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うた

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哀しくなってしまうくらい大切なひと
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#スキしてみて

『』

『貴方が』2022.12.1

白い雪が貴方を切なくさせていますように
胸を通り抜ける風に気付いていますように
電車の窓から見えた枯れ木の並木道
一人で歩くには広すぎるね

分厚い灰色の雲 冬曇りの空
晴れ間が白く光る

会いたいが痛くて堪らない
あってしまえば終わりが来るのも恐いよ
それでも溢れる熱に火傷して
ずっとずっと泣いていた

ずっとずっと貴方が

いつか貴方が私をちゃんと壊してくれます

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『』

『雪解』2023.2.7

君を待つのは
雪を待つのと同じだ
ピアノを調律するように
正しさを覚えてゆく
ちっとも嬉しくないんだ

昨日を縫いつける
僕に価値などないけど
それでも生きている
ただ生き存えている

全部君の所為だ

白く降る
この何かを夜に
踊る 言葉を書く
忘れていいのに なんて
笑うなよ 笑うなよ
間違ったこの想いが
いつか君を傷つけたら
信じてるよ 声の代わりに
雪が降る

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『』

『勝手にごめんね』2022.12.21/2023.1.14

銀色の波 夜に揺れて
守りたい何かをうたっている
大切だと口にしなければ
大切だと伝わらないのは
なぜだろう

乳白色の柔い色がいつか
貴方の何かを守ってくれますように
手紙には書けない言葉で
寄る辺の一瞬を描けたらいい

頼りないラヴソング 2Bのシャーペンで
勝手にごめんね

愛して愛して足りなくて堪らない
言葉が違っても 心が違っ

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『』

『山荷葉』2020-2021

星が降った
空に近づいた
風に触れた
木陰は煌めいて

悲しくなってしまった
寂しくなってしまった
だから、透明になりたかった

雨に濡れた山荷葉みたいに

もっと教えて
私に教えて
愛も静寂も夜も
透明になる方法も
/
もっと教えて
貴方が教えて
それだけでいい
何も要らない

雨が降った
雲に近づいた
水に濡れた
私は滲んでいく

苦しくなってしまった
会いたく

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『』

『月灯』2021.02.12

貴方の顔を思い出せなくなる日が来る
貴方の声を忘れてしまう日が来る
散らかった部屋で 纏まらない想いを
ただ書き起こす日々を
夜を

春が近付く 季節は流るる
貴方を忘れたくない私を置いて
暖かな日が降る 空に目を細める
青く麗かに過ぎゆく

死んでゆく時間の中 生き足りないと嘆く
愚かしい程に貴方が愛しい

待てど待てども歌が巡るだけ
言の葉が落ちてゆく 貴方を描

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『』

『アネモネ』

白黒の思い 全部アネモネにしよう
そんで花束作って 君に贈るから

コトノハ遊びを始めたのはいつ頃だったか
劣等の中でグズグズと泣いているのは幼い僕
口にできない感情があると知る そんな夜は
長い眠りについて君を待つことにするよ

傷が深くなる事も愛と云うのなら
深く泳ぐ水葬の中で見透かして

白黒の思い 全部アネモネにしよう
赤 白 紫 全部1つに結って
モノクロの景色 ポツンと

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