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発達障害部下とプライドについて
「あいつは仕事はできないくせにプライドだけ高い」
こんな部下っているんじゃないでしょうか。
今日はそんな〔プライド高い部下〕についてのお話です。
※ちなみに今回のお話も昨日の〔異文化理解の問題地図〕にあった事例から思いついたものです。
本当にプライドが高い?プライドが高く映ってる?
発達特性を持っている人が定型発達(いわゆる健常者)の人よりプライドが高いという根拠は無いですが、もしあるとすれば以下のような理由で、物事を断言するように言っているケースが考えられます。
1.仕事において自分の得意分野がある
2.自分の価値観をはっきりと持っており、それが他の人のそれと異なっている。
3.自分を責める気持ちが強く、小さな失敗でも許す事ができない。
1については実際にプライドが高いというケースがあるかもしれません。
ですが、2と3については、プライドが高く見えるというケースもあるのではないかと思います。
自分の価値観をはっきり持っている場合
例えば学校で学ぶ知識というのは、基本的にどれも正しい知識です。
あやふやな知識を教える先生はあまりいません。
そして、学校や、特にテストにおいては正しさと優秀さがイコールになる事が多いです。
こういった環境だけで育った場合、正しいと思った事だけ発言する。
発する言葉が断言的になり、強い言葉になってしまう。
結果、プライドが高いという印象を与えているのかもしれません。
自分を責める気持ちが強く、小さな失敗でも許す事ができない場合
これはいわゆる〔自信の無さ〕の裏返しとして考えると分かりやすいかもしれません。
発達障害の人には、他人が当たり前にできる事ができない事から、自分自身を許容できない人が沢山います。
その為、自然と自分を責める気持ちが強くなり、自分の小さな失敗でも許せなくなる事があります。
これが転じると、本人の発する発言が自分自身で検証を重ねた結果の言葉で、間違いないはずという印を押されたものになり、結果的に断言的な言葉を選ぶようになるという可能性はあります。
マネージャーとしてどう対応するか
私の経験上、2や3のケースが多いのではないかと思いますが、そういったケースであれば、本人の自己肯定感を保ちなが、言葉のチョイスを少しづつ修正させる事が重要だと思います。
また、もし本人が今までプライドが高そうと思われる事で損をしてきているのであれば、マネージャーがそれを矯正していく事を本人に伝えておくと良いと思います。
くれぐれも、部下の発言でストレスをため込むような事は避けるようお考え頂ければ幸いです。
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