マガジンのカバー画像

長男長女とは。そして不登校日記

15
うちの一番上の子について。しっかり者で良いけれど真面目過ぎて大変そう。きょうだい児&親が気を抜くとヤングケアラー予備軍。最近は不登校。
運営しているクリエイター

#日記

さよなら、しまっじお。

さよなら、しまっじお。

いっちゃんが「しまじろう」に夢中になるまで、あっという間だった。生まれてすぐに「資料請求の方に、お名前シールを無料プレゼント!」の文句につられて個人情報を提供して以来、お試しDVDが定期的に届く。

「しまっじお!しまっじお!」1歳で言葉を話せるようになってから、1日何度もしまじろうのお試しDVDを見せろとせがむ。そのうちに「しまじろうの教材で歯磨きがこんなにスムーズに!」「オムツはずれ応援スペシ

もっとみる
一人ぼっちの、いっちゃん

一人ぼっちの、いっちゃん

1番上の子、いっちゃんと久しぶりに二人で出かけた。下の二人の子育てに手がかかるので、いっちゃんと二人になる時間は、意識しないと作ることができない。

近場だったので自転車で行くことにした。さあ出かけよう、とすると、いっちゃんのタイヤに空気が全然入っていない。「いつから入れてないの!?」「覚えてない…」「この前パンク修理したとき、1ヶ月に一回は入れないとパンクしやすくなるよって言ったよね?」「うーん

もっとみる
幸せ競争

幸せ競争

私は自分が住んでいる地域が好きだ。静かだし、こどもの遊ぶ公園もたくさんある。近所付き合いも多少あって、いい人がたくさん居る。

そんなにいい場所だと思うのに、最近不穏な想像をしてしまった。もし、ここが実は紛争地帯だったら。近所だけではなく、友人もそうだし、親戚もそうだ。プライバシーという名の堅牢な扉があって、見えないけれど、でも中身は。



なぜ、そんな暗い考えがよぎってしまったのか。きっかけ

もっとみる
勉強するのは何のためか

勉強するのは何のためか

10歳のいっちゃんに、勉強させる動機ってなんだろう…という、今更なんだよ、という問いを自分にしている。

こども時代、私は勉強の目的をはっきりとは持っていなかった。「自分が将来やりたいことをやるためには、嫌だけど必要なのかも」くらいの気持ちしかなかったから、親になって、きちんとこどもに示せないままでいる。

競争社会で生き残るために?私は今から、こどもをそこへ放り込もうとしているのか?「親は刃をに

もっとみる
末っ子は診察券が少ない

末っ子は診察券が少ない

「末っ子は写真が少ない」というのは、有名な「きょうだいあるある」だ。

うちの子は三人きょうだいで、やはり三人目ともなると、一人目の驚きは少なくて、写真に残さなくては!という熱意は、どうしたって減るものだ。

そして、私がもう一つの仮説というか、あるあるなんじゃないかと思うこと。診察券も少なくないですか。



いやいや、うちは三人目が一番体が弱くて、すぐ風邪をひくし、肌は弱いし、三人目が一番診

もっとみる
正しい孤独、改め、お手伝いの話

正しい孤独、改め、お手伝いの話

どこからが「ヤングケアラー」でどこまでが「お手伝い」なのか。

私はその答えを知らないが、知らないなりに、「学業に支障が出たらヤングケアラー」という線引を勝手にしてきた。

うちの三きょうだい、いっちゃん、ニンタ、ミコ。

障害のあるニンタと、まだ幼いミコは、まだ二人共とても手がかかる。必然的に、一番上のいっちゃんは、私の話し相手になるし、お手伝い要員でもある。

その状態は決して良いとは思ってい

もっとみる
生きた

生きた

一番上のいっちゃんが、もうすぐ小学校を卒業する。その準備が少しずつ始まっており、そのうちの一つが「6年間頑張ったこと」という発表だった。

習い事や勉強、なんでも良く、そしてそれにまつわるモノ、例えばサッカーを頑張ったならサッカーボールなどを持っていく。

いっちゃんは何を持っていくのかと聞くと、いっちゃんの部屋に置いてあるキャラクターの人形だと言う。

頑張り屋のいっちゃんは、6年間で経験した事

もっとみる
きょうだいの中で誰が一番好き?

きょうだいの中で誰が一番好き?

一番上のいっちゃんが、お気に入りのアニメを見ていた。

私はそのアニメを詳しく知らない。知らないなりに途中から見ていたら、ちょっと幼くて頼りないキャラクターがでてきて、かわいらしい。

何の気無しに「この子、なんかニンタに似てない?」と聞くと、いっちゃんは少しムッとして「似てないよー」と答えた。

あ、しまったな。と思ったが、もう遅い。



私の失敗を解説したい。

まず、アニメを途中から見た

もっとみる
水底の暗い景色も水面の明るい日差しも知っているから(不登校日記1)

水底の暗い景色も水面の明るい日差しも知っているから(不登校日記1)

一番上の子、中学生のいっちゃんが、ある朝突然「学校を休みたい」と言いだした。

目立ちたがり屋で頑張り屋のいっちゃんが突然ギブアップ。そういえば最近朝ごはんを食べたくないとか言っていたけれど、あれがサインだったのか。

狼狽した。心配したりイライラしたり開き直ったり。え、え、こういう時って親ってどうするんだっけ。

そして最近は結局「開き直る」という事になりつつあり、いっちゃんの不登校日記でも書い

もっとみる