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20240410-0413


四月十日(水)
 雨あがり。青い花柄のワンピースを着て、掃除をし、パンをこねる。倉敷の花屋さんから花束が届く。半年ぶり。今回は緑と白の花束にしてもらう。クリスマスローズ、スノーボール、トルコキキョウ、コデマリ、グリーンアイス、ポピー。ひんやりとした花束。クリスマスローズやすずらんのような、うつむき気味の花が好きだ。
 ブロッコリーを蒸し、たまごやきを焼く。パンは今日はパウンド型で、ちいさな食パンのように焼く。

四月十一日(木)
 労働、歯医者。帰りにスーパーに寄り、ベビーリーフ、トマト、きゅうり、新玉ねぎ、豚肉、バターを買う。
 晩ごはんは鶏もも肉の照り煮。

四月十二日(金)
 労働。体中にうす甘いにおいがしみついている。
 晩ごはんは新玉ねぎと豚肉を炒める。

四月十三日(土)
 産直、スーパー。今週もいちごを買う。外はすっかり春らしくなっているのに、スーパーにいると凍えてしまう。帰ると、職場から電話がありかけ直す。夫は実家と図書館へ。私は野菜を洗ったり切ったり煮たり蒸したりする。昼はベーコン、新玉ねぎ、なばなの豆乳クリームペンネ。
 去年の大晦日の日記に、私は世界をつくりたい。そうして扉を閉じる。と書いた。そのことを、また考える。また、というか、そのことしかいつも考えていないような気もする。何をしていても、結局のところ。私の望みは、世界をつくって分かち合ったり、手を繋いだり、頷き合ったり、そういうことではない。あかるい未来よりも、うす暗い場所を探している。そこでうずくまっていたい。膝をかかえて、まぶたを閉じて。うす暗くても、まぶたさえ閉じれば、そこにはちいさな白い花が咲いているし、うす甘い蜜の香りがする。
 晩ごはんは鶏もも肉を焼いて、バターを溶かしてパセリをぱらぱら。産直で三十円だったパセリ、すばらしくおいしい。食後にレディーボーデン。夫はバニラ、私はラムレーズン。


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