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六月某日 教材としてのヴァージニア・ウルフ

私の出身高校は英語科の癖が強い。
必ずと言って良いほど、長文読解の教材が「イギリスの」有名作家の小説になる。例えば私の在学時には、サマセット・モームやロアルド・ダール、ジェームズ・ヒルトンの作品を取り扱った。グレートブリテン島の外の作家はトルーマン・カポーティ唯一であった。

今年度の題材はヴァージニア・ウルフらしい。ひょんなことからテキストを頂いて目を通したが、読後感の悪いこと悪いこと……。詳細な言及は避けるが、間違いなく現役の高校生に読ませるべき内容ではなかった。

文学にこだわる気持ちはわからんでもないが、せめて興味を持つに相応しいテキストを採用してほしい。

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