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gogo台北

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台北生活で見聞きして、感じたこと。
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2022年9月の記事一覧

台灣人が嫌がる用語を使う日本人記者

台灣人が嫌がる用語を使う日本人記者

 日本のメディアに日本語で記事を書く日本人の中に自分の記事内で台湾の中国語を「普通話」と書いたり、台湾語を「福建語」や「閩南語」と書く人、また台湾語を指して、ホーロー語という場合があるが、その名称の漢字表記を「河洛語」や「福佬語」と書く人が多い。また外国生まれ育ちの台湾人を「華僑」と呼んでいる。そして、中国のことを「中国本土」とか「中国大陸」とか、知ったかぶりして「メインランド」と英語や外来語で呼

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台北市内の菜市仔(市場)での朝食

台北市内の菜市仔(市場)での朝食

 極めて台湾らしい朝食が食べたければいくつか選択肢があるが、その代表的な選択は伝統的な朝市の中の台湾料理系の食堂か屋台で食べることだ。薬味とちょっとした野菜しか入っていない、かけそば、かけうどん的なシンプルな油麵(黄色い台湾麵)やビーフン、クエアー(平たいライスヌードゥル)をご飯代わりにして、湯がいた豚の内臓や青野菜、揚げ豆腐などと一緒に食べる台湾式の朝食だ。

昨晩のライブ配信で取り上げた台湾家庭料理、「オォホアイ」

昨晩のライブ配信で取り上げた台湾家庭料理、「オォホアイ」

昨晩のライブ配信で僕が取り上げた台湾家庭料理、「オォホアイ」(後半のホアイ部分は特殊鼻音)=芋莖・芋秆 (ōo-hoâiN)/芋荷 (客家語:vu-hò)

 芋秆・芋莖(ōo-hoâiN=台湾語/芋荷vu-hò=客家語)はタロイモ(芋仔ōo-á=台湾語/芋仔vu-é=客家語)の球莖(イモ部分)と芋柄(葉に繋がる柄の部分)との間の茎の部分を指し、この部分の外側の皮を剥き、食べやすい大きさに切り、茎

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ライブ配信「台湾美食漫談・片倉佳史(台湾在住作家)VS内海彰(a-chiong)ディープトーク」

ライブ配信「台湾美食漫談・片倉佳史(台湾在住作家)VS内海彰(a-chiong)ディープトーク」

本日から毎週水曜日にライブ配信 「台湾美食漫談・片倉佳史(台湾在住作家)VS内海彰(a-chiong)ディープトーク」日本時間21時30分(台湾時間20時30分)スタートします。
今晩もやります!
https://www.youtube.com/watch?v=tCeyFlA7y24

台湾トーク 片倉佳史VS内海彰

台湾トーク 片倉佳史VS内海彰

 昨日、日本時間22時(台湾時間21時)より、Youtubeを用いたライブ配信を行ないました。僕と同じ台湾在住25年以上の作家、片倉佳史さんとのトーク番組です。テーマは「今日、食べたもの〜リアル台湾ごはん」。30分だけの短い対談にするつもりが、またしても2時間近くも話してしまいました。今後も毎週木曜日の日本時間22時(台湾時間21時)前後に彼との対談を続けていく予定です。彼とは昔からお互いに情報交

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有気音、無気無声音、濁音(無気有声音)

有気音、無気無声音、濁音(無気有声音)

 台湾人は濁音、つまり音が濁るか濁らないかには気をかけず、発音時に吐息が漏れないことに気をかける。日本人が発する濁音(無気有声音)は吐息が漏れないので、中国語の無気音として聞いている。そして、この無気音を書き表す時に日本語仮名の脇に点々(濁点)を書くのだと思っている人が多い。しかし、日本人が無意識に発音する促音の後にくる清音や語尾にくる助詞の「か」を発音する時も吐息が漏れないことが多い。だから、台

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台湾の地名

台湾の地名

 台湾の地名は元々平地原住民(総称は平埔族)の各言語で呼ばれていたものが台湾語化され、漢字で表記され、それがまた日本植民地時代に日本語発音を元にした漢字表記に変えられ、さらに戦後、中国国民党政権によって統治され、日本語漢字表記が中国語(華語)発音で読まれるようになったケースがけっこうある。日本の北海道の地名の多くがアイヌ語と関係あることに似ている。

 また地名の発音の語源があまり知られていないも

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台湾語や台湾人を指してをホーロー(ho̍h-ló)という呼び方もあるが、これを知ったかぶりで河洛と漢字で書く日本人がけっこういる。しかも台湾独立建国支持者で台湾人は漢族でも中国人でもないと主張するような人でもだ。河洛は正統な中華文化を受け継いだ漢民族であることを表す。

台湾は中国の一部分ではない。台湾人は中国人ではない!と主張しているような日本人が何も考えずに、中国のことを中国本土とか大陸と呼び、戦後に台湾へ移住してきた人たちを外省人と呼び、台湾人を本省人と呼んでいる。これらの用語が台湾も中国であることを表すことに気づいていない。

自分の食生活のルーツ

自分の食生活のルーツ

 自分は台湾料理や台湾で食べられる中華料理や東南アジア系の料理の写真をよくSNS上にアップしているが、和食の知識は全くといっていいほどない。寿司は好きだけど、寿司ネタの名称や魚介類の名称も全然知らない。和食自体に興味ないし、寿司や純和食っぽい料理を食べるのは5年に一回くらいだ。

 だから、いまだに一人でお寿司屋さん(回転寿司も含め)や居酒屋に入れないし、入る気もない。原因は父親が子供時代、アメリ

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ルーツ

ルーツ

前妻は幼少時に台湾から日本へ移民し、60年日本で生活している。生まれ故郷の事はもうよくわからない、言葉も忘れた、両親も亡くなった…。だからこそ、日本には帰化しない。自分は台湾人だったという証明はもうパスポートしか残っていないからだと言っている。日本に反感があって帰化を拒否しているのではない。

 彼女は日本の学校で教育を受け、日本語はネイティブだ。だいたい、両親が戦前生まれの台湾人で台湾の家庭内で

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