理想の会社員像について
理想の会社員のイメージってありますか?
今日の話を思いついたのは、この記事を読んだ事がきっかけです。
この記事の中で、以下のように書かれています。
「従来の経営者は社会人なら『こうあるべき』というある種の“期待感”を持って社員と接していましたが、これからはいい意味で社員に期待しない、『適度な無関心』で臨むことが大切です。
企業の求める人物像で上位を占める要素
経団連のアンケートを見ると、新卒の選考にあたって特に重視した点において、コミュニケーション能力が1位になっています。
また、私も以前の仕事柄、色々な業種に求められる能力を調べましたが、大体どの業種においても「コミュニケーション能力」が共通して求められていました。
これは人と接する事が多いサービス業だけではなく、エンジニア等の専門家であってもそうでした。
特に上流工程になると、顧客のニーズをくみ取ったりする能力として、コミュニケーション能力が必要と言われる事が多くなります。
コミュニケーション能力は確かに重要ですが、、
会社組織である以上、コミュニケーションによって仕事が成り立つというのは事実です。
ですが、コミュニケーション能力と言っても様々で、アウトプットが得意な人もいれば、聞き上手な人もいます。
それらを全て備えるのはかなり難しく、そういった人材を採用するのは非常に難しいと言えます。
自分にとって都合の良いコミュニケーション能力
先日ご紹介した〔異文化理解の問題地図〕でも、外国人とのコミュニケーションに困るという話が出ていました。
ですが、外国人部下から見たら、日本人の上司の方がコミュニケーション能力、特に自分の意思を伝える能力が低いと感じるのではないでしょうか。
これは、日本人のコミュニケーションの中で受け手側の能力が高くなった為、発信する能力を高める必要性が無かったのではないかと思っています。
コミュニケーション能力が高いと思われる人であっても、ある面で見ればコミュニケーション能力が低いというケースも有るのではないでしょうか。
トップダウンの〔こうあるべき〕ではなく
従来の会社の考え方であれば、社員に高いコミュニケーション能力を求める事が当たり前だったと思います。
ですが、企業が求める人材=企業を成長させる人材とは限りません。
今いる誰々の上位互換、もしくは下位互換にあたる人材を揃えても、企業の成長の幅は決まってきます。
それ以上に、今いる人材に対して〔こうあるべき〕の手綱を緩めた上で、本人がどうありたいと願っているのか、そこを見つめる事が必要なのではないかと思っています。
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