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#エッセイ
十一月某日 流れにあらがうこと、流れから抜け出すこと
あっという間に11月になりました、すっかり秋も深まってまいりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
薄くなったカレンダーを見ては、時の流れの速さに驚く日々です。
さて今日は、そんな流れについての話。
便利な世の中であります。画面を撫でれば買い物が済み、次々に文字や動画が目に飛び込んできます。地球の裏側まで1秒もかからずに言葉を届けられ、遠く離れた知人でもタイムラインに行けばいつでも近況報告を
六月某日 教材としてのヴァージニア・ウルフ
私の出身高校は英語科の癖が強い。
必ずと言って良いほど、長文読解の教材が「イギリスの」有名作家の小説になる。例えば私の在学時には、サマセット・モームやロアルド・ダール、ジェームズ・ヒルトンの作品を取り扱った。グレートブリテン島の外の作家はトルーマン・カポーティ唯一であった。
今年度の題材はヴァージニア・ウルフらしい。ひょんなことからテキストを頂いて目を通したが、読後感の悪いこと悪いこと……。詳細
六月某日 ふと思い立つ
蒸し暑い。未だ梅雨に至っていないことを疑いたくなるほどの空気である。
やれSTAYHOMEだやれ自粛だと騒がれ始めてそろそろ丸3か月ほど経つ (我ながら信じがたくて指折り数えた。3月、4月、5月。書いているのは6月の上旬)。毎日同じような、かつ一様に崩れた生活パターンを繰り返しているせいか、時間感覚がハッキリしない。長いような、短いような。
どうやらハッキリしないのは、時間的な距離感覚だけでは