発達障害部下に期限を守らせる時
締め切りを守れないというケース、意外とあるようです。
これは発達障害を持っている人に限った話ではないですが、何か仕事を任せた時、必ず締め切りを守れないという人って意外といるのではないでしょうか。
私の友人で発達障害当事者の方がいますが、資料作成などを期限までに終わらせる事が苦手だと言っていました。
その他にも、類似した事例は聞きます。
なぜ締め切りを守れないのか
一般的には、期限から逆算して、いついつまでにどこまで進捗させるといった途中経過をイメージして作業をする事が多いと思いますが、そういった逆算思考が難しい人がいます。
ある程度はトレーニングで改善できますが、根本的に難しいという場合もあります。
締め切りの定義が曖昧だと困る場合も
「この資料〇日までに作って」
こういった指示は多いと思います。
この時、本人は「〇日までに自分が作成したものを出す事」と考えるケースがあります。
一見間違っていなさそうですが、提出した資料に訂正すべき点があった場合、訂正後に再提出したら期限を超えてしまう事になるという事もあります。
周りの圧力が強いケースも
例えば何をするにしても、適切な時間が設定されており、その時間をオーバーする事を良しとしない職場の場合、資料作成にも簡単に取り掛かれなくなってしまいます。
また、仕事の優先順位付けを極度に行わせようとすると、今資料作成に取り掛かっても良いのかと不安を感じてしまうというケースも有ります。
どういった対応が望ましいか
まず、本人の締め切りをやぶる傾向を見てみる事が有効です。
例えば何を依頼しても、必ず〇日遅れるといった傾向が無いか、どんな依頼の仕方でも同じなのか等、傾向を捉えた上での対応が良いかと思います。
効果的なのは、本当のデッドラインより手前の締め切りを本人に伝える事。
これは非常に有効だと思います。
「締め切りは社会人として守って当然」と言うご意見もその通りだと思いますが、こういった点も、発達障害に限らず部下に対する理解の切り口だと思って頂ければ幸いです。
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