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澄
2023年5月19日 14:41
『貴方が』2022.12.1白い雪が貴方を切なくさせていますように胸を通り抜ける風に気付いていますように電車の窓から見えた枯れ木の並木道一人で歩くには広すぎるね分厚い灰色の雲 冬曇りの空晴れ間が白く光る会いたいが痛くて堪らないあってしまえば終わりが来るのも恐いよそれでも溢れる熱に火傷してずっとずっと泣いていたずっとずっと貴方がいつか貴方が私をちゃんと壊してくれます
2023年3月6日 02:16
『雪解』2023.2.7君を待つのは雪を待つのと同じだピアノを調律するように正しさを覚えてゆくちっとも嬉しくないんだ昨日を縫いつける僕に価値などないけどそれでも生きているただ生き存えている全部君の所為だ白く降るこの何かを夜に踊る 言葉を書く忘れていいのに なんて笑うなよ 笑うなよ間違ったこの想いがいつか君を傷つけたら信じてるよ 声の代わりに雪が降る
2023年1月16日 13:38
『勝手にごめんね』2022.12.21/2023.1.14銀色の波 夜に揺れて守りたい何かをうたっている大切だと口にしなければ大切だと伝わらないのはなぜだろう乳白色の柔い色がいつか貴方の何かを守ってくれますように手紙には書けない言葉で寄る辺の一瞬を描けたらいい頼りないラヴソング 2Bのシャーペンで勝手にごめんね愛して愛して足りなくて堪らない言葉が違っても 心が違っ
2022年12月19日 13:38
『山荷葉』2020-2021星が降った空に近づいた風に触れた木陰は煌めいて悲しくなってしまった寂しくなってしまっただから、透明になりたかった雨に濡れた山荷葉みたいにもっと教えて私に教えて愛も静寂も夜も透明になる方法も/もっと教えて貴方が教えてそれだけでいい何も要らない雨が降った雲に近づいた水に濡れた私は滲んでいく苦しくなってしまった会いたく
2022年8月3日 16:10
『月灯』2021.02.12貴方の顔を思い出せなくなる日が来る貴方の声を忘れてしまう日が来る散らかった部屋で 纏まらない想いをただ書き起こす日々を夜を春が近付く 季節は流るる貴方を忘れたくない私を置いて暖かな日が降る 空に目を細める青く麗かに過ぎゆく死んでゆく時間の中 生き足りないと嘆く愚かしい程に貴方が愛しい待てど待てども歌が巡るだけ言の葉が落ちてゆく 貴方を描
2022年8月3日 02:12
『アネモネ』白黒の思い 全部アネモネにしようそんで花束作って 君に贈るからコトノハ遊びを始めたのはいつ頃だったか劣等の中でグズグズと泣いているのは幼い僕口にできない感情があると知る そんな夜は長い眠りについて君を待つことにするよ傷が深くなる事も愛と云うのなら深く泳ぐ水葬の中で見透かして白黒の思い 全部アネモネにしよう赤 白 紫 全部1つに結ってモノクロの景色 ポツンと