#本
「趣味は読書」の人の醍醐味〜私の本の読み方と買い方〜
「本を読まない人が増えた」と言われるようになって久しい。私のように出版社に籍を置く人間や本屋さんからしてみたら、商売あがったりの実に厳しい時代である。
ネットやスマホの影響はもちろんあるが、私は何よりも本(活字)というコンテンツに魅力を感じる人が少なくなったことが、大きな理由だと思っている。
つまり本よりも魅力のある娯楽やコンテンツが増えたということだ。
可処分時間はサブスクの映画やドラマ、
今日はダルイなと思うときほどチャンス−狩猟系遺伝子をオンにして、いつもは選ばなかった人生を生きてみる–
アドラー心理学では、いわゆる「遺伝」も否定しなければ「環境」も否定しない。
遺伝や環境の影響は確かにあるよねと考える。例えば、アドラー心理学で「器官劣等性」と呼ばれる考え方は、弱い器官(や臓器)なんかは遺伝することを認めているし、「きょうだい順位」を重視するのも、環境の影響を受けていることの何よりの証拠だ。
ただ、それらが人生の決定因であるとは考えない。
つまり、人間は遺伝や環境の影響を受け
働かざるもの、食うべからずなのか?
働かざるもの食うべからずという言葉があります。
その語源を調べてみたら、もともとは新約聖書の「働こうとしない者は、食べることもしてはならない」から来ているとの説が有力だそうで
そう考えるとずいぶん昔から人は「働け、働け」と言われ続けてきたんだなあと改めて思うわけです。
私が学んでいるアドラー心理学の創始者であるアルフレッド・アドラーも、人間が避けることのできない人生の課題として、「社会の課題
「ただ、そこに、居るだけ」に意味はあるのか?-自立か依存か、居場所とは何か-
『居るのはつらいよ』(医学書院)を読み終えました。本当に素晴らしい本で共有したいことが山ほどあるのですが、できるだけポイントをしぼって書きます。
本書は副題にもある通り、「ケア」と「セラピー」の違いを徹底的に「現場感覚」で書き切った、いや、描き切った作品です。
冒頭から何度も出てくる「それでいいのか?」という声。それはセラピーを志す著者が「ただ、いる、だけ」のケアという仕事に対して、「