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イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈白露 初候「草露白(くさの つゆ しろし)」>

2020年9月7日~21日

二十四節氣 第十五番 白露


2020年9月7日~11日

七十二候 第四十三候 白露 初候

「草露白(くさの つゆ しろし)」


白露とは、

大気が冷えてきて、露ができはじめる季節の意だそうです。

初候「草露白」は、

早朝の冷え込みに、草に降りた露が白く光って見える時期の意。

なんとも簡潔にこの季節の美しさを言い表すものだなと思います。


白は露が光る様と言われますが、陰陽五行の思想では、白は秋の色彩。

思想から鑑みた表現でもあると言われています。

立秋は過ぎましたが残暑厳しく感じる期間がしばらく続き、処暑、二百十日を経て、白露。ここから名実ともに「秋」になるよと教えられるようでもあります。


大型で全国的に注意が呼びかけられていた台風10号は徐々に九州地方を離れ、中国大陸で温帯低気圧になるであろうことが先ほどの天気予報で伝えらえました。

上陸先で大きな被害がありませんように。

日本での大きな影響と被害が伝えられていますが、少しでも早い復旧となりますよう願っています。被害に合われた方のいち早いご回復と、亡くならた方のご冥福をお祈り致します。

昨年は10月後半まで相次いで強い勢力の台風が来襲し、各所、大変な被害が出たことが忘れられません。

猛暑のあと、息つく間もなく台風の来襲、落ち着いた頃には秋も深まっている時期で、なんとも慌ただしかった覚えがあります。


フィルム時代の映画は、一つのシーンに多くのコマがあるほど滑らかな動きが出ると言われますが、最近の気候はコマをブツブツと切って繋げたような劇的な印象を受けます。

「刹那」という言葉は一般的にあまり良い意味では使われませんが、「この一瞬しかない」という凝縮された集中と緊張感のようなイメージがある言葉です。(あくまで私的なイメージですが)

公には使いませんが、この緊張感を良い意味で添加して、お迎えする一瞬一瞬を大切にするのだとあらためて心に思います。


この時期の養生

少し涼しい時間帯も出てくるこの時期は、盛夏に弱っていた消化機能が、段々と回復し始める頃と言われます。

消化に重いからと真夏の間控えていたものも少しづつ取り入れていくと良い頃です。

具体的にどんなものが良いかというのは、個人差があるので絶対に決まっているわけではありませんが、もし、消化に重いので真夏は鰻を避けていたという方は、そろそろ良い時期かも知れません。

わたしも鰻大好きですが、消化機能が微妙だなというときは残念ながら遠慮することにしています。以前触れましたが、『夏土用には鰻』は、江戸時代に平賀源内氏が考案したキャッチコピー。

それを知ると真夏に鰻が食べられなくてもがっかりもせずに済みます(笑)

絶滅危惧種の鰻、大切にしてきた食文化ですが、今後はどうなるかわかりません。頂けるときによくよく感謝して味わいたいと思います。

また、『秋茄子は嫁にくわすな』という言い伝えがある茄子。

美味しいけれど、からだを冷やす夏野菜です。

この言い伝えも、いじわるで言っているというより、涼しくなってから茄子をたくさん食べて身体を冷やしちゃいけないという意味が本来と言われます。

昨今、猛暑ではありますがエアコンで逆に冷えていることもあります。

また、気温が下がっても、台風等の影響で湿度管理が必要な場合、やはり部屋を冷やして除湿となります。カビ毒を避ける必要があるため、カビの対策としてもとても重要ですが、部屋と一緒に身体も冷えるということを忘れてはいけません。

熱中症対策にエアコン下にいることは有益ですが、そのぶん、自分のからだがどんな状態か、いつも感じ取っていることが良いバランスを保つ最大のコツと言えます。

外気と室温の差、自分のからだは火照っているのか冷えているのか?深部はどうだろうか?などを捉え、適切なケアをしてあげてくださいね。

冷やした部屋に長く居る必要がある場合、あたたかな消化に優しいスープをメニューに入れてみるのも良いかもしれません。

わたしは暑い日の定番メニュー、サラダライスのお野菜に少しづつ根菜を取り入れ始めました。質の良い油分も忘れずに。

夜、旬のモロヘイヤのお味噌汁も気に入っています。

冷えてしまったけど、お風呂に長く入るには暑い…、そんな時期にお腹が適度に温まり、ほっとできていいなと感じます。


20200908







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『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。