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多様性を推進する前に、そもそも皆多様である事に気付いて欲しい

今回は多様性についてお話したいと思います。

「多様性が大事」

「多様な人材活用」

こういった言葉、良くお聞きになるのではないでしょうか。

企業によっては、多様性を活かす為に外国人人材を登用したり、障害者雇用を進める会社もあるかと思います。

確かに、外国人人材は日本人とは異なるバックボーンを持っている為、グローバル化を目指すという意味では有効だと思います。

また、障害者雇用を進める事も同じく、企業に新しい世界観を与えるという意味で有効だと思います。

ですが、それだけが多様性では無い。

私はそう思っています。

「〇〇症候群とか、新しい病名を作って言い訳しやがって」という意見について

私も以前は、このような印象を持っていました。「鬱病やPTSD等は軽視できない事だけど、何でもかんでも〔〇〇症候群〕と言われてもどうしようもない。」という風に思っていました。

でもこれって、考え方を変えると別の見方ができるんです。

多様性に目を向ける事で見えてくる、多様な困り事

発達障害を例に出しますと、発達障害という概念が広まった事で、「もしかして自分もかも、、」と診断を受ける母数が増加し、結果として発達障害と診断された人が増えるというのが現状です。

発達障害者の総数自体は一定であっても、概念が広まる事で統計上増加したように見えるという話ですね。

これと同じ事が、上記の「〇〇症候群」についても言えると思います。

こういった話と、多様性を活かすという考え方は実は表裏だと思っています。

つまり、マイノリティの存在が認知される程、困り事を自覚する人達も増え、「〇〇症候群」に罹患する人達も増える。

結果、「そんなのただの言い訳だろ」と言う反発が生まれる。

こういった図式が、少なからず有るのではないかと思います。

多様な困り事を本人の努力のみで解決させる企業文化だと、多様な人材を活かす事は難しい。

私はそのように思っています。

例えば外国人人材を雇用しても、日本式企業のしきたりに従わせてしまっては、新しい可能性を生み出すのは難しいでしょう。(全部全部そうとも言い切れないですが、基本的には難しいと思います。)

同じように、多様な困り事に対して本人の努力で解決させる、激を飛ばせば言い訳させなくするというような、いわゆる昔ながらのマネジメントスタイルでは、多様な人材を育成する事は難しいと思います。

※そもそも「言い訳するな!」というワードはかなりのNGワードだと思っていますが、それについてはまた別の機会でお話します。

多様性を推進するのではなく、元々一人一人が多様である事に気付く

これが多様性を活かす上で重要な視点だと思います。

私は昨年の4月に発達障害の診断を受けました。世間で言う〔ダイバーシティマネジメント〕の対象だと言えます。

ですが、診断を受ける前11年間においても、実際は発達障害者だったのです。

以前、〔発達障害グレーゾーン〕という概念についてお話しました。

発達障害の診断を受けていない

もしくは受けたけど診断されなかった

そういった、診断されていないけど発達特性を持った層の人達を、〔発達障害グレーゾーン〕と呼びます。

このゾーンの人達を含めると、発達障害者の総数はかなりの割合でいると思います。(何となくの私の肌感では日本人の3割くらいいるんじゃないかと思っています)

つまり、〔多様性〕の対象になる人達は、既に皆さんの職場にいるのです。

発達障害者のマネジメントを通じて、多様な人材を活かせる会社をつくっていく

こういった発想も、これからの発展を考える際に重要になってくる。

私はそう考えています。


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