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誰しも発達特性を少なからず持っている
今日は誰しもが少なからず発達特性を持っているというお話です。
ネットの〔発達障害チェック〕について
Googleなどで〔発達障害チェック〕と検索すると、簡易的な発達障害のチェックができるサイトがいくつもあります。
いくつかの質問をして、それにいくつチェックがつくかで発達障害の傾向を見るという内容のものです。
そして、そういったものを試してみると、意外とチェックが多くつく方もいると思います。
例えば、〔仕事その他の作業で、細部を見落とす事がある〕といった項目があれば、むしろチェックを付けない人の方が少ないのではないでしょうか。
このように、誰しも少なからず発達特性を持ってはいます。
「それくらい誰だってそうでしょ。」という認識。
これは発達障害当事者なら何度か聞いた事があるフレーズだと思います。
自分の発達特性の話をすると、このような感想を言われる事は多いです。
先にお話したように、発達障害の特性は、言葉だけで言うと少なからず誰しもが持っていそうな点でもあります。その為、思わず「誰だってそうでしょ」という感想が出てくるのだと思います。
「皆同じようなものだから、その困り事を克服できないのは君の努力不足だ」
こういった考えになってしまうのも、多くの人が少なからず発達特性を持っているからではないかと思います。
同じような特性があっても、克服しやすい人や克服しにくい人という違いは大きい
私は発達特性について、究極的には努力でかなりのレベルまでは克服できると思っています。
ただし、そこには以下のような条件があります。
・他の人より大量の時間のリソースを消費する必要がある
・強い動機付けに支えられている
・それでも他の人とはどこかしら〔ズレ〕が生まれる
例えば私は、大学時代に自分のコミュニケーション能力を向上させたいと思っていました。
運動系のサークルに入り、飲み会に参加し、クリスマスパーティでは変な役割を担ったりしていました。
お陰で入学前と比べるとかなり会話はできるようになったと思いますし、クリスマスパーティのお蔭で会社の忘年会も何とかやれるようになりました。
それでも、以前の職場ではコミュニケーション能力が低いと言われ続けていました。
大学4年間という時間を費やしても〔多少マシ〕になった程度なのです。
人と仕事の向き合い方について
これは私の想像も入っている話ですが、昔ながらのマネジメントにおいて、仕事を汎用的にデザインするという発想は希薄だったのではないかと思います。
業務は職人仕事のような形になり、マニュアルも存在せず属人化していく。
業務を汎用化するのではなく、どの業務にもフィットできる人材を求める。
こういった考え方が主だっていたのではないでしょうか。
しかし、今の企業は様々なバックボーンを持つ人材を活用する事が求められています。
どの業務にもフィットできて、多様なバックボーンを持つ人材を求めようとするとかなり難しくなるでしょう。
改めて、人と仕事との関係を見直す必要があると、私は考えています。
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