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自分と文通をしている話
青春の風邪をこじらせ続けているがゆえの行為なんですけど、10年ほど前から自分と文通をしていて
誕生日が来る度に一年後の自分に対する質問や願いを書いた紙を封筒に入れて一年経ったら開封するというものなんですけど、
開封した手紙を読みながら、あーこんなこともあったなぁと懐古しつつ去年の自分からの質問に答え、来年の自分に向け同じような内容の手紙を書く。年に一度行うその行為を自分との文通と呼んでいる。飽
成美ちゃんと葉月ちゃん
二人とも少年のような女の子だった。頭が良くて運動もできて、小学生とは思えない大人びた顔つきが凄く綺麗だった。成美ちゃんの隣を歩きたかった。葉月ちゃんの八重歯が好きだった。もっとたくさん話したかった。他の子供たちがその年齢から何年もかけて身に付けていくような聡明さを既に持ち合わせていた二人のことが好きだった。
頭の良い彼女らは当たり前のように中学受験をし、それを機に会うことはなくなった。連絡先も知
いてくれるだけでいい
「いてくれるだけでいい」という言葉を頂いた。
最初それを言われたときは曖昧な返答で誤魔化したが、それってもしかして物凄く嬉しいことなのでは、と今になってなぜか思い始めていて。
夫婦喧嘩の中で過ごした幼少期、自分なんて居なければ、自分さえ居なければ等と繰り返しながら窮屈に生きていた結果、絵に描いたような自己否定人間が順当に完成。それが大人になった今、「いてくれるだけでいい」なんて漠然としたことを
好きな人がうつ病になってしまった
近くて遠い世界のことだと思っていた。疲れた限界だと繰り返す姿があまりに痛々しく、時に放漫だった。何度もごめんねを言っていたけど、それは何に対してのごめんねだったの。
全ての地位を捨て、勤務地から遠く離れた実家に帰るための荷造りを手伝っているとき、私が今手伝うべきことは本当にこれで合っているのか?という疑問が何度も頭をよぎったが、着替え兼衝撃吸収剤として肉厚パーカーでPS4を包む手に迷いはなかった