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増加する発達障害者について


このような記事がありました

記事によると、発達障害児の人数が年々増えており、その大きな理由として、〔発達障害〕という概念が広まり「自分もそうでは」と診断を受ける人が増えたから。そして、日本社会の許容範囲が狭くなったと伝えられています。

発達障害者の増加について

私は発達障害児に限らず、発達障害者の増加は今後も続くと思っています。

また、〔グレーゾーン〕といった層の人達も、発達障害者の増加と同じか、それ以上に増えていくと思います。

上の記事にあるように、発達障害という概念の浸透や、社会の許容範囲といった要因から考えると、大きな変化が無い限りこの流れは続いていくと考えられる為です。

発達障害者の属性も広がって行く

例えば有名なタレントさんや企業のトップの方が発達障害をカミングアウトするケースがあり、「発達障害者の一部には天才がいる」という認識を持つ方もいると思います。

他方で、幼少期より強い生き辛さを抱え続けている人達もいます。

そして、今後はそういった人達とも若干違う属性の人達も、発達障害と診断されるケースが出てくると思います。

例えば私は新卒で今の会社に就職し、仕事が上手くいかないと感じる事も多々有りながらも、12年間は定型発達(いわゆる健常者)として社会人生活を送っていきました。

大学もそれなりの学校を卒業する事ができ、友人関係も決して悪くない。

それでも、12年会社勤めをした後、発達障害と診断されたのです。

そして、このnoteを読んでいる方の会社にも、診断を受けていないだけで発達特性を持っている人が一定数いるのではないかと思っており、同じように診断を受ける人が増加するはずだと思っています。

発達障害の課題は決して他人事ではない

発達障害の診断がおりると、自分を基準にして他人の発達特性らしきものが感じられる事があります(あくまで自分基準なので、正しいかどうか、実際にその人が発達障害の診断がおりるかは別です)

その感覚で言うと、日本において何かしらの発達特性を持っている人の割合は10人に1人より多いのではないかと思います。

その為、「うちの会社には発達障害の人はいないから」と言える会社はほぼ無いのではないかと思います。

発達障害者ゼロの会社の方が良い?

では仮に発達障害者やグレーゾーンの人を採用しない戦略を取ろうとするとどういう事が起きるか考えてみます。

例えば私が上に書いたような肌感覚を以て、発達特性がありそうな人材を不採用にしていった場合、採用活動にかかるコストは確実に上がります。

そして、特に大きな特徴の無い人材だけが揃っていくでしょう。

決まったオペレーションだけすればまわる会社で、安定的に利益を生み続けていけそうなスキームがあるのであれば、そういった採用戦略もナシではないと思います。

むしろそういった会社に発達特性のある人が入社すると、ミスマッチによってお互いに不幸が起きる可能性もありますし。。

ですが、大抵の会社では、経営層から「優秀な人材が取れないから何とかしろ」と言われてしまうと思います。

ある日突然、部下から「実は私、発達障害でした」と言われるケースは必ず増えます

これは断言できると思います。そして、そういった人達を回避するというのは、企業の戦略上かなり難しいと思います。

発達障害者を回避するのではなく、一緒に可能性を広げていく事を目指す

企業戦略的にも、このように考えるのが最も合理的であると、私は考えています。

そして、その鍵になるのはマネージャー層の方です。

発達障害に限らず、マネージャーは様々な人材を相手にし、彼らを活かすよう試行錯誤する事が求められます。

それは少子化や生産性向上が叫ばれる中で、より一層強くなるでしょう。

だからこそ、世のマネージャー皆さまが板挟みや孤立に見舞われず、部下の可能性を広げるようになって欲しい。

イチ当事者として、そのように思っています。


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