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発達障害部下とハロー効果について

今回はハロー効果についてお話します。

ハロー効果とは

ご存知の方もいらっしゃると思いますし、私も専門ではありませんので大まかな説明になりますが、ハロー効果とは、〔ある点が優れている人を見ると、その人が他の事柄でも優れているように見える認知バイアス〕を指します。

分かりやすい例で言うと、話の受け答えが上手な人は、仕事全般ができる印象を受けるといったものです。

このハロー効果については、ふろむださんの〔人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力〕で決まっている〕と言う本がとてもお勧めです。この本は本当に面白いと思います。

発達障害者=話下手ではない

発達障害者のイメージとして、話が苦手という印象を持つ方もいるかと思います。

しかし、発達障害とは様々な能力が満遍なく低い訳ではなく、できる事できない事に大きな差があったり、連続性が無かったりしているものです。

例えば私は、人と話す事は好きですし、苦手では無い方だと思います。大勢の前で話す事も抵抗は無いです。

発達障害者のイメージと比べると若干珍しいケースかもしれません。

他にも、私がお会いした当事者の中には、受け答えが非常に上手でユニークで非常に面白い方が多くいました。

ハロー効果が裏目に出る

例えば元気で明るく話好きな新人が入社したとして、上司としては嬉しく思うことでしょう。

そして多くの上司は、こんな風に思うのではないでしょうか。

「この子には期待したい、他の新人よりも最速で成長させよう」

この考え自体は間違ってはいません。

ただ、相手が発達障害部下である場合、第一印象〔だけ〕が大きな長所である可能性もあります。(決して否定している訳ではないですが)

そして、実際に色んな仕事を一気に任せてみたら

ミスを連発する

意思疎通ができない

融通がきかない

こういったマイナス面が一気に出てきます。

他にも、話してて妙に上から目線に感じてしまったり、会社批判をしたりするかもしれません。

そうすると、最初の評価は一転します。

部下は上司からの評価を自分の人間的な価値にしてしまう

私は、新卒入社を社会における誕生だと思っています。

1年目の社員は、体は大人ですが社会人としては子供なのです。

そこで「お前はダメだ!」と言われ続けると、今まで自己肯定感を持って生きていた人でも潰れてしまいます。

特に、言葉を額面通り受け取りやすい発達障害者はそうなりやすくなると思います。

上の例のように、入社時は鳴り物入りで期待されていたのに、そこから転落する時のストレスは相当なものでしょう。

最速で成長させたい気持ちを抑えて、まずはできる事、できない事を見極める

こうした考え方が必要だと思います。

以前、〔発達障害グレーゾーン〕についてお話しましたが、私は今後、「え、キミ発達障害なの?全然見えないけど?」と言われる人達が増えてくると思っています(この辺りの表現は賛否あるかもしれないですが)

しかし、そういった人達も困り事をかかえていたりします。

彼らが自己肯定感を失い、社会人として生まれた最初の時間が不幸から始まらないよう、見極めて頂きたいと、私は考えています。


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