ストレス社会を上手に生きるために一緒に勉強しましょう 3

ストレスへの対処法(コーピング)について

ストレスを感じることで精神病を発症し、労災認定にまで至るケースや、他人に攻撃的になってしまうケースがあります。

そうなる前にストレスに対処するために行われる個人の認知的および行動上の努力のことをコーピングといいます。

コーピングにはいくつか種類があります。

🔴問題焦点型コーピング

ストレスの原因となっている問題を解決することでストレスを制限させる方法です。

🟡具体的には🟡
上司や同僚にサポートを依頼する。
勉強して新たな知識を身に付ける。
予算や報酬を増やしてもらう。
といった方法があります。

問題が起きて、そのことでストレスを感じているのなら、問題焦点型コーピングが役に立ちます。

コントロール可能な状況において有効ですが、成功した場合でも、健康や行動に有害な影響を及ぼすことがあります。

🔴情動焦点型コーピング

ストレスの原因となっている問題に着目するのではなく、問題に対する自分の捉え方に注目することでストレスに対処する方法です。

🟡具体的には🟡
仕事がうまくいかないとき、「誰にでもこういうことはある」と自分に言い聞かせることや、「仕事だけが人生のすべてではない」と考えること、「そのうち軌道にのるだろう」と楽観的になることなどが含まれます。

特に、失敗を過剰に捉えてしまっているケースや、自分ではどうしようもないことについてストレスを感じているケース、時間が経たないとそもそもうまくいかないケースなどでは、効果的な対処法といえます。

🔴気晴らし型コーピング

文字通り気晴らしをすることで、ストレスに対処する方法です。

🟡具体的には🟡
お酒を飲む。
カラオケに行く。
趣味に打ち込む。

スポーツや旅行など多種多様な行動が含まれます。

🔴その他の方法

その他の方法てして、『社会的支援探索型コーピング』や『認知的再評価型コーピング』などがあります。

社会的支援探索型コーピングとは、問題焦点型コーピングの1つであり、問題を解決するにあたって、家族や地域の支援サービスなどの援助に頼る方法です。
子育て出産などでは、いくら自分の認知を変えたところで困難がつきまといます。そのような時は、実家や地域の支援サービスに頼って、ストレスを軽減した方が心身的にも良くなります。

認知的再評価型コーピングとは、情動焦点型コーピングの一種であり、ひとことで言うとポジティブシンキングを積極的に行う方法です。
「この問題を解決すれば、同じような問題を抱えている人を助けることができる」「たとえ仕事がうまくいかなくても、それを通して成長することができた」と思うことで、ストレスに上手に対処する方法をいいます。


🟣本日のまとめ🟣

コーピングとはストレスの原因に対処するための行動。

カラオケや運動、趣味に打ち込むなど自分の力で解決したり、身近な人や地域の支援サービスにサポートを依頼することも含まれます。
また、自分の考え方をポジティブにすることでストレスを上手に対処できるようになります。

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