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部下が発達障害ではなかったとしても

発達障害グレーゾーンという存在


発達障害関連の書籍は数多くありますが、最近刊行された姫野桂さんの[発達障害グレーゾーン]という本についてお話しします。

発達障害グレーゾーンとは、発達障害の診断は降りなかったけど、発達障害の特性や困り事を持っている人達の事を指します。

こういった人達は発達障害者の括りにも入りずらく、それでも特有の困り事を持っている事が多いです。

困り事があるのに[障害]とみなされず、努力不足や怠けとみなされる辛さ

私が発達障害の診断が降りた人間ですが、その時の感想は[ホッとした]でした。

苦手な事に対して、自分の努力不足が悪いと思っていたのが、発達障害という理由によって納得する事ができるようになったのです。

しかしグレーゾーンの人達はそれも難しく、他人から努力不足や怠けだと言われる事が多くあります。

また、そういった体験から自分で自分を強く責めてしまう事も多くあります。

努力によって、解決[できる] [できない]の二択ではない

以前の記事でもお話しましたが、発達障害であってもグレーゾーンであっても、努力で解決できる部分はかなり有ると思います。

しかし、努力というリソースは有限のものです。稀に何事にも異常に努力できる人もいますが、それは文字通り[努力する才能]の持ち主です。

そして、習熟するのに人の倍や3倍の時間や労力やモチベーションが必要な人に対して、全てを人並みにできるようにさせるのは物理的に無理があります。

それに対して、できない事を努力不足と言うのはあまり救いにならない。私はそう思います。

確かに努力すれば解決できる事もあります。でも万事に対してそれを求めるのはリソースが足りなくなってしまい、[努力できない]という結論になってしまうのです。

努力しなくてもできる事、努力すればできる事、努力しても難しい事をそれぞれ把握し、適切にリソースを分配する

例えば私は人前で話すのが上手いと言われる事が多く、プレゼンの大会にも何度か出場したりしています。

学生時代には数百人の生徒の前で話す機会も有りました。

恐らく定型発達(いわゆる健常者)の大部分の人も比べても、人前で話すのは得意と言って良いと思います。

ですが、今までプレゼンの努力をしたという事はありませんでした。

これは努力しなくてもできる事と言えると思いますし、努力のリソースを割けばもう少し上達する事もできるんじゃないかと思っています。

一方で、人間関係の忖度は非常に苦手で、どう努力してもこれは改善できる気が全くしません。

それに対して、忖度も同じレベルにできるようにさせるのはかなり効率が悪いです。

もちろん、忖度できるようになると大きなリターンが得られるのであれば、そこにリソースを割いても良いとは思います。

発達障害の部下のマネジメントでは、そういった本人の得意不得意を見極めて、適切に努力をさせる事が必要になると私は思います。そしてそれは、発達障害の部下だけではなく、グレーゾーンの人や定型発達に対しても同じ事が言えると思っています。


最後に、来年の記事アップについて

この記事をもって本年の記事アップは最後にしたいと思います。

来年については1月4日から記事の投稿を始めたいと思います。アップするペースは今まで通り平日は毎日更新でいきたいと思っています。

皆様におかれましても、良い年末年始をお過ごし下さい。


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