ゴン田中、沖縄に登場
この日東京からゴン田中さんがきた。
ゴン田中さんは作っていく過程を実際にみてみたいらしく、これから終わるまでずっといる。休みをとってわざわざきたらしい‥有り難いが、変わった人だ(笑)
折角だからここからはゴン田中さんの視点で今回の沖縄編は書いてもらうことにした。
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はじめまして!ゴン田中っす。
プロインタビュアーの吉田豪先生に憧れインタビュアーをやってましたが、最近僕はコッチの方向違うんじゃないかなぁなんて思い始めたんすよねぇ。もしかして寺越さんに触発された?うそうそ、ないない。でも少なからずあるかもしれないかもなぁ〜なんて(笑)
今はもっともっともっ〜と人間に肉薄したいと思って、ドキュメンタリーをやりたい、作りたいとか考えております。そんで、ま、ず、は最近気になってる寺越さんに密着しようと考えたんです!
ちょうど寺越さんも沖縄で企画をやるっていうし、あ、その期間いけんじゃん!ってなってお願いしたらOK〜やった〜!
沖縄いいですねぇ〜こんな温かいなんてもうそれだけで海外きたみたい!!テンション爆上りっす!
早速寺越さんと待ち合わせ‥うん?表情暗いなぁ〜。
考えこんでるのかなぁ、いや〜こういうところから映像とりてぇなぁ。
「作っていく過程の映像はおれが戸惑っちゃうから今はやめてほしいかな」
事前に寺越さんにそう言われていたから泣く泣く我慢。言葉少ない寺越さんと一緒に移動。なんとなく少し離れて見守る。
どうやら東京の俳優に教えてもらった銘苅ベースという劇場にこの日はまず行ってみるらしい。
寺越さんは車の運転できないから基本移動は徒歩、電車、バス‥運転免許もってないのかなぁ。
バスを乗り継ぎ、乗り継ぎ、銘苅ベースに到着。
そこの小屋主さんと会い、寺越さんは前の日に考えたアイデアを話し始めた。止まっている時間を動かすパフォーマンスをしたいのかな?話しがなげぇ〜なげぇよ。どうやら時間が止まっているような寂れた商店街や場所を探しているようだ。
怪しい寺越さんがよく分からない事をやろうとしているのに快く相談にのってくれる小屋主さん。詳しい人に電話まで。へ〜こうやって突撃して切り開いていくのかぁ。具体的に候補地を何個か教えてもらっていた。
「寺越さん、まずどこいくんですか?」と聞いたらコザ辺りの銀天街(商店街)にいくとのこと。寺越さんの直感に従い、またバスを乗り継ぎ、乗り継ぎ銀天街へ。お〜ここが銀天街!雰囲気あるなぁ
お〜壁にいっぱい絵が書いてある。おもしれー!
コッチにもあっちにも。ただ中に入るとシャッターほとんど閉まって寂れてるなぁ、シャッター街というやつか。寺越さんはその銀天街のシャッター街をぐんぐん歩いていく。時折止まって何か考えこんでいる。何を考えているんだろう。
突然寺越さんが「身体でシャッターに描こう!」と言い出した。うん?身体でシャッターに描く?どういう事?
僕はよくわかないまま寺越さんを見守っていた。シャッター街だからそもそも店のオーナーがどこにいるんだろう?とか考えていると寺越さんはシャッター街の中でも営業してる店に「シャッターに描かせて下さい!」と気づいたら言っていた。うわ〜めちゃくちゃ突撃スタイルじゃん(笑
いや〜無理だろう、いきなりは〜とか思っていたらえ、え、まさかの一店目で好感触。嘘だろう〜!
「一応娘と話しますね、多分大丈夫だと思う。どういうのがいいか考えとく」え、マジ!あ、寺越さんテンション上がってる。あの感じはほぼ確定だろう。次の日にもう一度きます、といって店をあとにする。
「やりました〜ゴンさん!」僕もつられてテンション上がってきたぁ。うんうん、こうやってどんどん突撃して場所を見つけて作っていくのかぁ。一番始めに会った暗い顔から一変してんじゃん、寺越さん(笑
「で、結局なにやるんすか?」
「いったじゃないっすか、おれの身体にいろんな色を塗ってシャッターに描くんですよ、ボディペインティングになるのかな」
「お〜うん、それはさっき話してた止まっている空間とか関係あるの?」
「ここ止まってるじゃないっすか!シャッターに身体で描くという事をやることによってここの空間活気つくじゃないっすか。それは時間が動き出すってことです。そんでシャッターに描いたものが残り続けるのもいいですよね」
なんかよくわからないけど寺越さんテンション上がってるし、いろいろ方向が見つかったようなので、まぁいいっしょ。さぁ次の日はどうなんの〜寺越さん!
文 ゴン田中
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