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生活記録

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五月某日 ゆめにっき

五月某日 ゆめにっき

蛇を飼う夢を見た。赤くて、10cmくらいの蛇が3匹。
そのうち1匹は特に小さくて、目を離すとどこかに行ってしまいそうだった。

本当はヤモリだか、イモリだかを飼いたくて、でも手元にいるのはどういうわけか真っ赤な蛇だった。

何を食べて生きているのかはよくわからなかったけれど、なにかしらを食べたのだろう。
ちょうど頭の方から順々に、胴が太くなっていた。さながらツチノコのようなフォルムだった。

3匹

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四月某日 さらば、全ての

四月某日 さらば、全ての

さすがに月に1本くらいは投稿しておきたく、筆を執っています。嘘です。キーボードをたたいてます。

先日、友人とエヴァの劇場版最終編を観てまいりました。

いやあ、良かった!!!!なにが良かったか語るだけでも連休が終わってしまいそうなくらいよかった!!!!!

ご覧になっていない方も、これから作品に出会われる方もいらっしゃると思うので具体的な感想を申し述べるのは控えますが、作品ファンにとってはこれ以

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三月某日 書く速さ、読む速さ

三月某日 書く速さ、読む速さ

「あれはゆっくり書かれた本だから、ゆっくり読めばよいと思う。」

谷崎潤一郎の『細雪』について、尊敬する先輩がそう言った。

彼は文学の愛好家であり、同時に物語の書き手でもある。
本は読み手一辺倒、表現も発想も世界観も乏しいわたしからすれば、到底思いつかない文学の楽しみであった。

三月某日 書店「世界のジオラマ」

三月某日 書店「世界のジオラマ」

久しぶりに、都心の大型書店に足を運んだ。ワンフロアすべてが外国語の本で埋め尽くされた、某本屋である。
ほんとうは、階下の家具屋に用があったので、ついでついでに立ち寄った。
(さて、どこの書店でしょうか?正解は最後に。正解された方には、心の中で拍手を送ります。ご一報ください。)

本がたくさんある。なんといっても書店である。大量の本と、それらを収めるだけの書架が所狭しと並んでいる。

本のうち2~3

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三月某日 レコードだっていいじゃない

えっもう2月終わったんですか!?わたしの記憶ではとうとう1度もnoteを更新しないままに、新しい月を迎えてしまいました。亡き2月に合掌。

……よもや、と思い確認したら、1件だけ投稿してましたね。忘れられた書き物に、再び合掌。

あんなに威勢の良かった冬も何処となく落ち着いて、舞台袖からチラチラと春が顔を見せる季節になりました。例によって花粉症の煽りを食って、なんとなくボーッとフワーッとしておりま

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二月某日 月日の密度と生活記録

昨年末から毎日、手元のノートに日記をつけている。いや、実際は毎日ではなくて、1日空いたり3日分一度に書いたり、それくらいいい加減なのだが、それでも大まかにいつ何があったかわかる程度には記述が積み重なっている。

いわゆる「自粛期間」が続き、コロナだギネスだと騒いでいるうちに(わたしはギネスが好きです)早1年が経とうとしている。以前にも書いた通り、変わり映えのしない毎日を過ごしていると、流れる時間と

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一月某日 言葉のバケツ

きれいなものを産み出すためには、きれいなものを取り込み続けなければならない。きれいなたべもので身体をみたして、すきとおったもので心をみたして、それでいて漸くいっぱいいっぱいになったところから、ほんとうのすきとおったものが零れ落ちるのだと、わたしは信じる。

十二月某日 趣味としての読書

十二月某日 趣味としての読書

師走である。(という書き出しで、実はもう5,6度も物を書いている。どれも書き終わらないまま放り出してしまった。)流行り病の時勢では例年ほどの「年の瀬」感もなく、師も自宅に篭らざるを得ないのがいささか寂しいような気分になる。

さて、日常会話や就職活動など、生活のさまざまな場面で「趣味はなんですか?」と問われることがある。大抵の場合、予期せぬタイミングで忘れた頃にやってくるのが厄介なものだ。

普段

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十一月某日 流れにあらがうこと、流れから抜け出すこと

十一月某日 流れにあらがうこと、流れから抜け出すこと

あっという間に11月になりました、すっかり秋も深まってまいりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
薄くなったカレンダーを見ては、時の流れの速さに驚く日々です。

さて今日は、そんな流れについての話。

便利な世の中であります。画面を撫でれば買い物が済み、次々に文字や動画が目に飛び込んできます。地球の裏側まで1秒もかからずに言葉を届けられ、遠く離れた知人でもタイムラインに行けばいつでも近況報告を

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八月某日 SNSを日記代わりに使うな

八月某日 SNSを日記代わりに使うな

冒頭、特大ブーメランここ1,2年、SNSに日記をつけている。主にTwitterやNoteを利用しているが、つくづく便利なサービスだと思う。間違いなく日常的なアウトプットを格段に増やしてくれる道具だ。

一方で、これらはある危険をはらんでいるようにも思うのだ。

SNSの倫理によって、思考の枠そのものが狭められてしまう可能性である。

壁に耳あり障子に目ありSNSでの発言は、必然的に不特定の他者に受

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八月某日 言葉を大事に

八月某日 言葉を大事に

「言葉を大事にしなさい、言葉には言霊がいるんだから」

中学生のころ、大嫌いだった先生から放たれた言葉だ。
あんなに反感を持っていたのに、幾何かの時間を経た今、ようやく私の心にストンと落ちこんだ。
せっかく心の中に漂うようになったので、ここで今一度言語化を試みたい。

自分で言うのもなんだが、わたしは言葉を大事に生きてきた方だと思う。
少なくとも、高校を出るあたりまでは人一倍言葉に気を遣っているつ

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七月某日 人生中長期計画

七月某日 人生中長期計画

短いタイムスパンでの目標は別として。

人生の半分くらいをかけてでも、ゆっくりゆっくり世界の楽しみ方に幅を持たせていきたい。
今になって文学やら美術やら哲学やらの門に片っ端からピンポンダッシュしてるのは、それでなんですよね。

今はまだ地に足つかぬ感じだし、側からみれば迷走してるように見えるのかもしれない。けれど、いつかあちこち触れたものが繋がりあって、自分なりの楽しいことネットワークが組み上がっ

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七月某日 ミステリーがお好き

七月某日 ミステリーがお好き

中学生頃まではミステリーが好きで、読むものの半分くらいは人が死ぬ話が占めていた。

ある時、一篇毎に死んでいる「人」は、まさに今、目の前にいる生身の人間と同一のものとして描かれているのだと気がついた。

それ以来、人が死ぬ話は少し苦手だ。

七月某日 走る本屋さん

Twitterで走る本屋さん 高久書店(https://twitter.com/books_takaku?s=20)なるアカウントを発見した。
クレープ、焼き芋、焼き鳥、コーヒースタンド、などなど数多移動販売を目にすることはあるが、なるほど移動販売の書店にはお目にかからない。

定まった場所を持たずにする商売になにかノスタルジックな印象を受けるのはわたしだけだろうか。(お目にかかったことはないけれ

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