょうどいくつめかの山場で、概ねリアルタイムで取り組んできたこの二十四節氣七十二候noteを開くことすらままなら

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イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話 〈冬至 末候『雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)』〉

イマここに生きる!オーガニックオーダーの旅、暦のお話 〈冬至 末候『雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)』〉

2020年12月31日~2021年1月4日七十二候 第66候 冬至 末候『雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる)』
☆彡タイトル写真は麦ではなく、冬の野菜畑です☆彡

元となった中国の宣明暦では「水泉動」と呼ばれ、「地中で凍った泉が動き始める」などといった意味なのだそうです。

少し前の候で触れた、今段々と旬を迎えている水仙も、元はここからなのかな?とふと思いましたが定かではありません。

華憐で良い

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈秋分 次候「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」>

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈秋分 次候「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」>

2020年9月28日~10月2日七十二候 第47候 秋分 次候 「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」「虫が土中に掘った穴をふさぐ」という意。

秋の深まりとともに、虫たちが、冬篭りの支度をはじめる頃とされます。

「蟄虫坏戸」の3文字目の「坏(杯/つき)」とは、茶碗や鉢よりも器壁が浅く、皿よりは器壁が深い、盃(さかずき)型の器のことです。

古くは蓋つきのものが正式で、「坏戸」は、盃の蓋を虫たち

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈処暑・末候「禾乃登(こくもの すなわち みのる)」>

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈処暑・末候「禾乃登(こくもの すなわち みのる)」>

2020年9月2日~6日処暑・末候「禾乃登(こくもの すなわち みのる)」
禾はノギ(イネや麦などの穀物)のことです。

イネ科の穀物、とりわけ日本で主食とされる稲(お米)が実り、収穫の時を迎える季節という意味になります。

稲の別名は禾稲(かとう)。

中国の宣明暦でも処暑末候は「禾乃登」で、一万年前の長江流域では稲の栽培が始まっていたと言われています。

当初は自然の湿地を利用したり、陸稲(り

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈処暑・次候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈処暑・次候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」

2020年8月28日~9月1日
七十二候 処暑 次候 『天地始粛(てんちはじめてさむし)』
暑さがおちつき、だんだんと過ごしやすくなってくる頃という意。
夏の気候がようやくおさまり、万物があらたまる時期といわれます。

確かに夜明けも遅くなり、28日は東京で日の出5時10分、日の入り18時と暗くなるのも早くなってきました。

朝晩も少し過ごしやすくなってきたなと感じます。

ここ数日というもの、夕

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈処暑・初候「綿柎開(わたのはなしべひらく)〉

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈処暑・初候「綿柎開(わたのはなしべひらく)〉

二十四節氣 第十四候 処暑 2020年8月23日~9月7日 

七十二候 第四十候 処暑 初候 「綿柎開(わたの はなしべ ひらく)」2020年8月23日~27日

『処暑』とは「穀物の収穫も近くなり、台風も多くなる頃」と言われます。
実際に本日23日、台風8号が久米島に接近、広く東北地方にまで天候の注意呼びかけられました。
被害が無いことを心より祈っています。

私が居る地域では、久しぶり雨

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈立秋・末候「蒙霧升降(ふかききりまとう)」

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈立秋・末候「蒙霧升降(ふかききりまとう)」

2020年8月18日〜8月22日
七十二候第39候
立秋・末候「蒙霧升降(ふかききりまとう)」

立秋(8月8日から8月22日)
→二十四節気の第13番目

立秋は秋の気配が現れてくる頃とされますが、この期間のいよいよ最後の5日間です。

濃い霧がたちはじめる時期と言われますが…

うーん、どうでしょうか。
わたしが居る地域では、霧というか、すごい湿度と水蒸気を感じます。
霧といえば霧かもしれませ

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈白露 初候「草露白(くさの つゆ しろし)」>

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈白露 初候「草露白(くさの つゆ しろし)」>

2020年9月7日~21日二十四節氣 第十五番 白露

2020年9月7日~11日七十二候 第四十三候 白露 初候「草露白(くさの つゆ しろし)」

白露とは、

大気が冷えてきて、露ができはじめる季節の意だそうです。

初候「草露白」は、

早朝の冷え込みに、草に降りた露が白く光って見える時期の意。

なんとも簡潔にこの季節の美しさを言い表すものだなと思います。

白は露が光る様と言われますが

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈白露 次候「鶺鴒鳴(せきれい なく)」>

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈白露 次候「鶺鴒鳴(せきれい なく)」>

2020年9月12日~16日七十二候第四十四候 白露 次候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」セキレイが鳴き始める頃の意。

セキレイは、
近年では市街地にも姿を現し、スズメやハトと同じく、身近な鳥として親しまれています。シロクロで、スズメより少し大きく、鳩よりは小さくスマートなその姿、市街地に住む方も見かけたことがあるのではないでしょうか。

もともとは寒い地域の鳥で、日本では北海道や東北でしか見かけな

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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈白露 末候「玄鳥去(ツバメ サル)」>

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈白露 末候「玄鳥去(ツバメ サル)」>

2020年9月17日~21日「玄鳥去(ツバメ サル)」子育てのために日本に来ていたツバメ達が、冬を前に南へ旅立っていきます。

ツバメ達の姿が見えなくなると、いよいよ季節は移っていくのだという実感が沸きます。㋄頃、抜けるような空のキャンバスに、ツバメがサーっと一本の稜線を描いていく様は爽快で美しく、夏の到来を知る楽しい風景でもあります。

街を歩いていてもよく見かけたり、子育てを身近に目視できたり

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