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20240624-0630

六月二十四日(月)  霧雨。  労働、買いもの。帰りは雨はやんでいた。たまごやきを焼き、ピーマンを梅とおかかで和え、豚肉とズッキーニを炒める。化粧パフを洗う。甘酒を牛乳と混ぜて飲む。 六月二十五日(火)  掃除。ミルクティーをいれて本を読んでいたら、頭痛がしてきたので薬を飲み横になる。生理前によく起こる頭痛だと思う。三十分ほどで楽になったけれど、その間、外ではカラスが騒いでいた。ごみ捨て場が荒れていたから、そのせいだろうなと思う。  トマトを切り、レタスを洗いちぎり、人参を

    • 20240617-0623

      六月十七日(月)  思考や言葉は、口に出した途端にうすっぺらくなってしまう。思っていることは思っているようには伝わらない。それが書き言葉であれば気にならない。だからできるだけ黙っていたいし、書き続けていたい。  労働、買いもの、歯医者。歯医者の通院がひとまず終わったので次はまた三ヶ月後。帰って、きゅうりをピクルス液に漬ける。 六月十八日(火)  雨あがり。室内に避難させていたフランネルフラワーとラベンダーの鉢をベランダに出す。出す前に少し剪定をする。パンをこねる。たまごやき

      • 20240610-0616

        六月十日(月)  夢。  魂って、あるのかもしれない、と、少しだけ思った。Rさんに「ごめん」と言われて抱きしめられた。私たちは骨ばかりでかたくて、お互いきっと抱き心地などよくなくて、それでも安らかだった。温度はなくて、かたい手触りだけの抱擁だった。黒くてかたくてつめたい私たち。夢ですら、謝らせたくはなかったけれど、その言葉は謝罪の意味ではないのだと思った。勝手なことだけれど。  現実の私のからだは空白だらけなのになぜかとても重たい。もっと簡素でありたい。夢の中のように。  労

        • 20240603-0609

          六月三日(月)  夢、のち疲労。言葉を求めている。夢から覚めたあとは特に。  労働、買いもの。バターを買い忘れた。メモに書いてあるのに。  たまごやきを焼き、レタスを洗いきゅうりを梅と酢と砂糖で和える。油あげを切り冷凍する。鶏肉とズッキーニを焼く。 六月四日(火)  バスの夢をよく見る。貸切の、小学校か中学校の、遠足か何かの時のバスの夢。  トマトを切り、いんげんをごまで和える。鶏そぼろとたまごそぼろをつくる。  夕方、歯医者へ。ドラッグストアに寄って、たまご、すりごま、鮭

        20240624-0630

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        記事

          20240527-0602

          五月二十七日(月)  ぜんぶお前のせいだ、お前が悪い、そう言われているような気がしたし、事実そうなのだ、と思う。 『川のある街』を二日で読んでしまった。最後の芙美子さんの話が好きだ。 五月二十八日(火)  さようなら、と言われる夢を見た。  さようなら、と言われても、かなしいとかさみしいという感じではなかった。なんだかとても、綺麗だと思った。受け入れるとか腑に落ちるというのとも違う、自分に向けられた言葉なのに客観的に見えて、そう、聞こえて、ではなく、見えて、その瞬間言葉は目

          20240527-0602

          20240521-0526

          五月二十一日(火)  夢。母と、Aと、りんごのパイ。  半袖を着る。お茶も昨晩から水出しにした。もう、夏のよう。  掃除をし、パンをこねる。あたたかいからか、発酵がよくすすむ。一次発酵に二時間かからない。二次発酵は四十五分。今日は生地を平たく伸ばしてきび砂糖とシナモンを振り、くるくると巻いて切り分け、シナモンロールにする。食事パンは好みのものが焼けるようになったけれど、菓子パンは全然駄目だ、と思う。次はカルダモンを生地に混ぜてみよう。  たまごやきを焼きトマトを切り、なすを切

          20240521-0526

          20240513-0519

          五月十三日(月)  雨、労働、疲労。帰る頃には晴れ。たまごやきを焼き、絹さやを茹でる。油あげと絹さやとたまごの味噌汁をつくる。 五月十四日(火)  快晴、労働、買いもの、歯医者。歯医者のテレビで宇野選手の引退会見を見る。くちびるが綺麗だなと思う。いつも通るマンションの、駐車場側には濃いピンクのバラが、入り口側にはクリーム色のバラが咲いている。  右足の小指にささくれができ、ひっかかると痛い。うまく切ることができないので仕方なく絆創膏を貼る。絆創膏のことをなんと呼ぶか、という

          20240513-0519

          20240506-0512

          五月六日(月)  雪の夢。起きると雨。昨日ベランダから摘んで生けたフランネルフラワーが数本、うす暗い部屋の中でぼんやり白く浮かぶ。  じわりじわりと日常に戻っていく部分と、何も変わらない部分とで、からだが無茶苦茶になっている。熱くてつめたくて、うるさくて静か。  今日一日、タンクトップを前後逆に着ていた。お風呂に入るまで全く気がつかなかった。 五月七日(火)  労働、買いもの。帰宅して昼ごはんを食べ絹さやを茹でたまごやきを焼き洗濯ものをしまい歯医者へ。とても眠たい。  緑と

          20240506-0512

          20240429-0505

          四月二十九日(月)  労働、昼頃から雨。あっという間に外はぐっしょり姿を変えてしまう。今年の四月は雨が多いような気がする。  旅行はあまりしたくないのだけれど、旅人にはなりたいと思う。  腹痛。 四月三十日(火)  はじめて行くスーパーへ。タカキベーカリーのパンの種類が多い。モンテールの紅茶のロールケーキを買う。紅茶のアイスやケーキが好きだ。  私の周りには、いつも膜がかかっているように思う。ニゲラの花をもっとうすめたみたいな色をした、薄膜。 五月一日(水)  雨がベラン

          20240429-0505

          20240422-0427

          四月二十二日(月)  Aの夢。Aは私が大切なひとを失ったことを知っていて、やさしくしてくれる。  ああ、全然大丈夫じゃないな、と思う。  労働、買いもの。スーパーの通路で、立ち尽くしてしまう。何を買えばいいんだっけ。ちゃんとメモを書いて右手に握りしめているのに。トマトを買って帰り、冷蔵庫にもまだトマトが残っていて、でもメモにはトマト、と書いてあるし、とにかく疲労している。  たまごやきを焼く、はるかを剥いて切ってはちみつで和える、小松菜を梅とおかかで和える、鶏肉を砂糖と酒と醤

          20240422-0427

          20240416-0421 ながい一週間

          四月十六日(火)  かなしい報せ。 四月十七日(水)  まだ受け入れることができない。帰ってきてほしいけれど、そんなことは叶わない。帰ってきてほしい。帰ってきてほしい。嘘みたいなのに嘘じゃない。今までありがとうとか、ゆっくり休んでとか、あなたの分までとか、そんなことは言えない。帰ってきてほしい。私は知っている。時間は解決してくれないことを。この「帰ってきてほしい」をずっとずっと抱えて生きていかなくてはならないのだということを。私はこんなにも無力だ。部屋の中で白い花が少しずつ

          20240416-0421 ながい一週間

          20240410-0413

          四月十日(水)  雨あがり。青い花柄のワンピースを着て、掃除をし、パンをこねる。倉敷の花屋さんから花束が届く。半年ぶり。今回は緑と白の花束にしてもらう。クリスマスローズ、スノーボール、トルコキキョウ、コデマリ、グリーンアイス、ポピー。ひんやりとした花束。クリスマスローズやすずらんのような、うつむき気味の花が好きだ。  ブロッコリーを蒸し、たまごやきを焼く。パンは今日はパウンド型で、ちいさな食パンのように焼く。 四月十一日(木)  労働、歯医者。帰りにスーパーに寄り、ベビーリ

          20240410-0413

          20240401-0407

          四月一日(月)  四月のはじまり。労働、のち歯医者。歯医者ばかり行っている。  子供を育てることはそんなに難しいのだろうか、と思う。いや、もちろんとても難しいことだろうとは思うけれど、健康に、やさしい子に育ってほしいと願うことは、そんなに難しいのだろうか。むしろそれを願うことくらいしか、できることはないような気がするのに、願われなかった子はどうなるだろうか。  そんなことを考えて、嫌になる。そんなことを考えないようになりたいのに、自分で自分をかわいそうと思って、嫌になる。  

          20240401-0407

          20240324_27-30

          三月二十四日(日)  雨。昨日も雨。前髪が伸びてきて鬱陶しい。和歌山県産のキウイがみずみずしくておいしい。  昼。ベーコン、しめじ、まいたけを炒めて塩をして、豆乳を加えて沸騰させないよう気をつけながらあたためる。少しだけ味噌を溶かして、茹でたペンネとからめる。水曜日に買って冷凍していたチャバタを焼いてそえる。おやつは昨日焼いた全粒粉とホワイトチョコのスコーン。 三月二十七日(水)  休日、掃除。棚の上のものをどかしてふいたり、しゃがみこんで扉の下や金具をふいたりする。  美

          20240324_27-30

          20240312-0317

          三月十二日(火)  週末の記憶がぽかんとしている。手帳を見れば何をつくり何を食べたのかが書いてあるしそこから記憶は広がるはずだけれど、しない。気がつけばもう三月も真ん中あたりで、それでも新しいしもやけができる。  労働、のち買いもの。いつものパンが品切れで、パンの棚の前で絶望をする。こんなことばかりだ、と帰り道で思う。雨あがりの、湿った空気。  トマトを洗って切り、きのこをほぐし、半分は炒めてマリネにし、もう半分は刻んだ油あげと炊き込みご飯にする。新じゃがを丸のままレンジでふ

          20240312-0317

          20240323 真逆のこと

           昔の日記を読み返していて、いいな、と思った。自分で書いたことなのだけれど。  最近の日記は食べたものをなんとか書いているだけで、でも、それはほとんど生活のすべてみたいなもので、ぎりぎりで繋がっているか細い糸のようなものだとも思う。生きるために食べているわけでも、食べるために生きているわけでもなく、食べることで死ぬことができないからだと、それによって死に近づいていく精神を持っている、という事実の記録。  美味しいものが好きなのではなくて、うつくしいものが好きなのだ、と思う。あ

          20240323 真逆のこと