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【エッセイ】 小説を書くこと=生きること

小説を書くこと=生きること。

物語を書いていくと、明らかにモードが切り替わる。そして、その物語の中に自分でも入っていって、楽しくなる。

とはいえ、必ずしも〝楽しい話〟でなくてもいい。〝暗い話〟、〝エグい話〟、〝苦しい話〟でもかまわない。私は物語の中で活動することを心底楽しんでいる。

人生の中で色んなことをやってきたけれど、遂に「結局私のいるべき=いたいと願う場所はここなのかなあ」という思いに至った。

だからもう、そろそろ他のどんなことにも邪魔されない、物語だけにどっぷりと浸かっていられるような生活にシフトしたいのだよなあ。

〝書く〟ことは私にとって、少しも苦にならない。
書いていない時でも、言葉はいつもポツポツと浮かんできている。そしてそれは、全て私の深いところから湧き出てくる本音だ。
それはとても大切なものなので、できる限り捕まえて保持したいと思うのだけれど、それ以外にやることが多すぎて、その時その時に言葉を捕まえることはできていない。

それでも言葉は常にポツポツと湧き出続ける……温泉の気泡のように。

本当に静かな空間に身を置いて、飲食も忘れ朝から晩まで、ただ小説書きに没頭するということをしてみたい。

そのような生活を、私はしたいのだ。

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