20240323 真逆のこと
昔の日記を読み返していて、いいな、と思った。自分で書いたことなのだけれど。
最近の日記は食べたものをなんとか書いているだけで、でも、それはほとんど生活のすべてみたいなもので、ぎりぎりで繋がっているか細い糸のようなものだとも思う。生きるために食べているわけでも、食べるために生きているわけでもなく、食べることで死ぬことができないからだと、それによって死に近づいていく精神を持っている、という事実の記録。
美味しいものが好きなのではなくて、うつくしいものが好きなのだ、と思う。あたたかいスープ、よい香りのスコーン、静かなパン、つめたいアイスクリーム。のどをすべり落ちる、そういううつくしいものたちが、私をここにとどまらせようとする。うつくしいものを食べても私はうつくしく生きられないのに。
今夜ははちみつを舐めて、眠る。
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