【エメラルドブックス】隠れ家古書店でゆるやかな喫茶タイムを【神戸・元町】
元町駅から少し山の手へ歩いたあたりに、古書店があるらしい。
しかも店内ではお茶やお酒が飲めるらしい。
ネットで遭遇したその情報を元にお店の地図を見てみたが、
いや??このへんわたし何度か歩いてるけどそんな店あったか???
と、浮かぶのはクエスチョンマーク。
じゃあ行ってみるしかないっしょ!
ってことで到着。なるほど、これは見過ごしてしまう。
めっちゃ民家。
めっちゃおうち。
お店で賑わう通りから、そこそこ外れた立地。この真っ赤な看板が出ていなかったら、今回も完全に素通りしていた自信がある。
「おうち本屋 エメラルドブックス」
「古本」
本屋なのは間違いない。だが本当に喫茶なのか。随分と文字の滲んだ看板をよ~く見てみる。「飲めます」の文字が見える。よし、いざ突入。
ドアを開けると、カーテンで仕切られた狭いスペースが。カーテンの向こうにみっちりと詰まった本棚が見えているが、とりあえずここは玄関。足元にはいくつかの靴。
そうだ、ここは「おうち本屋」。それでは靴を脱ぎませう。
良い……!!!
蔵書は2000冊程度らしい。
食・絵本・芸術・旅・洋書、このへんのジャンルに特化している模様。
そして、端的に言うと狭い。めちゃくちゃ狭い空間だ。1階の、民家のひと部屋に本棚をみっちりと詰め込み、そこに更に本をみっちりと詰め込んでいる。
店長さんもそうおっしゃられていたから、わたしも断言しよう。めっちゃ狭い。なんならカフェ席が2席しかない。
2席だけ!??とびっくりしたが、後にくつろいでみて、「あ、これでちょうどいいんだ」と感じた。この隠れ家にぴったりの、ふさわしい席数の気がした。
それに、窓際のカフェスペースはみっちり感が皆無。思うがまま読書に耽ることができるよう、快適な空間が設けられている。
でもまあ、物理的に考えれば、やはり席数が少ないことに間違いない。と思ったら、なんと2階には広々ゆったりスペースな席があるとのこと。しかし2階は土日祝のみの開放で、平日は基本クローズ。また今度寄ってみよう。
しばし、と言うよりは結構な時間、本棚を隅から隅まで食い入るように眺め、本を手に取って少々読んでは戻す。そこに本があるなら手に取らずにはいられない、悲しき性である。
厳選して2冊抱えて、窓際の席へ。
メニューは少なめ。ドリンクのみで、珈琲はフレンチプレスだそう。ラム珈琲やラムココアなんていうウキウキする名前が並ぶ。ビールもあるぞ!
紅茶好きのわたしは、ピーチとマンゴーのフレーバーティーを注文。
やがて運ばれてきたカップに添えられていたのは、○ントリーマアム。お茶請けとして最高の一品。
フレーバーティーは美味の極み。丁寧に淹れられた飲み物からは、その丁寧さがひしひしと伝わってくる。本をじっくり味わうための一杯だ。
ていうか、
このアンティークカップかわいすぎません!!???
小鳥も色合いもかわいすぎません!?!!!????
ソーサーもスプーンもかわいいいいすぎて困っちゃいません!?!???!?????!!!!!!??
いやあ思わぬところで興奮しすぎてしまった。岩波文庫とちくま文庫のタイトルを眺めて心落ち着けるとしよう。
「食器にこだわりがある」と掲げていたり、明らかに高級志向な飲食店で美しい食器が出てくるのはともかく、一見して推しポイントが別のベクトルにあるお店で、不意打ちに素敵な食器でサーブされるともうもうときめき大爆発である。
食器を味わうのもまた、飲食店の醍醐味なのだ。
これは余談だが、エメラルドブックスさんで試し読みして、とっても気に入ったので購入した一冊。
西洋紋章パビリオン。
その名の通り、各国の紋章について詳しく解説している本だ。見た目の格好よさの奥に、紋章のルールや国の歴史が深く刻まれていることを知る。
食器といい、書籍といい、思いもよらぬ出会いにときめく時間を過ごした。神戸中心部の喧騒を離れ、元町の少し山の手、とっておきの隠れ家へ。
#写真 #photo #コラム #食レポ #グルメ #noteおやつ部 #カフェ #とは #毎日更新 #神戸 #元町 #隠れ家 #本 #読書 #本屋 #書店 #おすすめ #コーヒー #紅茶 #酒 #器 #喫茶店 #Cafe #カフェ巡り
この記事が参加している募集
こんな末尾まで読んでるあなたに最上級の感謝を。ついでにハートマーク押してくださると、もれなくわたしがすこぶる元気になるので是非。