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愛しき言葉たち

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座右の銘や好きな言葉。 どこかで聴いたり読んだりしたお話の断片。 備忘録だと僕の目にしか触れないので、ここに記録しようと思った。
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#福井晴敏

過ち、からの

過ち、からの

ガンダムUCでのセリフです。
ちょっと心に沁みる最近です。
「過ち」と「失敗」は近いものかなと思います。
色々な解釈とか、異なる定義はあるのかもしれませんが、どちらも行動した結果、行き着くものと思います。
行き着くものではなく、過程というべきかもしれません。
過ちの後は、もう積極的に行動するのを止めようかなと、感じるものですよね。
今、僕はそれです。
でも、それじゃあ進歩もないし、成長もないのかも

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安堵感と一抹の寂しさ

安堵感と一抹の寂しさ

これも福井晴敏著作「終戦のローレライ」の一節。
これって人生の中の、色々な局面で触れる感情の気がします。
これを書いている今の季節は夏で、この暑さには閉口しますが、それも秋が来ると安堵と寂しさを感じる気がするのです。
僕には息子がひとりいますが、養うという重荷、それが達成されて軽くなる寂しさは、いつか味わうことになると思います。
それは幸せなことなのでしょうね。
人が生きている限り、大小の差はあれ

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少しでもいい方に行けるように、と

少しでもいい方に行けるように、と

福井晴敏著作「終戦のローレライ」を読み進めています。
映画化もされた作品ですが、著者の特徴でもある登場人物たちの、細部までのサブストーリーを知ることができるのは、小説ならではです。
抜粋したのは、ある若い主要登場人物に対し、父親くらい年の離れた端役の登場人物がかける言葉です。
僕は40代も後半の年齢なので、声をかける側の方に感情移入しがちです。
その、諭す言葉の端々にも。
作品の舞台が第二次世界大

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人の優劣

人の優劣

福井晴敏さんの著作「終戦のローレライ」は文庫で4巻分冊の大作です。
僕の大好きな作品ですが、その中の一節が上です。
物語の主要人物のひとりと、その祖母とのやりとりの回想の場面です。

ネット上には今日もたくさんの誹謗中傷が溢れていると思います。
ネット上に限らず、誰かを攻撃する刃がそこかしこに光っているように感じます。
他者との競争は、生きていくための本能です。
でも、正攻法ではなく後ろから刺すよ

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大人と痛み

大人と痛み

僕は昭和生まれですが、世代を越えて、これって真実ではないかと思うのです。
人が技術やスキルを得るとき、対になっているのが痛みや苦労。
乗り越えた壁が高く険しいほど、高い技術やスキルを得られます。
何の痛みもなく、何の苦しみも味わうことなく歳を重ねただけの人を、大人だと言えるのか疑問に感じます。
僕がこれまで体験してきた痛みや苦労の程度なんて、世の中的にはイージーモードかもしれませんから、僕も大した

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