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【ABA】応用行動分析を日常生活で使ってみよう

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認定行動分析士(BCBA)の著者が、ABA理論を日々の生活の中で役立てる方法やABAを使って問題を解決する方法を紹介します。
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#コミュニケーション

幼児のかんしゃくを抑える選択肢の力:Part 3

幼児のかんしゃくを抑える選択肢の力:Part 3

子育ては素晴らしい挑戦ですが、難しいこともたくさんあります。中でも、幼児のかんしゃくは保護者を圧倒し、イライラさせるものです。前回のブログでは、こうした感情の爆発に対処するための手法として、子供の気持ちを受け入れて代弁する方法とその大切さについてお話しました。かんしゃくを抑えることだけにフォーカスした大人都合の戦略でなく、子供の自信を育み、保護者との関係を深める素晴らしい育児法です。
今回は「子供

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ASDシャボン玉療育:コミュニケーションを促す

ASDシャボン玉療育:コミュニケーションを促す

自分の欲求を表現するスキルASDのお子さんへの早期家庭療育で、私が一番最初に教えるにコミュニケーションスキルは、
「自分の欲求を表現するコミュニケーション方法」
です。

まだ自分の声が自由に出にくいお子さんにはジェスチャーを、声が出るお子さんには「言葉」を教え、欲しいものを要求したり、休みたいときに伝えたりすることができるようにします。

これによって、子供のイライラがかなり軽減され、暴力や自傷

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子どもの言葉の遅れチェック#11:子供の方から関わろうとしてきますか?

子どもの言葉の遅れチェック#11:子供の方から関わろうとしてきますか?

お子さんは、あなたに反応して欲しくて、なんらかの働きかけをしますか?
自分からあなたの注目を得ようとして、声を出したり、あなたの体に触れたりして合図を出していますか?
自分の欲求を満たすために、あなたに声やジェスチャーで働きかけますか?

たいていのお子さんは、しゃべり始めるずーっと前から、
「泣く」
と言う手段を使って、あなたからの注目を得る方法を知っています。

そのうち
大声、身振り手振り、

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子どもの言葉の遅れチェック#10:ジェスチャーを使ってコミュニケーションをとりますか?

子どもの言葉の遅れチェック#10:ジェスチャーを使ってコミュニケーションをとりますか?

ジェスチャーとは、私たちが相手にメッセージを伝えるために使う身振り手振りなどの体の動きのことです。

言葉習得になぜジェスチャーが大切なの?「子どもがジェスチャーを使える」
と言うことは、すでに子どもは、

「ジェスチャーを使えば、自分の意思を他人に伝えることができる!」
ということを理解しているからです。

これは、まさに非言語によるコミュニケーションです。
人から話しかけられるのを注意深く見聞

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