発達障害部下と記憶力について
今日は記憶力についてのお話です。
発達障害の人は、特性として記憶力に不具合を持っている場合があります。
ただ、逆に他の人が覚えていないような事もずっと覚えていたりする事があります。
こういった記憶力について、私のケースを元にお話したいと思います。
「あれどうなってる?」という質問に即答できない
こういうケースは発達特性を持っている人には割と多いと思います。
上司としては即答できない事に不安を感じてしまう事もあると思います。
記憶していない訳ではなく、記憶を引っ張り出すのに時間がかかる
これはあくまでイメージの話ですが、発達障害の人の中には、記憶の引き出しが非常に深い人が一定数います。
その為、時間と気持ちの余裕があれば思い出せても、瞬間的に思い出すのが難しいという事がしばしばあるのです。
あくまで引き出しが深い為、記憶自体はかなり昔でも残っている事がある
こういったケースもしばしば見られます。
その場で瞬間的に記憶する事が苦手なケースも
以前にもお話しましたが、私はお使いが非常に苦手で、3つ以上の買い物を記憶する事ができません。
これは純粋に短期記憶に残す能力が低いためだと思います。
なぜテストの暗記は得意なのか
発達特性を持った人の中にも、学校のテストや資格試験で高い成績を出せる人がいます。
一部はいわゆる天才と言われるでしょうが、天才に限らず、中堅以上の学力を持っている人もいます。
これは、テストの暗記であれば「ここまで覚えていればいい」というラインがある為、決められた範囲だけ集中して覚える事ができるからだと思います。(発達障害と受験勉強は他にも色々な要素があると思いますが、、)
また、テストであればある問題だけ答えを忘れてもマイナス2点程度で済みますが、現実ではそうもいかないため、記憶の優先順位を付けにくいという事もあるかもしれません。
特にプレッシャーがかかっていたり、疲れていたりすると思い出すスピードは遅くなる
こういった傾向は有ると思います。
本人の記憶の特性を把握する事
これが非常に重要だと思います。
以前にもお話しましたが、短期記憶が弱いのであれば指示した内容を本人が覚えられたか確認する、テキストで指示を出すなど、記憶特性に合わせた対応をする事で、効率良く仕事を進める事ができると思います。
記憶にまつわる困り事も、発達障害の当事者に良くある問題です。
ぜひこの問題を解決して、皆がベターに働ける環境をつくっていけたらと思っています。
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