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批判好きな部下に対して

「だからウチの会社はダメなんです!」

こういった意見を常に言い続け、批判する部下をお持ちの方もいらっしゃると思います。

他にも、会社の行事やルールに対して常に斜に構えて見る部下など、職場に数人はいるのではないでしょうか。(間違いなく私もそういうタイプです)

今回は、そういった部下が発達傾向を持っていたらというお話です。

発達障害者の傾向として、正しさに拘る事が多い

今までお会いした発達障害の方やグレーゾーンの方を見ていると、常に〔正しさ〕を求めていたり、自他が〔正しさ〕からどれくらい乖離しているかに対して非常に敏感であるように思えます。

私自身、納得できない事を適当に処理するというのがかなり苦手だったりします。

入社時の社長の訓示について

私が今の会社に入社する際、社長が訓示として〔コップの水〕のたとえ話をしました。

若干うろ覚えですが、要約すると〔自分というコップに今入っている水を全部捨てて、自社という水で一杯にしなさい〕といった話でした。

この話、私は今でもピンときていません。

22年間の積み重ねや出会いの中で得たものを捨てるなら、なぜ自分が採用されたのか?

誰でも良かったのではないか?

そんな風に思ってしまうからです。(もちろんそんな意図ではないはずと考えてはいますが、、)

正しさに拘る理由

これは人によって異なると思いますが、やはり過去において他者から否定される事が多く、否定されないように自分を武装しようとして来たというケースが多いのではないかと思います。

そしてこの正しさに拘るというのが中々大変で、正しく無いと判断したものについては、自分でも他人でも責めずにはいられない。

結果、周囲からは「真面目だけど視野が狭くて考え方が極端」といった評価を受けてしまう事も多くあると思います。

※余談ですが、発達障害当事者の〔自分が正しくない〕と判断した時の自責力は相当なもので、場合によっては鬱などを併発する可能性がかなりあります。

正しさへの拘りを活かすなら

〔クリティカルシンキング〕という言葉があります。

これは、物事の在り方やあるべき姿を分析する能力で、現状の業務改善や業務設計などに使えるスキルです。

このクリティカルシンキングと、正しさへの拘りは近いものがあると思います。

例えば仕事の中にある無駄を無くす事

新しいアイディアを出して組織を活性化させる事

こういった事に対してクリティカルシンキングは約に立つのではないかと思っています。

批判的な部下の主張も、きちんと聞いてみると意外な発見をする事ができるのではないでしょうか。

ただし注意すべき点も

部下の主張を聞くのは非常に大事ですが、以下のようなケースも出てきます。こういった場合は修正をかけていく必要があります。

・自分の話を聞いて欲しいだけの状態に陥っている(これは途中でそうなるケースもあり得ます)

・そもそも主張の根拠になっている論理が偏っていたりする。

・論理展開の中でA=B以外のケースを見落としている(実際の仕事ではA=CにもDにもなる場合があります)

・理想とする形に持っていく事を考えず、ただ批判だけで話をクローズさせてしまう。

こういった場合、頭ごなしに否定するのではなく、受け止めつつも主張の方向性を建設的な方向へ持って行く軌道修正が重要になってきます。(この辺りはお互いの信頼関係も関わってきます)


発達障害者の正しさに拘るエネルギーは非常に強く、方向性を合わせていければ非常に有用になります。

また、既存の仕組みにあるおかしさに気付けるのは大きな才能だと思います。

このエネルギーをぜひ上手く活用して頂きたい。

そう考えています。


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