Shota Kai/カイショウタ

居住地;東京→福島→宮崎→東京→オーストラリア 年齢;30代 職業;ソムリエ、サービス…

Shota Kai/カイショウタ

居住地;東京→福島→宮崎→東京→オーストラリア 年齢;30代 職業;ソムリエ、サービスマン 興味ある事;お酒全般、歴史、経済、美術 基本方針;本のまとめ ソムリエ、サービスマンからの目線で必要な知識の考察

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『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編①〜

~ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史~ 「ワインは湯煎で蒸留できる。 蒸留すると、ワインはバラ香水の様な色になる。」 サバー・アル=キンディ…

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜紅茶編〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史 紅茶と言えばイギリス、というイメージは皆さんと相違はないと思う。女性に人気のアウタヌーンティーもイギ…

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜コーヒー編〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史 長々と続けてますが、今回はコーヒー ついにアルコールが抜けてきました。 今も昔もコーヒーを介して人が集…

お久しぶりです。
コロナによりオーストラリアから急遽帰国してもうすぐ1年になります。
その後も色々あり新しい環境にもようやく馴染んで、落ち着いたのでそろそろこちらも再開します。

まあ誰も読んでない様な物ですが、改めて形を模索しながら発信していきますのでよろしくお願いします。

フレーヴァーティーで有名なアールグレイ。元は人の名前なのは有名だがスペルは”Earl Gray” つまりグレイ伯爵となる。
その伯爵”Earl”は「総督」という意味が有力貴族の呼称に転じたらしい。元はスカンディナビアの”Jarl”にあるそう。

呼称の由来も面白いな。 #歴史

公爵”Duke”は元々はローマ帝国が拡大する礎を築いた「軍団」の長を意味する言葉だったのか。
その後西ローマ帝国の文化が残るフランク王国などで最上位の称号となり、イギリスにも渡って来たそう。

日本と違いイギリスは大陸との距離が近いから、文化が入り混じるから面白い。 #歴史

プリンス”Prince”の由来が、古代の共和制ローマの元老院審議で最初に発言出来る最高位「第一人者」=“Princeps”から来てる呼称なのか。

王子様みたいな印象がある言葉だけど議論の場で使われてた言葉だとはイメージが変わるな。 #歴史 #語源 #勉強

数々の人を処刑したヘンリ8世が、国際舞台ではハプスブルク家のカール5世とフランスのフランソワ1世に振り回されて、イングランドの独立を守るのに奔走してたとは皮肉ですね。

ブリテン島では数々の犠牲を出して権力を強化したのとは対照的に見える。 #歴史 #勉強

名前は誰もが聞いた事のある「王権神授説」
これを著したのがエリザベス女王の次に王になるジェームズ1世だったのか。知らなかった。

そして面白い事に彼の政治はしっかりと議会との協調を重じていたとか。
一度しっかりと「王権神授説」を勉強してみよう。 #歴史 #勉強

上野公園のジェンナー像
これは英国人医師ジェンナー
彼は「天然痘」の予防を発見した人物牛の乳搾りをすると天然痘と似た牛痘に罹ると知り、牛痘を人に接種し天然痘が予防出来る事を発見

このワクチン接種を”Vaccination”と呼ぶが由来は「雌牛”vacca”」 #語源

局所麻酔は南米の原住民がコカの葉を噛む習慣があり、その際に口の中が痺れる事からヒントを得た
19世紀に有効成分のコカインの分解に成功
多くの医師の実験により今に至るが、コカインの副作用により中毒に罹った研究者もいた
医学の歴史はたくさんの犠牲により成り立っている #歴史 #勉強

癌は英語で”cancer”、独語で”krebs”
いずれも由来はギリシャ語で「蟹」を意味する”karkinos”だそう

乳がんの様に皮膚の体表に現れる癌は硬い凹凸のある腫瘤が出来る
しかも蟹が四方に足を出している様に不規則な形をしてる事から名付けられた #勉強 #語源

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編④〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史 「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら、 もちろん、これほど苦労することもなかったはずだ。 僕は黙っ…

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編③〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史 ニューイングランドは、その富の主な源であるラム酒をフランス領の島々の安価な糖蜜で作った。彼らはラム酒…

お酒にまつわる歴史が、今宵の1杯の味を変える

初めまして、カイ ショウタと申します。 かれこれ10年以上、レストランでサービスをしており、ソムリエ資格も持ってます。 このnoteの方向性❶「お酒、レストランに関わる…

香料のアンバーグリス
・アンバーは琥珀
・グリスは仏語で灰色gris
龍涎香とも言い由来は、いい香りと他の自然物にはない色と形から「龍のヨダレが固まった物」

実はマッコウクジラの排泄した塊で、塊に含まれるアンブレインという物質が海上で酸化分解され芳香成分が作られるそう #歴史

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編①〜

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編①〜

~ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史~

「ワインは湯煎で蒸留できる。
蒸留すると、ワインはバラ香水の様な色になる。」
サバー・アル=キンディ(アラビアの科学者・哲学者)

蒸留酒と言われてもイメージし辛いかもしれません。
ですがすごく身近なお酒なんです!
ウィスキー、焼酎、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ブランデー、、、これらは全て蒸留酒、スピリッツと呼ばれるお酒です。

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『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜紅茶編〜

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜紅茶編〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史

紅茶と言えばイギリス、というイメージは皆さんと相違はないと思う。女性に人気のアウタヌーンティーもイギリスの文化で、その際にはやはり紅茶が好まれる。
 ただイギリスでは栽培されてない紅茶の道のりを見て行こうと思います。。。それでは。

お茶は中国から そもそもお茶は「カメリアシネンシス」と言う椿科の常緑樹なのはご存知でしたか?原産地はイン

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『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜コーヒー編〜

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜コーヒー編〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史

長々と続けてますが、今回はコーヒー
ついにアルコールが抜けてきました。
今も昔もコーヒーを介して人が集まって話したり、情報を得たりするのは変わりません。スタバでMacを開いてるのも、ルノワールで話してるのも、本質は昔も同じ。
そんな話をしていきますね。それでは、、、

頭が冴える飲み物の登場コーヒーはアラブ世界では15世紀半ばにはイエメ

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お久しぶりです。
コロナによりオーストラリアから急遽帰国してもうすぐ1年になります。
その後も色々あり新しい環境にもようやく馴染んで、落ち着いたのでそろそろこちらも再開します。

まあ誰も読んでない様な物ですが、改めて形を模索しながら発信していきますのでよろしくお願いします。

フレーヴァーティーで有名なアールグレイ。元は人の名前なのは有名だがスペルは”Earl Gray” つまりグレイ伯爵となる。
その伯爵”Earl”は「総督」という意味が有力貴族の呼称に転じたらしい。元はスカンディナビアの”Jarl”にあるそう。

呼称の由来も面白いな。 #歴史

公爵”Duke”は元々はローマ帝国が拡大する礎を築いた「軍団」の長を意味する言葉だったのか。
その後西ローマ帝国の文化が残るフランク王国などで最上位の称号となり、イギリスにも渡って来たそう。

日本と違いイギリスは大陸との距離が近いから、文化が入り混じるから面白い。 #歴史

プリンス”Prince”の由来が、古代の共和制ローマの元老院審議で最初に発言出来る最高位「第一人者」=“Princeps”から来てる呼称なのか。

王子様みたいな印象がある言葉だけど議論の場で使われてた言葉だとはイメージが変わるな。 #歴史 #語源 #勉強

数々の人を処刑したヘンリ8世が、国際舞台ではハプスブルク家のカール5世とフランスのフランソワ1世に振り回されて、イングランドの独立を守るのに奔走してたとは皮肉ですね。

ブリテン島では数々の犠牲を出して権力を強化したのとは対照的に見える。 #歴史 #勉強

名前は誰もが聞いた事のある「王権神授説」
これを著したのがエリザベス女王の次に王になるジェームズ1世だったのか。知らなかった。

そして面白い事に彼の政治はしっかりと議会との協調を重じていたとか。
一度しっかりと「王権神授説」を勉強してみよう。 #歴史 #勉強

上野公園のジェンナー像
これは英国人医師ジェンナー
彼は「天然痘」の予防を発見した人物牛の乳搾りをすると天然痘と似た牛痘に罹ると知り、牛痘を人に接種し天然痘が予防出来る事を発見

このワクチン接種を”Vaccination”と呼ぶが由来は「雌牛”vacca”」 #語源

局所麻酔は南米の原住民がコカの葉を噛む習慣があり、その際に口の中が痺れる事からヒントを得た
19世紀に有効成分のコカインの分解に成功
多くの医師の実験により今に至るが、コカインの副作用により中毒に罹った研究者もいた
医学の歴史はたくさんの犠牲により成り立っている #歴史 #勉強

癌は英語で”cancer”、独語で”krebs”
いずれも由来はギリシャ語で「蟹」を意味する”karkinos”だそう

乳がんの様に皮膚の体表に現れる癌は硬い凹凸のある腫瘤が出来る
しかも蟹が四方に足を出している様に不規則な形をしてる事から名付けられた #勉強 #語源

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編④〜

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編④〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史

「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら、
もちろん、これほど苦労することもなかったはずだ。
僕は黙ってグラスを差し出し、
あなたはそれを受け取って静かに喉に送り込む、それだけですんだはずだ。とてもシンプルで、とても親密で、とても正確だ。」
〜村上春樹「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら」〜

ずっとラム酒の話をしてきましたが、今回

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『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編③〜

『まとめ』歴史を変えた6つの飲み物〜蒸留酒編③〜

ビール、ワイン、蒸留酒、コーヒー、茶、コーラから見る世界史

ニューイングランドは、その富の主な源であるラム酒をフランス領の島々の安価な糖蜜で作った。彼らはラム酒で奴隷を買い、メリーランドとカロライナで働かせ、イギリスの商人たちへの負債を支払ったのである。
ウッドロー・ウィルソン(合衆国大統領)

意外と長くなった蒸留酒編
神秘的な蒸留酒の誕生、当初は万能な薬として飲まれ、その後奴隷貿易を支える一

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お酒にまつわる歴史が、今宵の1杯の味を変える

初めまして、カイ ショウタと申します。
かれこれ10年以上、レストランでサービスをしており、ソムリエ資格も持ってます。

このnoteの方向性❶「お酒、レストランに関わる歴史」
❷「知ってると話したくなる様なトリビア」
❸「飲食店でサービスに関する考え方」

以上の3点を軸に書いていきます。

なぜnoteを書こうと思ったか私の周りにはソムリエコンクールに出る人、有名レストランで働く人、お酒界隈で

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香料のアンバーグリス
・アンバーは琥珀
・グリスは仏語で灰色gris
龍涎香とも言い由来は、いい香りと他の自然物にはない色と形から「龍のヨダレが固まった物」

実はマッコウクジラの排泄した塊で、塊に含まれるアンブレインという物質が海上で酸化分解され芳香成分が作られるそう #歴史