富田憧

🪽ただの25歳 牡牛座 本と音楽は水みたいに大事で、毎日わくわくしていたいです

富田憧

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記事一覧

カフェイン 甘い夢

カフェインをとると、眠れなくなる。カフェインに弱い方で、それを分かっているのに、寝る前にうっかりコーヒーや緑茶を飲んで、眠れない夜を過ごすことがある。何度も寝返…

富田憧
1か月前
1

春が近づいていて

風が強すぎて、全てのことは置いて、黄色い雨合羽を着て走り出したい朝でした。風が強い日が増える冬と春の合間は、アクセルとブレーキが常に一度にかかっているような、不…

富田憧
2か月前
2

暗闇を抜けたら

暗闇に足を取られて考え込むことが増えました。大丈夫になったと思っても、いつの間にか暗闇に戻ってきてしまって、休日、22時を前にして、なんだかなあ、と布団の上でスマ…

富田憧
2か月前
5

静かな、だけど安心な

電車の中では川上未映子の「魔法飛行」を、家では二階堂奥歯の「八本脚の蝶」を読んでいる。 語り口というか信念というか、なにか共通してるものがあるなあ、と思う。美し…

富田憧
8か月前
4

涙する、息をする

4月18日、GEZANのライブに行った。 なんででるのかわからない涙が、何かを感じるよりも先にこぼれて、本当は笑いたいより、泣きたい、泣き出してしまいたい、ってずっと思…

富田憧
1年前
7

裸足で鳴らしてみせろ

穏やかな海のような映画ではないのに、くるしくて追い詰められているような気分になるのに、私にとってこの映画は、避難場所のような世界。 初めて観たときから、心の隅っ…

富田憧
1年前
5

About her | 彼女について

彼女はよく食べる、彼女はよくうたう、彼女はよくしゃべる、彼女は。 突然風が吹いたような自然さで彼女に出会った。「どこかで会ったことがあるような気がする」と言って…

富田憧
1年前
4

2023.3.3

朝、目が覚めて決意が突然降ってきた、小さい音で毛布にくるまって見つけたばかりのラップをきいてた。 誰にだって大切にされたいし私だってあなたのことを大切にしたい、…

富田憧
1年前
1

まぼろしの夜

春の気配がすこしだけする土曜日。 ヘトヘトになりながらバイトを終えて、ユレニワのライブに行った。わたしはいろんな気持ちを抱えたまま、長い長い階段を登り終えて、ぐ…

富田憧
1年前
3

考えたい せかいのこと

Netflixのドラマ、「First Love」を大切に見ている。この世界観の中にいると、なぜだかいつもどうしようもなく泣きたいような気持ちになる。 わたしは、知らないことが多…

富田憧
1年前
6

誰かの正解なんてもういらない

夜の透明度が増して、冬が近づいてきている。 10月もあっという間にあと数日で終わり。わたしの有休消化もタイムリミットが近い。 仕事を辞めると決めてから今日まで、今…

富田憧
1年前
7

自由に心にきいてみる

「今日で2周年です!」と、テレビの中のYouTuberが言っている。飽き性な私たちが2年も続けられたのが奇跡、とも。2年続けたことかあ。と自分を振り返る。特に思い浮かばな…

富田憧
1年前
2

脱げない着ぐるみ

通っている英会話教室で、こんなお題が出た。 「あなたの人生を60秒で語ってみて。」 これまでの人生の中の、趣味やキャリア、人間関係など、一つトピックをあげてそれに…

富田憧
1年前
4

意外と何にもできない日々

「ゆっくりでいいと思うよ、意外と何にもできないから。」 と仕事を辞めた時に、彼に言われた。 そうかな〜でも今結構やる気とパワーに満ちているからなんでもやってみた…

富田憧
1年前
6

煌めきを逃さないで

昨日はnote投稿をしなくちゃと思ってはいて、でも私の中のサボりたい気持ちに引っ張られて、しなかった。このくらいのゆるさでもいいのかなと思う。わたしたちは日々いろい…

富田憧
1年前
2

焦りも不安も抱きしめてあげる

すこし寝不足で寝足りないけど眠れない朝。 なんだか、ここ最近はぐるぐる考えて落ち込むモードに入っている気がする。 SNSを見ていると、いろんな情報が流れてきて、無意…

富田憧
1年前
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カフェイン 甘い夢

カフェイン 甘い夢

カフェインをとると、眠れなくなる。カフェインに弱い方で、それを分かっているのに、寝る前にうっかりコーヒーや緑茶を飲んで、眠れない夜を過ごすことがある。何度も寝返りを打って、やっとうとうとと眠りの中へ落ちる。浅い眠りの中で、私は決まって夢を見る。カフェインに支配された日の夢は、自分の頭の中で起こっていることとは思えないほど、作り込まれた映画のようだ。 
昨日の夢。似ているものを探すと、そう、ハリー・

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春が近づいていて

春が近づいていて

風が強すぎて、全てのことは置いて、黄色い雨合羽を着て走り出したい朝でした。風が強い日が増える冬と春の合間は、アクセルとブレーキが常に一度にかかっているような、不安定な気分になります。
朝の準備をしている間は、Podcastをよく聴いています。誰かと誰かの会話に、参加せずに聴いているだけのその時間は、読書と同じようなトリップ感があります。覚悟がないならやめた方がいいと思います、とスマートフォンのスピ

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暗闇を抜けたら

暗闇を抜けたら

暗闇に足を取られて考え込むことが増えました。大丈夫になったと思っても、いつの間にか暗闇に戻ってきてしまって、休日、22時を前にして、なんだかなあ、と布団の上でスマホを延々と見ては、無意識に脳みそが疲れ、孤独感が押し寄せてくるの。
ある朝、心にぽっかりと空洞ができたような気分で目覚めて、起き上がりたくないなあ、と思いました。パートナーの家にいたので、無闇に落ち込むなんてできないと理性が働いたけど、気

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静かな、だけど安心な

静かな、だけど安心な

電車の中では川上未映子の「魔法飛行」を、家では二階堂奥歯の「八本脚の蝶」を読んでいる。
語り口というか信念というか、なにか共通してるものがあるなあ、と思う。美しいものへの意識の度合いかもしれない。
くるくると落ち葉がまわるように、鮮やかな動きの言葉の羅列を見ていると、現実から離れた場所へ思考が飛んでいく。

本を選ぶ時、ストーリーの展開よりも、作者の言葉選びを大事にしている気がする。無駄がなくて、

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涙する、息をする

涙する、息をする

4月18日、GEZANのライブに行った。
なんででるのかわからない涙が、何かを感じるよりも先にこぼれて、本当は笑いたいより、泣きたい、泣き出してしまいたい、ってずっと思っていたのかもしれない。ああ、人間にとって抗えないものは、涙だったんだ。

目の前で体ごと叫ぶように音楽を生み出しているひとたちを見る。まっさらになって、感情も息を潜めて、思考や存在さえもぎゅうっと一点に集まって、ただ水になって流れ

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裸足で鳴らしてみせろ

裸足で鳴らしてみせろ

穏やかな海のような映画ではないのに、くるしくて追い詰められているような気分になるのに、私にとってこの映画は、避難場所のような世界。

初めて観たときから、心の隅っこにずっと2人がいて、2人が過ごした時間が心に宿っている。

父と分かり合えなくて、ガレージに帰ってきた直己に、槙が おかえり と言う。直己はうなずいて、安心したようにすこし笑う。その笑顔に全てが詰まっていて、ああ、誰しもこんなにもただ生

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About her | 彼女について

About her | 彼女について

彼女はよく食べる、彼女はよくうたう、彼女はよくしゃべる、彼女は。

突然風が吹いたような自然さで彼女に出会った。「どこかで会ったことがあるような気がする」と言って、彼女は考え込んだけど、わたしは人間関係の入り口で自分を後回しにすることに慣れていて、遠慮がちに笑いながら、でも心をこめて「わかります」とだけ言った。心の底の方で、(そうであってほしい、仲良くなりたい、星と星が衝突するみたいなミラクルな出

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2023.3.3

2023.3.3

朝、目が覚めて決意が突然降ってきた、小さい音で毛布にくるまって見つけたばかりのラップをきいてた。

誰にだって大切にされたいし私だってあなたのことを大切にしたい、だから私のことを大切にしてくれない場所からは離れるんだと思う

ぼんやり抱いた未来予想は大抵その通りになる、小さい声で隣の人に話してた想像は近い未来に実現する

何も諦めなくてよくて、私のままで、世界と対等に話をしていくんだから。これから

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まぼろしの夜

まぼろしの夜

春の気配がすこしだけする土曜日。
ヘトヘトになりながらバイトを終えて、ユレニワのライブに行った。わたしはいろんな気持ちを抱えたまま、長い長い階段を登り終えて、ぐちゃぐちゃの頭の中のまま、静寂を待つ。

いつもと違うSEで現れると彼らは、誇らしげに、音で会場を満たした。始まりは、いつもよりも優しくて、あかるくて、だからすこし心を緩めて、音の行方を見守っていた。

だけどそんなのはほんの序章。瞬きを一

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考えたい せかいのこと

考えたい せかいのこと

Netflixのドラマ、「First Love」を大切に見ている。この世界観の中にいると、なぜだかいつもどうしようもなく泣きたいような気持ちになる。

わたしは、知らないことが多すぎる。何気ない発言の中に偏見や差別があって、「知らない」からそういう言葉を発してしまう可能性があることが、ずっとずっと怖い。

「知らない」って、議論の土俵にも立てないということ、見える世界が穴から覗いたようなものである

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誰かの正解なんてもういらない

誰かの正解なんてもういらない

夜の透明度が増して、冬が近づいてきている。
10月もあっという間にあと数日で終わり。わたしの有休消化もタイムリミットが近い。

仕事を辞めると決めてから今日まで、今まで当たり前に握りしめていたわたしの世界の「普通」が、がらがらと音を立てて崩れていくような日々だった。

今までこうやって思っていたけど、本当?人はこうした方がいいって言うけど、どうして?と、次々と疑問が湧いて、まるで小さな子どものよう

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自由に心にきいてみる

自由に心にきいてみる

「今日で2周年です!」と、テレビの中のYouTuberが言っている。飽き性な私たちが2年も続けられたのが奇跡、とも。2年続けたことかあ。と自分を振り返る。特に思い浮かばない。

何かを続けることっていいなと、最近はしみじみ思っている。最初は初心者でも、長く続けると自分のことがよりわかる気がするし、形になって残るのもいい。多くのYouTuberを見ていると、どんどん編集がうまくなっていたり、カメラを

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脱げない着ぐるみ

脱げない着ぐるみ

通っている英会話教室で、こんなお題が出た。
「あなたの人生を60秒で語ってみて。」

これまでの人生の中の、趣味やキャリア、人間関係など、一つトピックをあげてそれについて60秒でまとめてというものだ。うーんと、考え込んでしまった。

自分の歴史ってなんだろう?
順序立てて話すような歴史がわたしにあるのだろうか?

無難に趣味についてまとめて、とりあえず好きな映画や映画館のことを話した。
でもずっと

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意外と何にもできない日々

意外と何にもできない日々

「ゆっくりでいいと思うよ、意外と何にもできないから。」
と仕事を辞めた時に、彼に言われた。

そうかな〜でも今結構やる気とパワーに満ちているからなんでもやってみたいな、明日から色々と手を出して進めてみようかな、とわたしは考えていた。

仕事に行かなくなって9日目。確かに、意外と何にもできないものだなあと思っている。10月は何もできなくてもいいかな、とも思っているから余計だ。

読書や映画鑑賞など、

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煌めきを逃さないで

煌めきを逃さないで

昨日はnote投稿をしなくちゃと思ってはいて、でも私の中のサボりたい気持ちに引っ張られて、しなかった。このくらいのゆるさでもいいのかなと思う。わたしたちは日々いろいろなことに完璧を求めすぎているのかも。

誰かに怒られるわけでもないのにね、わたしはいつも何かに罪悪感があって、誰かに咎められる気がしている。どんなふうに生きたっていいのにね。
今日も、ひたすら自分の好きなことをしていた。気が済むまで本

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焦りも不安も抱きしめてあげる

焦りも不安も抱きしめてあげる

すこし寝不足で寝足りないけど眠れない朝。
なんだか、ここ最近はぐるぐる考えて落ち込むモードに入っている気がする。

SNSを見ていると、いろんな情報が流れてきて、無意識のうちに引っ張られている。なんか焦っているなという時は、SNSを見ている時間が長くなってしまっていたりする。

顔も知らない沢山の人の主張。わたしは、相手にとっての正解を常に出さなきゃと、考えてしまっている気がする。そんな脳内だから

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